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【クラス対戦】11

「壁をもう、全部壊したの!?」


 あとは、もう、佐藤さんを攻撃するだけ!! そうすれば、俺の勝ちだ!


「行け~一ノ瀬くん!!」


 おう!


「私は絶対に負けない!! この魔法に魔力を全部使う!! 〈氷の世界〉!」


 佐藤さんが魔法を使うと、全てが凍り始めた。この魔法は、〈凍結〉とは違って避けることが出来ず、俺の体まで、凍り始める。

 そうだ、三木さんは大丈夫か?


「三木、大丈夫か?」

(三木さん、大丈夫か? 凍り始めてない?)


「や、やばいよ。か、体が凍り始めて、凄く寒い……」


「はぁ、はぁ。どう、私の、残っている全ての魔力を使って発動した魔法は? 白波さんよりも、私の方が強いでしょ!! でも、これでも一ノ瀬くんには、勝てないよね……」


 ああ、これじゃあ俺には勝てないな。

 

「〈強化〉」

(〈体温強化〉!)

  

 俺は、〈パワー強化〉を解除し、〈体温強化〉を発動した。

 そして、上がった体温で、氷が溶け始める。


「あ、あったかい~! ありがとう、一ノ瀬くん!」


「氷が溶け始めちゃったな~。でも、この魔法はこれで終わらないよ」


 なに? なっ! また、凍り始める。そして、また、俺の熱で溶けた。

 凍り始めては、溶け、溶けては凍り始め、また、溶けては凍る。

 それが、5分ほど、続いた。

 

 や、やばい……。自分の熱で倒れそう。まじで、暑い。

 いつまで、〈体温強化〉を発動し続ければいいんだ?


「あっついよ~」


 と、三木さんが言う。


「ふぅ~。凄いね一ノ瀬くん。凍らせる前に溶けちゃう。それに、全然魔力が切れそうにないね。魔力が切れてくれれば、一ノ瀬くんと三木さんは、凍って、私の勝ちなのに」


 と、佐藤さんは言った。佐藤さんは、俺の魔力切れを狙っていたようだが、残念ながら、俺の魔力はまだまだ、切れない。

 俺は魔力量は、平均の倍あるからな。5分くらい〈体温強化〉を発動し続けたくらいでは、魔力が無くなるなんてことはない。

 

「はぁ~。ダメだね。私の負けだよ」


 と、佐藤さんが言うと凍ることがなくなった。

 

「あと、1人だね一ノ瀬くん!」


「ああ」

(ああ、そうだね)


「まだ、1人残ってるんだ。私たちで最後かと、思ったよ」


 敵は多分あと、1人だ。もしかしたら、他にも見えない敵がいるかも知れないが可能性は低いだろうからな。


「ぐっ!!」


 俺たちが会話をしていると、いきなり三木さんが、倒れる。


「三木」

(三木さん!? 大丈夫?!)


 と、聞くが三木さんからの返事はない。


「がっ!」


 三木さんに話しかけていたら、佐藤さんまで、倒れた。


「これで、残った敵は、一ノ瀬くん君だけだね」


 と、佐藤さんの隣に誰かがいた。なっ! さっきまで、誰もいなかったのに!


「私の魔法に驚いた? こんな風に周りからは見えなくなるんだよ」


 と、言い消えた。


 ど、どこに行ったんだ?


「〈強化〉 〈強化〉」

(〈気配察知強化〉! 〈パワー強化〉!)


 俺は、〈体温強化〉を解除し、〈気配察知強化〉を発動して、見えなくなった敵を探す。

 あと、〈動体視力強化〉を解除して、〈パワー強化〉も発動した。

 だが、見つからない。どこに行った? どこから、攻撃がくる?


 敵がどのような、攻撃を仕掛けてくるか、考えていると、お腹に衝撃が来る。


 それに対して、反射的にパンチをした。 


「ぐはっ!」


 すると、敵が吹き飛んで行き、気絶する。


 えっ……。


『え~、ただいまより、【クラス対戦】を終了する。』


 と、先生の声が第1訓練場に響き渡たった。


 えっ! 今ので【クラス対戦】終わり!?






 この話を読んでいただきありがとうございます!!

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― 新着の感想 ―
[一言] 攻撃力が足りなかったな。
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