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「美味しくなかったら返金」って、マジでしたことあんのかな?

志村「おい。今日の部活終わりに飯いこーぜ」


加藤「いいけどお前、金あんのか??」


志村「バカ野郎。給料日は昨日だぞ??」


加藤「それでも金ない月がたまにあるじゃん(笑)」


志村「いやどんな奴だよ!?1日で月の給料使い切るって!?」


加藤・高木「「お前だよ!!」」


志村「そんなことあったっけ??まあいいや。とりあえず今日はまだ金があるから昼飯食おうぜ」


加藤「そんなすぐに使うから無くなるんだろうな…(笑)」


高木「確かに(笑)」


志村「バカ野郎!!金は使うためにあるんだ!!」


加藤「ただし計画的にな!?」


~移動中~


加藤「あれ??なんか新しい店できてね??」


高木「ホントだ。なになに…??「超絶うまいラーメン屋」…って、そのまんまだな!!」


志村「…ってことはうまいに決まってる!!行こうぜ!!」


加藤「単純かコイツ!?」


高木「ポスターに何か書いてあるぞ??」


志村「どれどれ…「もしお客様が美味しいと思わなかった場合、全額返金します!!」だってさ」


志村「マジか!?だったら、絶対にマズイって言わなきゃ!!」


加藤「そういうことじゃねえ!!」


志村「え??だってそしたら全額返金されるってことだろ??」


加藤「いやまあそうだけど!!」


高木「そう言えるほど、料理に自信があるってことだろ。ただの売り文句だよ」


志村「だったら、受けて立ってやるよ。俺に美味いって言わせてみろよ」


加藤「どの立場から物を言ってんだコイツ!?」


高木「まあでも、実際スゴイ自信だし、入ってみようぜ??」


加藤「そうだな」


ガララララ


店長「へいらっしゃい!!」


加藤「新しくできた店なのに、ガラガラだな…」


高木「それな。内装もめちゃくちゃキレイなのに…」


店長「お好きな席どーぞ!!」


加藤「ラーメン屋?なのかな??」


店長「へい。うちは最高級のラーメンを提供してます!!」


高木「へえ…ってなんだこれ!?」


加藤「え??どうした??」


高木「見ろよこれ!!値段!!」


加藤・志村「「は??」」


「1杯10万円」


加藤・志村「「はああああああああああああ!?!?」」


加藤「噓だろ!?払えねえよ!?」


志村「てか10万円のラーメンって何!?」


店長「うちは食材にこだわってるんすよ!!」


加藤「こだわってるってレベルじゃねえよ!?高すぎだろ!!」


店長「フォアグラとかキャビアとかをふんだんに使ってるんでっせ!!」


高木「絶対にラーメンに合わねえだろ!!もったいねえ!!」


加藤「あの、他のメニューはありますか?」


店長「うちはこの極上ラーメン1本でやってまっせ!!他のメニューはないです!!」


加藤「ダメだ帰ろう!!この店はヤバイ!!」


高木「だからガラガラだったのか!!逃げるぞ!!」


志村「いや、待て!!」


加藤・高木「「は??」」


志村「よく考えろ。この店で一言マズイとさえ言えば、無料になるんだぞ!?」


加藤「はあ??」


志村「表のポスターにあっただろ??「もし美味しくなければ、全額返金します」って」


加藤「いや、だからあれは売り文句だろ!!」


高木「あんなの真に受ける奴いねえよ!!」


志村「いーや。ポスターに二言はない。俺はあの巨大ポスターを信じる。そして必ずマズイと言って、無料にしてもらう!!」


加藤「付き合い切れねえ!!勝手にしろ!!」


高木「俺達は帰る!!」


志村「あーあーもったいねー!!フォアグラとかキャビアとか、普段じゃ絶っっ対に食べられないような食材が、せっかく無料で食えるっていうのになー!!あーあー可哀想だなーお前らは!!」


加藤「何とでも言え!!俺達は帰る!!」


高木「じゃあな志村。達者でな(笑)」


志村「なんだコイツら!?この薄情者共が!!」


加藤「ごめんなさい。俺達は急用を思い出したんで帰ります!!」


高木「何も頼まずにすいません。代わりにアイツがいっぱい食べるんで!!」


ガララララ


店長「なんだあ?冷やかしか??あのガキども…」


志村「はい!!冷やかしなので、あのクズ共は出禁にしましょう!!」


店長「君、友達じゃねーの?(笑)」


志村「じゃあ、店長!!この極上ラーメンを10杯ください!!」


店長「10杯!?」


志村「え?なんですか??」


店長「いいけど、本当に食べれるの??」


志村「当たり前ですよ!!フォアグラとかキャビアなんて高級食材滅多に食えねえんだから、食えるうちにありったけ食っとかないと!!」


店長「わかったわかった。じゃあ1杯ずつ作ってやるよ。待ってな」


~10分後~


店長「へいお待ち!!ラーメン一丁!!」


志村「うおおおおおおおお!!フォアグラ?キャビア?みたいな食材がめっちゃラーメンの上に乗ってる!!こんなラーメン見たことねえ!!」


店長「当たり前っすよ!!10万円のラーメンですから!!ふんだんにフォアグラとキャビアをラーメンに乗せまくってるぜ!!」


志村「ちなみに、なんでラーメンにしたんすか??」


店長「ラーメンは、みんな好きだからだ!!」


志村「は??」


店長「みんなが好きな物に、高級食材をのせたら客がいっぱい来ると思ったんだ!!」


志村「完全にバカの発想だ!!」


店長「まあまあ。とりあえず一口食べてみてくださいよ!!」


志村「おっす!!うっひょー!!生まれて初めてのフォアグラとキャビアだぜ!!」


店長「どうぞどうぞ!!」


パクリ


志村「うまああああ……く、ない…??」


店長「え??」


志村「なんか、普通にあんま美味しくない…」


店長「なん…だと…??」


志村「普通に、ラーメンに合わないわ…」


店長「そんなバカな!?」


志村「あとの9杯は、やっぱりいらねえや…普通にマズイ…(笑)」


店長「そんなわけあるか!!あのキャビアとフォアグラだぞ!?」


志村「てかフォアグラとかキャビアって、こんな味なんだ…このラーメンよりは、カップ麵の方が遥かにうまいわ…」(※個人の感想です。フォアグラさんキャビアさん、マジすいません)


店長「まあ、子供にはまだ早かったな!!大人の味がまだわからない歳なんだ!!」


志村「いや、単純にラーメンと合わないだけじゃね??(笑)」


店長「まあいい。コイツの舌が終わってるだけだ。所詮はお子ちゃまだからな(笑)」


志村「なんだと!?」


店長「ハアまったく…客がバカ舌だと困ったもんだぜ…(笑)」


志村「俺の舌のせいにすんな!!客がいねえのがその証拠だ!!」


店長「おかしい…俺の友達はみんな死んだ顔で「美味しい」って言ってくれるのに…」


志村「顔死んでるじゃねえか!!気づけ!!」


店長「いや、親も死んだ魚みたいな目で「美味しい」って言ってくれたんだぞ!?」


志村「親にまで気を使わせんな!!気づけ!!」


店長「いやー、親の反対を押し切ってフォアグララーメンを開店した甲斐があったわ…」


志村「ねえよ!!てかめっちゃ反対されてたんじゃねえか!!」


店長「フォアグラとキャビアを入れたラーメンだぞ!?うまくない訳がねえだろうが!!」


志村「アンタが美味い物を台無しにしてんだよ!!」


店長「そんなこと言って、箸止まってねえじゃん!!」


志村「いやまあそりゃ、残さず食べるよ??一応…」


店長「なんだ、結局美味いと思ってんじゃん…ツンデレかよ(笑)」


志村「どんだけポジティブシンキング!?マズいっつーの!!」


店長「あのなあ、そんなお前に衝撃的なことを教えてやろうか??」


志村「は??」


店長「このラーメンはなア、今まで誰1人として残したことがないんだ!!」


志村「だってそこのポスターに「残したら罰金100万円」って書いてあるもん。そりゃ食べるだろ!!」


店長「当たり前だ。キャビアとフォアグラを使ってんだぞ??残すなんて絶対許さん」


志村「いや知らんけど!?」


店長「というわけで、俺のラーメンを残した人間はいないから」


志村「脅迫で勝ち取った残飯0だろうが!!」


店長「違う!!俺のラーメンがうまかったからだ!!」


志村「何度も同じこと言わせんな!!これはマズい!!超マズイ!!」


店長「あーもうさっさと食って出ていけ!!そして二度と来るな!!」


志村「言われなくても二度と来ねえよ!!」


店長「その前に10万円は払ってもらう」


志村「は??」


店長「は??」


志村「いや、払わねえけど…」


店長「いや、何言ってんの??警察呼ぶよ??」


志村「いや、お前こそ表のポスター見ろよ」


店長「は??」


志村「表のポスターに「美味くなかったら全額返金します」って書いてあるだろ??このラーメン、ガチで全然うまくないから、無料にしてくれ」


店長「いや、それは売り文句だろうが!!」


志村「知らねーよ!!俺はガチだと思ったんだ!!」


店長「じゃあテメエがバカなのが悪い!!」


志村「あんだとゴルア!?噓だとでもいうのか!?」


店長「ああん!!誰がこのキャビアフォアグララーメンを無料で提供するかよ!!」


志村「だったらあんなでかいポスターで客を釣ろうとするんじゃねえ!!」


店長「…………………」


志村「…………………」


店長「どうしても、10万円を払わねえというのか…??」


志村「だって、表のポスターに美味くなかったら払わなくていいって書いてあるもん」


店長「だったら美味いと言え!!言わねえと殺す!!」


志村「まさかの脅迫!?死んでも言わん!!」


店長「…………………」


志村「…………………」


店長「それ、違うヨ…」


志村「は??」


店長「それ、違う店のポスターダヨ」


志村「噓つくんじゃねえ!!確かにこのラーメン屋の名前が書いてあったぞ!?」


店長「なんて名前だった??」


志村「えーと、確か…「超絶うまいラーメン屋」だった気がする…」


店長「あー、違いますわ。その店名、うちじゃねえっす」


志村「ここじゃなかったらどこだよ!?アンタの店の壁に貼ってあったぞ!?」


店長「うち、壁を貸してんすよ」


志村「は??」


店長「他の店に、自由にポスター貼っていいよって言ってるんで」


志村「どんなシステム!?紛らわしすぎるだろ!!」


店長「とにかく、あれはうちの店のポスターじゃないんで。10万円払ってくれ」


志村「断る!!そもそも俺は10万円なんて大金、払えるわけねえだろ!!」


店長「ドヤ顔で言うことじゃねえ!!警察呼ぶぞ!?」


志村「あーどうぞどうぞ!!正々堂々やりあおうや!!」


店長「おう上等だよ。テメエなんざ、警察に突き出してやるわ!!」


プルルルルルルルル…


店長「あ、もしもし警察ですか??ちょっと食い逃げが出ましてですね。はい、お願いします」


ガチャ


店長「これでもう逃げられねえからな??覚悟しろ(笑)」


志村「俺は逃げも隠れもしねえよ。テメエこそ覚悟しろ」


店長「俺が何を覚悟すんだよ。さて、と…」


志村「おい。どこ行くんだよ」


店長「は、はあ??べ、別にどこでもいいだろ??」


志村「いや、いつ警察が来るかわからねえんだから、店を出るなよ」


店長「バ、バカ言え。まだしばらく来ねえよ」


志村「いいから店を出るなよ。動くなって」


店長「そ、それはこっちのセリフだよ。お、俺は何してもいいだろうが」


志村「だから、何しに行くんだってば」


店長「ちょ、ちょっとそこまで行くだけだよ。か、買い出しするんだよ」


志村「あのさあ、他に客来たらどーすんだよ」


店長「み、店で待ってもらう」


志村「俺を見張らなくていいのかよ??逃げる可能性あるぞ??(笑)」


店長「か、顔は覚えたから大丈夫だよ。い、いいからどいてくれ」


志村「…………………」


店長「なんだよ…??」


志村「アンタ、あのポスター剝がす気だな??(笑)」


店長「ギク」


志村「姑息なクズだぜ。警察が来る前に証拠を隠滅ってか??(笑)」


店長「ち、ちげーし!!そ、外の空気が吸いたくなっただけだし!!」


志村「警察が来るまで大人しく待ってろボケが!!外の空気なら、店の窓と扉を全開にしていくらでも吸わせてやるわボケが!!(笑)」


店長「グヌヌヌヌヌ……」


志村「バカめ!!俺の勝ちだ!!」


店長「こうなったら強行突破だ!!どけえ!!」


志村「させるか!!」


ガシイ!!


~10分後~


警官「ここで合ってるのかな??失礼しまーす…」


店長「どけやこのクソガキが!!」


志村「黙れこの姑息クソジジイ!!」


ドカバキボカスカ!!


警官「あのー、何をやってるんですか…??(笑)」


志村「あ、警察だ!!ざまあみやがれ!!」


店長「なんでもう来たんだよ!!帰れよ!!」


警官「いや、アンタが呼んだんだろうが!!さっさと要件を言え!!」


店長「いや、まあ、そうっすねえ…」


警官「は??」


店長「ここのクソガキが、ラーメン食べたくせに、金払えないとかほざくもんで…」


警官「え??そうなのかい??君」


志村「ちょっと待ってください。表のポスターを見てください」


警官「え??」


志村「この「美味くなかったら全額返金します」ってポスターを見て、マズイって言えば無料でラーメンが食えると思って入ったんですよ。それでちゃんと「美味しくない」って言ったのに、このクソ親父が10万円払えとかギャーギャーほざいてくるんすよ!!」


警官「いや、君もなかなかだな!?このポスターで「マズいって言えば、無料でラーメンが食える」って発想になるんだ!?」


志村「はい。だって実際、マジで美味しくなかったですし。この俺にマズイって言わせるの結構スゴイことですよ?」


警官「いや知らんけど!?」


店長「コイツの舌がバグってんだよ!!」


志村「どこがだよ!?」


警官「ちょっとこれは、審議が必要だな…」


店長「いや、明らかにこのクソガキが悪いでしょ!?早くしょっぴいてください!!」


志村「なんだと!?あんな詐欺ポスターを堂々と貼り付けてるテメエが悪いだろうが!!」


警官「とりあえず、あのポスターは外してもらう。トラブルの元だ」


店長「ええ!?」


志村「ギャハハハハハハ!!ざまあ!!」


警官「でも君も、無料という訳にはいかないよ」


志村「ええ!?なんで!?」


店長「ギャハハハハハハ!!ざまあ!!」


警官「いいかい??この世で無料で食べれる物なんてそうそうないんだ。そういった都合のいい物には、必ず今回みたいな裏がある。覚えておきなさい」


志村「詐欺じゃねえか!!噓つきラーメン屋だ!!」


警官「そうだな。だから10万分働く必要はない。その代わり、今日1日しっかりとこの店のために働きなさい。アンタも、それでいいだろ??」


店長「…………………」


警官「アンタもいい歳なんだから、こんな高校生と同じ立場で張り合ってないで、少しは譲りなよ(笑)」


店長「いやだって、10万円の商品だし…」


警官「こんな、制服を着た学生が簡単に10万円なんて払えるわけがないだろ??頼む前にしっかり聞かなきゃダメじゃないか」


店長「はい…」


警官「君も、始めからその気だったなら、前もってこの店主に「まずかったら本当に無料でもいいですか?」くらい聞かなきゃダメだ。もう高校生なんだから」


志村「はい…」


警官「よし。これにて一件落着だ!!仲直りしろ!!」


志村「すいませんでした…今日だけはしっかり働きます…」


店長「まあ、うん。わかればよろしい。じゃ、皿洗いを頼む」


志村「はーい…」


志村「うん??なんだこれ??「タラコ」「墨汁」「鶏レバー」…っておいそこのクソ店主ゴルア!!これは一体なんだコラ!?」


店長「ギク」


警官「え??どうした??」


志村「どうやら俺は、メニューに書いてあった、キャビアもフォアグラも食べてなかったみたいですわ…」


店長「ギクギク」


警官「確かに、メニューにはキャビアとフォアグラ入りと書いてあるが…」


志村「代わりに、この「墨汁タラコ」と「激安鶏レバー」入りのクソ激マズゴミクズラーメンを、食わされてたみたいですわ!!(笑)」


店長「ギクギクギク」


志村「……………………」


警官「……………………」


店長「い、いやー、あのー、こ、これは違うんすよ…その…てへぺろ♡」


警官「ちょっと、署の方で話を聞こうか??店主さん(笑)」


店長「ごめなさあああああああい!!」


~完~

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