【クラス対戦】の話
何にお金を使おうか悩んでいると白波さんが、俺の近くにやって来た。
「一ノ瀬くん、一緒に帰りましょう」
「ああ」
(ああ、いいよ!)
と、俺が白波さんに言うと今度は三木さんが近づいてきた。
「私も一緒に帰りたいな!」
「ええ、いいですよ。一ノ瀬くんもいいですか?」
「ああ」
(ああ、三木さんも一緒に帰ろうか!)
最近は俺と白波さん、三木さんの3人で一緒に帰っている。
あの、【魔高の戦い】の観戦から、三木さんと仲良くなったのだ。
俺は、中学生の時とは違い、2人も友達が出来たため、誰かと一緒に帰ることが出来る。
嬉しいな、とても楽しい学校生活だ。中学生の時は1人も友達がいなかったのに今だと2人も友達がいるからな。
それも、2人とも凄く可愛い女の子が。
俺たち3人は今、寮に向かって歩いている。やっぱり2人とも可愛いため、両手に花だな。
「もうすぐですね、【クラス対戦】」
と、白波さんは言う。【クラス対戦】とは、クラスメイトで戦いあうのだ。
俺は、その【クラス対戦】を凄く楽しみにしている。
理由は、魔法を使ってクラスメイトと戦うことが出来るからだ。
俺は、魔法を使うことが好きだし、白波さんとの【魔高の戦い】が楽しかったから、きっと【クラス対戦】も楽しいものになるだろう。
「そうだね。2人は、誰かと手を組んだりするの?」
と、三木さんが聞いてきた。【クラス対戦】は、誰かと手を組むことを認められている。
戦うことに向いてない、魔法を使う人もいるためだろう。
でも、手を組んだとしても最後には戦わなければならない。
何故なら、最後の1人になり、優勝した人には、100ポイントが貰えるからだ。
だから、手を組んだとしても、最後の1人になるために戦うだろう。
「いえ、私は1人で戦うつもりです。どうせ、最後には、戦うことになるんですから。一ノ瀬くんは?」
「俺もだ」
(俺も1人で戦うつもりだよ。今のところはね)
「そっか。私の魔法は、戦うことに向いてないから、大変だよ。1人で戦うことが出来ないからね」
そう、三木さんの魔法は、探知魔法と言い戦うことには向いていないのだ。
だが、探知魔法は、凄く便利なため、手を組んでくれる人はすぐにみつかるだろう。
「でも、探知魔法は、凄い魔法じゃないですか」
「ありがとう。でも2人のように戦える魔法がよかったな」
「そうですか」
「うん、羨ましいよ、戦えることが。私の魔法は便利だけど【魔高の戦い】とか、【クラス対戦】とかには向いてないからね。だから、私はこの学校に向いてないや」
探知魔法は、戦いには向いていない。この学校は、戦うために鍛えているため、三木さんには厳しいだろう。
「でも! 強い人と手を組んで2人を倒しちゃうからね! あと、優勝もする!」
三木さんは、この学校に向いていない魔法だというのに、諦めてはいないようだ。
「ふふっ。そうですか! でも私は負けませんよ!」
「俺も負けない」
(俺も負けないよ! あと、優勝は俺がする!)
俺たちは、白波さんたちが住む第1女子寮に着いた。
「では、また明日」
「また、明日ね! 一ノ瀬くん!」
「ああ」
(ああ、また明日!)
俺は、白波さんたちと別れ、自分が住む第1男子寮に向かって歩く。
明日が楽しみだな。白波さんと三木さんと話すのはとても楽しいし、魔法の授業も楽しい。
「一ノ瀬くん!!」
俺がそんなことを思っていると後ろから誰かに話しかけられた。
誰だ? と思い後ろを向くとそこには三木さんがいた。
「どうした」
(どうしたの三木さん?)
「一ノ瀬くん、私と【クラス対戦】の時、手を組んでくれませんか」
と、三木さんが俺に言った。
「どういうことだ?」
(どういうことだ? 三木さんは、強い人と手を組んで、俺と白波さんを倒すって言ってたよね?)
「一ノ瀬くんは、クラスの中で1番強いよね。だから、一ノ瀬くんと組みたいの。私の魔法では、どうしても【クラス対戦】で、1番になることは無理だと思う。ううん、それどころか、すぐにやられちゃう。でも、一ノ瀬くんと組めば、1番は、無理でも2番にはなれる。私の魔法は、戦うことが出来ないけど、諦めたくないの。お願い一ノ瀬くん!」
どうしよう? 三木さんと手を組むか、組まないか。
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