【クラス対抗戦】の話5
俺たちが話していると、チャイムが鳴った。
「全員席に着け!」
と、言いながら先生が教室の中に入ってくる。白波さんは、まだ、来ていないため今日も来ないのかもな。
「じゃあ、席に戻るね!」
「またあとでね」
「あとで」
三木さんたちは、自分の席に戻っていった。
「全員席に着いたな。ん? 白波は来ていないようだな。しょうがない、他に代表を決めよう」
やっぱり、白波さんは来ないのか。残念だな、一緒に戦いたかったのに。
ガラガラと、教室を開ける音がクラスに響いた。
「すみません。遅れました」
「来たか」
白波さんは、遅れて、学校にやって来た。これで、俺たちが勝つ可能性が高まる。
このクラスで、白波さんの代わりを出来るほどに強い人はいないからな。
白波さんが来てくれて本当によかった。
「体調は、万全か?」
「まだ、完璧ではないです」
先生が、体調を聞くと白波さんは、そう言った。
「そうか。【クラス対抗戦】に出るのはやめておくか?」
「いえ。体調が完璧ではなくても、私は戦えます」
と、白波さんは強く言った。見た感じ、本当に戦えそうだな。
「わかった。お前たちも、白波が【クラス対抗戦】に出ることに、反対はないか?」
先生が聞くが誰も反対はしなかった。体調が悪くても、白波さんに出てもらいたいとみんなが思っている。
「ないみたいだな」
「ありがとうございます」
と、白波さんはクラスのみんなに頭を下げた。体調が悪くとも、みんなが出ることを認めてくれる。
それは、とても嬉しいことだろう。みんなが、体調が悪くとも白波さんなら、戦えると信じてくれているということだから。
「代表は、一ノ瀬、白波、佐藤、三木、加藤の5人だ。今日の【クラス対抗戦】の相手は、1年5組。5人は、全力で頑張ってくれ。今から第一訓練場に向かってほしい。第一訓練場に着いたらすぐに始める」
【クラス対抗戦】初めての相手は1年5組か。どんな人がいるかわからないが、戦うのが楽しみだ。
「5人が戦っている間は、全員で教室の中で【クラス対抗戦】の観戦をする。もう、5人は第一訓練場に向かってくれ」
「わかりました! みんな行ってくるね!」
と、三木さんが言う。
「頑張れよ!」
「勝ってね!」
「教室で、応援してるぞ!」
俺たちは、クラスメイトの応援の声を聞きながら、教室を出た。
応援されるのは、とても嬉しく、さっきよりも、頑張ろうと思う気持ちがぐっと高まる。
クラスの代表として、応援された者として勝ってこなきゃな。
「勝とうね、みんな!」
「うん、勝とう」
「私たちは絶対に勝てますよ」
「うん」
「ああ」
(ああ、この5人で戦うんだから、絶対に勝てる!)
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