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白波対佐藤 決着

 2人の魔法が発動され、白波さんの【暴風】が、佐藤さんを吹き飛ばした。

 

『くぅ~。痛い~』


 佐藤さんは、この【魔高の戦い】で初めてケガを負った。

 

『私の魔法が勝ったみたいですね』


 白波さんは、佐藤さんにそう言った。


『う~ん、どうだろうね』


 ニヤッと佐藤さんが笑いながら言う。すると、地面が凍り始めた。


『なっ! ど、どういうことですか!?』


『ふふっ! 私の【氷の世界】は、壊されても壊されても何度でも、凍らせるの。私が魔力切れになるか、凍り付かせるまでね』

 

『お、驚きました。そ、そんな魔法があるんですね。』


『うん。だから、まだ、私の魔法は負けてないよ』


「ど、どっちが勝つかな?」


「わからない」

(う~ん。どっちだろうね? わからないよ)


 佐藤さんは、大分、大きなケガを負った。。だが、【氷の世界】を発動したため、白波さんが凍り始めている。

 ボロボロの佐藤さんが、白波さんを凍らせて勝つか、凍り始めている白波さんが、先に佐藤さんを倒すか、まだわからない。


『【強風】!』


 白波さんは、【強風】を発動し、氷を壊す。だが、


『意味ないよ。また凍り始めるからね』


 と、佐藤さんが言ったあと、また、凍り始めた。


『どうする? 白波さん?』


『くっ!』


 白波さんは、【暴風】を発動したため、大分魔力を使ってしまっている。

 でも、佐藤さんも【氷の世界】を発動したため、魔力が減っているのだ。

 どちらも、もうすぐで、魔力が切れてしまいそう。


『【強風】! 【飛行】!』


 白波さんは、氷を壊したあと、【飛行】で、空を飛んだ。

 空に飛んで、【氷の世界】から、逃げる。地面から離れれば、凍ることはないだろう。


『え~! 空飛ぶの! ふふっ、でも、意味ないよ。空にいても凍っちゃうから』


『えっ……。なっ!』


 白波さんの体が凍り始めた。【氷の世界】は、空を飛んでも逃げることが出来ないみたいだな。凄いな佐藤さん。

 俺は、よくそんな凄い相手から勝てたよな。びっくりだ。


 このままだと、佐藤さんが勝ちそうだな。でも、あと、一撃でも、魔法を当てれば白波さんが勝ちそうなのに。

 だから、白波さんは、凍り始めた自分の体を無視して、佐藤さんを攻撃すれば、勝てるだろう。


『【強風】!』


 だが、白波さんは、それに気づかず、氷を壊した。

 早く気づけ! 気づけば、白波さんは勝てるぞ!


『くっ! まだ、魔力が切れないようですね。【強風】!』


『そう言う、白波さんは、もうすぐ魔力が切れそうだね』


『ええ……』


『どうする? このままなら、私が勝つよ。ギブアップする?』


『しません』


『そっか』


 佐藤さんは、白波さんに、ギブアップを勧めたが、白波さんは断った。


『このままだったら、私は負けてしまいます。魔力がつきそうだし、体も凍ってしまいます。では、どうすれば勝てるのでしょうか?』


『白波さんは負けるんだよ。勝つのは私だからね』


『ええ、このままだったら、負けてしまうでしょう。だから、私は何とかします。勝つために!』


『何とか、出来ると思う?』


『ええ、この魔法に魔力を全てこめれば! 【暴風】!』


『えっ、ぐぅ~!?』


『魔力切れになるか、凍り付かせるまでは、凍らすことをやめない魔法。でも、他にも、佐藤さんが気絶すれば止まるみたいですね』


 と、白波さんは、そう言ったあと、倒れた。きっと、無理に魔法を発動したためだろう。

 最後の【暴風】は、魔力が足りていなかったのに、強引に発動していたもんな。








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