【クラス対戦】4
「一ノ瀬くん!!」
「本当だ!!」
と、俺を見つけた敵2人は、そう言う。敵は2人とも女の子のようだ。
「ど、どうする、逃げる?」
「逃げられないでしょ……」
「そ、そうだよね」
「た、戦うわよ! 〈土球〉!」
「〈身体能力強化〉!」
敵2人の魔法は、土系統と、身体能力強化のようだ。
それに対して俺は、
「〈強化〉 〈強化〉」
(〈身体能力強化〉! 〈スピード強化〉!)
〈身体能力強化〉と〈スピード強化〉の2つの魔法を発動する。
そして、向かってくる〈土球〉をサイドステップで避けた。
「はぁ!!」
避けた俺に身体能力強化魔法を使う女の子が殴りかかってくる。
なかなか、速いが簡単に避けられるな。
俺は、身をひねって避け、お腹に向かってパンチを繰り出す。
だが、バックステップで避けられた。
今のを避けるか。さっきの敵3人よりも強いな。面白い。
と、俺は、頬が上がるのを抑えられない。
「よく、避けられたわね。凄いわ」
「ま、まぐれだよ~。もう避けられる気がしないの。それに、もし避けられたとしても、一ノ瀬くんも私たちの攻撃を避けちゃうよ。だから、勝てる気がしない」
「そうね。私の〈土球〉もあなたの身体能力強化を使ったパンチも、簡単に避けられたわ。でも、諦めないで最後まで戦いましょ」
「うん! 一ノ瀬くんが強いのは、初めから分かってたよね。だから、私たちの攻撃が避けられたとしても、ショックはないよ。まだ、戦える!」
「行くわよ! 〈土球〉! 〈土球〉! 〈土球〉!」
と、〈土球〉が、3つ飛んでくる。
「〈強化〉 〈強化〉」
(〈パワー強化〉! 〈肌強化〉!)
俺は、飛んでくる〈土球〉を全て、殴って壊す。
その時、〈肌強化〉を使ったのは、殴ったときに手を傷つけないためだ。
「う、うそ……。殴って壊せるの」
「バ、バケモノだよ~。私の身体能力強化じゃあ、壊すなんて出来ないから、私よりも力があるよ」
「強化って、言っていたから、なにかの強化魔法だよね?」
「そうだと思う。それも、私の身体能力強化よりも、ずっと強い強化魔法だよ」
「分かった。〈土球〉!」
俺は、また飛んでくる〈土球〉を殴る! さっきのように簡単に壊せると思っていたが、そんなことは、なく、さっきよりも硬くなっていた。
そのため、壊すのに時間が掛かったし、手も痛くなる。
ぐっ!! マジで痛ぇ!! なんだよこの硬さ。さっきと全然違うじゃねえか!!
「はぁ!!」
俺に向かって身体能力強化の女の子が向かってくる。
俺は、今、〈土球〉を殴った右手が痛くて使いたくない。
だから、右手を使わずに戦うしかないのだ。
俺は、避けて、左手で殴るが、避けられる。そして、また殴りかかってきた。
それを繰り返していると、たまに、〈土球〉が飛んでくる。
ぐっ! この2人、本当にさっきの3人よりも強い!
だから、凄く楽しい!!
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