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鬼ごっこ

 俺たちは、第1訓練場に着き、先生に授業の説明を受けている。

 あと、第1訓練場は周りを見渡しても木しかなく森のようだ。

 【魔道士の戦い】は、俺と白波さんが戦った【魔高の戦い】のように、闘技場で戦うことが多いが、森の中で戦ったりもする。

 他にも、建物の中で戦ったりなど、色々なところで戦うのだ。

 そのため、第1訓練場は、森のようになっているのだろう。


「まず、実戦訓練と言っても戦うことじゃない。魔法を使うことを目的とした授業だ。今日の授業は、鬼ごっこをする。私が鬼でお前らを捕まえに行くからお前らは、魔法を使って全力で逃げろ」


 鬼ごっこか、それも魔法ありの。面白そうだな。


「あと、1時間目から4時間目まで、ずっと鬼ごっこをするからな。でも、授業が終わるごとに休憩をいれるから合計で4回鬼ごっこをする」


 1時間目が終わったら休憩、2時間目が終わったら休憩ってな感じか。

 まぁ続けて、やってたら体力がもたないし、魔力ももたないか。

 俺の強化魔法も、体力は強化できるが魔力は強化できないないからな。


「この鬼ごっこで、捕まらなかった奴には、ご褒美として、10ポイントをやる。1つの授業ごとに10ポイントだ。だから合計で40ポイントだな」


 へぇ~、1回逃げきるごとに10ポイントか。


「最後に、この鬼ごっこは、お前らがどのくらい魔法を使えるのか、確かめるためにやるんだ。だからできる限り本気でやってくれ」


 言われるまでもなく本気でやるよ。魔法を使える授業なんだから。


「逃げることに向かない魔法を使える奴も、できる限り頑張ってくれよ」


 逃げることに向かない魔法とは、回復魔法などのことだろう。


「よし、じゃあ1分経ったら追いかけるからお前ら全員逃げろ~」


 俺たちは、森の中を走り、先生から逃げた。この森の中で先生は、1人で全員捕まえられるのか? 先生はどんな魔法を使うんだ?


 分からないがとにかく遠くに逃げるしかないな。





 鬼ごっこを始めてから20分ほど経った。俺は捕まらずに、ずっと隠れている。


「一ノ瀬、見つけたぞ」


 俺は、後ろから先生に話しかけられた。不意打ちで捕まえないんだな。


「魔法を使って逃げろ。お前がどれだけ使えるか見てやる」


「分かりました」

(分かりました。全力で逃げさせてもらいます!)


 さぁ、なんの魔法を使って逃げようか? 


「〈強化〉〈強化〉〈強化〉」

(〈身体能力強化〉! 〈スピード強化〉! 〈気配察知強化〉!)


 俺は、この3つの魔法を使い逃げ始めた。


 〈気配察知強化〉は、気配を察知しやすくなる魔法だ。後ろに立たれたりすると、すぐに気づけるようになったりする。


「〈加速〉」


 と、先生が魔法を発動した。


「遅いぞ、一ノ瀬」


 先生の気配がすぐ後ろで感じる。


 俺よりも速く、動けるのか!? どうする? どうやって逃げる?


 俺は、同じ魔法を一緒に使うことができない。だから強化魔法は5個の魔法を同時に使えるが、〈スピード強化〉を5個発動することなどはできない。


 だが、〈身体能力強化〉と〈スピード強化〉は、どちらも速くなるが同時に使えるのだ。

 だから、この2個を使っているのだから、今の俺は、凄く速くなっている。


 なのにその俺よりも、先生は速いのだ。


 くっ! どうやって逃げようか? どうすれば逃げられる?


 先生は、まだ俺を捕まえる気がないのか、俺の後ろをただ着いて来てるだけだ。


「一ノ瀬、もう、そろそろ捕まえるぞ」


 くそ、なんの魔法を使おうか? 早くしないと捕まってしまう。


「〈強化〉〈強化〉」

(〈存在感強化〉! 〈ジャンプ力強化〉!)


 〈存在感強化〉は、人やものなどの存在感を強くすることができる魔法だ。

 〈ジャンプ力強化〉は、ジャンプしたときに凄く高跳べるようになる。


 俺は、〈存在感強化〉で、近くにある木の存在感を強くし、一瞬、先生の目を俺から木に移す。

 そのタイミングで、俺は、〈ジャンプ力強化〉で、高く跳んだ。


「やられたな」


 俺は、これで先生から逃げることに成功する。


 もし、〈存在感強化〉を使っていなければ、先生に捕まってたな。

 〈存在感強化〉を使ったおかげで、捕まる前にジャンプをすることができた。 

 このまま捕まらずに逃げきってやる! 


 



 俺は、そのあと1時間目の終わりを告げるチャイムが鳴るまで逃げきることに成功した。


 ふぅ~、なんとか捕まらずに逃げきることが出来たぜ。

 

 この話を読んでいただきありがとうございます!!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 身体能力ではなく脚力だけを強化してさらに速くすることも出来るのでは?
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