加藤との【魔高の戦い】決着
体に魔力を纏って戦う加藤さんには、驚いた。だが、見た感じ、本当にもうすぐ魔力が尽きそうである。
「はぁはぁ」
魔力が尽きそうで、体力すらも、もう余り残ってはいないのだろう。
魔力を纏ってのパンチは切り札だったんだろうな。
だが、それを俺は、耐えてしまったんだ。それも、2回も。
加藤さんにとっては、予想外だっただろう。ただでさえ、魔力を纏うと、魔力の消費が激しいのに、パンチを2回も耐えられ、魔力を纏って防御までした。
本当なら、魔力が切れる前に倒せると思っていたのにそれが出来ない。
だから、加藤さんは、今予想以上に、魔力を使い、疲れた様子で俺の目の前にいる。
「はぁはぁ」
「まだ戦うか?」
(もう、魔力が尽きそうでしょ。もう、【魔高の戦い】を終わりにしようよ。それともまだ戦うか?)
「うん。まだ、私は負けてない!」
と、加藤さんは、そう言い、目の前から消えた。
はぁ~、魔力が尽きそうなのに無理して戦うのは危険だ。
なのに、加藤さんはまだ、戦う気なのか。
今、無理して戦うのではなく、また今度お互いがもっと強くなってから戦えばいいのに。
と俺は、いくら戦いが好きでも、無理して戦う必要はないとそんな風に思った。
でも、加藤さんが戦う気なら、倒すしかない。出来れば、早く。
加藤さんが、魔力を使わないように早く倒したい。
「私の魔法は認識阻害」
と、どこからか、加藤さんの声がした。
「私は、周りに私を認識出来なくすることが出来る。例えば、私の姿を認識できなくさせれば、今の一ノ瀬くん見たいに私が見ることが出来ない。他には、今はしてないけど、音も認識できなくさせることが出来る。気配ときも全て認識できなくさせれば、魔法で私を探しても見つけることが出来ない」
加藤さんは、いきなり自分の魔法を説明してきた。
認識阻害か……。なるほど、それなら、三木さんの探知魔法でも見つけることができない。
でも、認識が出来ないだけで、加藤さんは確かにこの近くにいる。
なら、範囲攻撃なら加藤さんに攻撃が当たるだろう。
う~ん、範囲攻撃か……。あっ! そうだ! これなら範囲攻撃が出来る!
「〈強化〉」
(〈風力強化〉!)
〈風力強化〉は、風を強くする魔法だ。風の強さは込めた魔力により、強さが変わる。
俺は、手を仰ぎそれで、出来た風を〈風力強化〉で強くした。
このとき、大分多めに魔力を込めたため、けっこうな風の強さである。
そして、手を仰ぎながら、回った。回りながら手を仰げば、範囲攻撃になるだろう。
俺は、回っていると、加藤さんに風が当たったのか、加藤さんは、吹き飛んで行った。
加藤さんの姿が認識出来たということは、加藤さんは、気絶をしたんだろう。
ということは、俺の勝ちだな。
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