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加藤奈々

 今俺たちは、寮に帰るために歩いている。


「白波さんと佐藤さん大丈夫かな? 明日は、学校に来られるかな?」


「どうだろうな」


(どうだろうな。でも、佐藤さんは、回復魔法を使える先生がケガを治してくれると思うよ)


 この、学校には、回復魔法を使える先生が何人もいるため、【魔高の戦い】などで、ケガをしたとしても、治して貰えるため安心して戦える。


 だから、佐藤さんは、ケガを治してもらって、明日は、学校に来るだろう。


 だが、白波さんは、来られるかはわからない。魔力を限界以上使ってしまうと数日は、調子が悪い日が続くだろう。


 これは、回復魔法で、治せないため白波さんは、何日か学校を休むかもしれない。


「2人は、ほとんど、強さは互角だったね。終わったあと、2人とも気絶しちゃって、驚いちゃったよ」


「そうだな」

(そうだな。でも、白波さんが無茶をしなければ、佐藤さんが勝っていたと思うよ)


「2人とも、保健室に運ばれちゃったね。はぁ~。心配だな~」


「大丈夫だ」

(大丈夫だよ。佐藤さんのケガはちゃんと先生が治してくれるし、白波さんのは、ケガじゃないから、数日すれば、元気になるよ)


 でも、白波さんは、数日間は本当につらいだろうな。


 俺も、前に自分の魔力量の限界を越えて、魔法を発動したことがある。

 ただの好奇心だったんだ。今では、それを凄く後悔しているよ。

 あれは、もう2度と体験したくないと思えるくらいつらかった。


「うん、そうだよね。2人とも大丈夫! 先生たちがいるもんね!」 


 と、三木さんは笑った。


「あっ! もう寮ついちゃったね! また、明日ね、一ノ瀬くん!」


 俺たちは、三木さんが暮らしている、第1女子寮に着いたため、三木さんは、寮の中に入っていった。


 俺は、それを見たあと、自分の寮に帰るために歩き出す。


 今日は、疲れたな。でも、【クラス対戦】凄く楽しかったな。

 ん? 今思うと、白波さんと佐藤さん、普通に凄くないか。


 【クラス対戦】をやったあとに、【魔高の戦い】を、やったんだもんな。


 2人とも今日、魔力と魔法を使いすぎじゃ無い? 


「ねぇ」


 俺は、歩いているといきなり、後ろから声をかけられた。

 だから、後ろを振り返る。 ん? 誰もいない。


「ねぇ」


 ん!? いきなり、目の前に、女の子が現れた!?  

 この女の子は、【クラス対戦】の時、最後に戦った女の子だな。


「驚いた?」


 と、首をかしげながら、聞いてきた。なんか、可愛いな。

 この女の子の見た目は、身長は小さく、白い髪の毛を肩まで、伸ばしている。

 顔立ちは、少し、眠たげな目が特徴的で、普通に可愛い女の子だな。


「ああ」

(ああ、驚いたよ)


 まったくいることに、気づけなかった。


「加藤奈々」


「ん?」

(ん? 加藤奈々?)


「私の名前」


「そうか。俺は、一ノ瀬浩一だ」

(ああ、そうか! 君は加藤奈々って言うんだね! 俺は、一ノ瀬浩一だ。よろしくね)  


 加藤さんか。凄い魔法を使うんだな。まったく、気配がわからず、目の前に、いることにも気づくことができなかった。









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