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ショタシャナ

イース将軍の弟子登場:ソウルシフター亜種シャナ:性別:両方?

 転生天使のオーマは神の御業というべき力を用いて神の槍を出した。それは悪を滅する槍である。神々しく普通の人間では触れない。しかし、精霊神ララは違った。オーマから槍を渡されると、その槍に属性ともいえる精霊の絆ともいえる模様を施した。オーマは頷くと、複数の神の武器や神の防具そして神の法具を用意した。同様に、精霊神もその武器や防具そして法具にも精霊の絆の模様を施した。最後にアバターBODYを数体、オーマが神の浄化で清め精霊神ララがスタックのようなビスをいたるところに施した。


サラは不思議そうにその光景を見ていた。オリビアが仮想空間サーバー用の精霊神の魂救出プログラムの完成を告げると異様な雰囲気に変わった。

 

ただ、忙しそうにプログラムを打ち込んでいた研究員たちを見つめていたエルフのサーシャは何がこれから起こるか聞いた。

「あのー、空気が読めないんですけど・・・」


オリビアが目をこすり、背を伸ばしながら大きく深呼吸した。

「ふーう。サーシャさん。今から精霊神様たちが無菌状態の仮想空間に数千体現れるんです。仮想空間内ですからまず、現実世界には影響でないですけど、仮想空間内ではおそらく何か起こるでしょうから・・・」


サーシャは不思議そうに聞いた。

「精霊神たちに何が起こるんですか?」

オリビアは耳元で囁いた。

「たぶん、パニックを起こしているかもね。今までいた仮想空間の時間を止めていたけど、新たな仮想空間は時を動かして様子を見るの・・・・」


サーシャは怪訝そうな顔でオリビアを見た。

「精霊神の中にも裏切り者がいるって疑っているの?!」

「大きい声を出すなサーシャ。あくまでの緊急対策処置マニュアルに沿ってのことなんだよ。オーマ様にしても精霊神ララ様にしても、もっと悪いケースまで考えられて対策を進めているのよ。」


サーシャの大きな声に反応したオーマがスーと近くに見えた。

「どうしたんだ。エルフのお嬢さん。」

「あのー・・・精霊神様たちは・・・大丈夫ですか?」

「安心していいぞ。何せ精霊神の軍隊だ!指揮系統もしっかりしているはずだから、何かあれば仮想空間内で何とかするであろう。しかし、仮想空間から仮想空間に精霊神だけを一体一体選別してフィルターにかけて通すのだからある程度トラブルをそうていしてないとな!」


サーシャは心配そうな顔をした。

「トラブルを想定ってどういうことなんですか?」


オーマはサーシャの頭を撫でてあげた。

「仮想サーバー内の魂の融合してない精霊神は比較的簡単に確保できるが・・・融合した魂は少し強力な浄化の力を用いる必要があるんだよ。簡単に言うと、融合によって変化が生じた部分を切り捨てるようなものなんだ。そして、悪に染まっている部分なんかもね!」


サーシャはオーマを見つめた。

「分離した精霊神たちは精霊の赤ちゃんみたいになるの?」

「上手くいけばね。でも、最初に個別に選別してフィルターにかけるから除去や浄化される部分から個別特定して、後で復元させるんだ。だから赤ちゃんというよりは魂が変異しやすい精霊神の状態になるはずだよ。」


そこに精霊神ララも装飾された神の槍を手にしながら話しかけてきた。

「精霊神の魂が変異して新たな別の存在に変わり巨大な力を得て、仮想空間から現実に強制的に出てくる可能性があるんだよ。オーマ様の、浄化の効力を使用するから、まず悪の存在にはならんが、高みの存在なら我らも正装しないとな!」


ホットした顔になったサーシャの横でオリビアが思い出したかのように言った。

「フィルターにかけて残った仮想空間にある魂はどうします?多分・・・地縛霊やゴーストのような魔物の魂も結構あるみたい・・・・っていうか、あっという間に精霊神たちはもう一つの仮想空間に避難できましたけど・・・」


オーマは少し驚いた。

「コンピューターの処理速度はすごいな・・・一体一体をオリジナルNPCで確保選別したとは思えんな!サーバー内はどうだ!」


「安定しているようです。でも・・・中の様子は何が起きたかわからないみたいです。精霊神ララ様は外部接続で状況説明とその場で待機の誘導をお願いします。」


そこにサラがすかさずララに静止を促した。

「ララ様大丈夫、別のNPCを用意してますから大丈夫です。そのまま、精霊神軍の様子をお見守りしてください。オーマおじ様も元のサーバーの様子も観察してくださいね。ソウルシフターがあらわれるかもしれませんから!」


オーマは大きく頷いたが、精霊神ララは大きな声で叫んだ!

「精霊神がいなくなった仮想空間の時間をまた止めてー!ソウルシフターがいたらまた魂の融合を誘発してしまうのよ!」


サラは耳を塞ぎながらしゃがみ込んだ!

「うるさーい。どならなくてもいいでしょう。耳が痛いよ。寝不足でただでさえ老けそうなのに!ソウルシフターはすでに確保したわよ!それも37体もね。その中の一体がたぶんソウルシフター亜種じゃない!」


精霊神はサラの言葉にあっけにとられて口が開いたまま放心状態に数秒間なってしまった。

「あわわわわあ・・・ソウルシフター亜種を捕まえたの?」


サラはゆっくりお立ち上がりながら耳から手を放した。

「だって、精霊神を選別したとき魂融合の転嫁剤みたいな魂って言ったじゃない!だから、簡単に確保できたのよ!でも、浄化しまくったから・・・ゲームでいうとレベル1みたいな存在になっちゃったのよ。だから、ソウルシフターの亜種も簡単に見つけられたんだけどね。それに、ソウルシフター以外の魔物の魂も浄化したらレベル1になったから、可哀想だから保護してもいい。」


オーマはやれやれという顔でサラを抱っこした。

「よくやったぞサラ!でも、サラの顔を見ると・・・魔物の魂を実験に使うつもりだな!悪い魂なら浄化してやるぞ!」

「オーマおじ様が浄化したら、昇天してしまいますわ。それにただでさえ浄化して高みの存在になる可能性のある魂なんですから見守りますわ!でも、少しはその手伝いをしてもいいかしら、オーマおじ様。」


サラはオーマに見抜かれているとおもい、笑いながらごまかすのであった。オーマの目が光っていたこともあって抜かりなくオリビアがフォローした。

「所長。ソウルシフター達は別のサーバの仮想空間内に個別にパーテーションとなる空間を用意して確保して仮想空間用の強力無能化アバターを装着させることも成功しました。このまま時間を止めた状態でいいですか?」


サラはオリビアに指示を出した。

「もといた仮想空間内のシステム及びウイルスチェックをして一度システム解体に向け、残っている魂を無菌確保して頂戴。わかっていると思うが強力無能化アバター装着と種別識別コード等も抜かりなくお願い。そして、精霊神軍のバックアップデータとの差異もお願いね。」


オリビアはできる女ですとアピールの如く一例しながら答える。

「すでに完了しております。誠に出過ぎたことですが、オーマ様。ソウルシフター亜種とのご対面されてはいかがですか。無力化で安全ですので。」


オーマはゆっくりとサラをおろした。

「精霊神ララよ。どうだ直接あってみないか、ソウルシフターにもこのアバターBODY使わせれば、わざわざ、仮想空間に行く必要もないぞ。」


オリビアとサラに目配せをしたオーマは精霊神ララの答えを聞くまでもなかった。


サラはため息をつきながら、オリビアや他の研究員やスタッフにも指示出した。

「武器使用訓練所施設に多重魔法結界を5層をめぐらせて。あとソウルシフターに着せるアバターBODYは外部キーを付けてね。あと破損して出てくる場合もあるから、常に魂回収装置は稼働してよ。精霊神ララ様はアンドロイドBODYを用意してよ。オーマ様はどうします。アンチ魔法用のアバターBODYもありますが?」


「我のことは気にするな、神の鎧と防具があれば十分だからな。もし、融合する気配があれば滅してしまおうぞ。」


サラはオーマの漲る闘志を感じ少し臆してしまいそうになったが、対照的にソウルシフターに恐怖を感じているララはアンドロイドに神の防具を装着しようか悩んでいた。すると、オーマはソウルシフターに神の鎧を取られても我の力で鎧ごと消せるから安心して立ち会えと落ち着かせた。


しばらくして武器使用訓練場施設の準備が整い、オーマとララはソウルシフター亜種とご対面をはたそうとしていた。

オーマは地面に3本の装飾を施した神の槍突き刺し、片手に神の刀そして、もう片方の手には盾を構えた。ララはその様子を上空から観察をするような大きく構え、いつでも魔法を詠唱するような魔法陣を複数用意した。


サラは闘技場と化した訓練施設に放送を流す。

「オーマおじ様あと五秒でソウルシフターを用意したアバターBODYに具現化させます。5・4・3・2・1!」


しかし、訓練施設中央に設置したアバターBODYに反応はない。いや少しもぞもぞしている・・・状況がつかめぬまま、ゆっくりとオーマはアバターBODYに近づくと、小さな男の子が大きすぎるアバターBODYの中でおぼれているようだった。


呆れたようにオーマはアバターBODYをぐるぐるに巻き上げ会話できるようにしてやった。

「おじさんありがとう・・・・って、て、天使だー!!!初めて見た!やったー!初めまして、僕、シャナって言います。ソウルシフターです。」


オーマは軽くズッコケた。

「ソウルシフターっていっても普通のソウルシフターじゃないだろ。シャナ。」


シャナは目を輝かせながら天使を見つめた。

「そうだよ。ソウルシフターのアルビノって感じかな。ちょっと普通のソウルシフターと違うんだって、僕のお師匠様がおしえてくれたんだ。僕のお師匠様はすごく偉いんだよ。だって、精霊神の軍隊の将軍なんだもん。」


言い終わるやいなや、精霊神ララは丸められたソウルシフターを抱え上げた。

「あんた!シャナなの!」


シャナははじけるぐらいの笑顔でララを見てほほ笑んだ。

「ララ様~。お久しぶりーでーす。あれー?イース師匠は今日はご一緒ではないのですか?」

「あんたこそ!こんなショタンコになっちゃって。あのイカツイこわもて親父の面影がないじゃない!」

「そんな目で、僕を見ていたの・・・かなしいな・・・・うぅぅぅ・・・なみだが出ちゃう。泣いちゃうからな!エーン。エンエン。ワー・・・」


オーマはララからシャナを奪い取った。

「あーよしよし。泣くな泣くな。男の子が泣くとみっともないぞ。」


ララは冷静にシャナのおでこにデコピンした。

「ソウルシフターに性別はありませんからね。それに、シャナは取り込んだ他の魂すべて無くなってるわ。だから、こんなに無垢な感じだけど、昔はそれは悪かったわよ。勇者の従者になるまで、イース姉さまが監視対象として保護してたんですもの。大変だったわ。」


オーマは可哀想な目でララを見つめた。

「相当、このソウルシフターに虐められたんだなララ。どうだ我の浄化も効いているようだから、今なら、普通のソウルシフターになるようにスキルを奪えるんじゃないか?赤子同然じゃぞ。」


その言葉でララ目が光った。次の瞬間ララは勝ち誇ったようにシャナを抱きかかえた。


「すごい、天使の力って!オーマ様。力を合わせて、仮想空間にいる、魔物たちのスキルを回収して無力化しませんか?そうすれば、間違いなく安全が保障できます。」


オーマは精霊神ララがサラが悪だくみを考えたときのような顔をしたので釘を打った。

「いいだろう。その代り、回収したスキルは研究所で管理するぞ。でも、そもそも、回収したスキルはどうやって保存するんじゃ?」


ララはシャナをガツンとさせたおかげで上機嫌だったせいか、勝ち誇ったようにいった。

「簡単よ。呪符にもできるよ。それに精霊に宿させたりもできるから・・・そうだこの際、研究所にいろいろなスキルの管理の仕方を教えてあげる!ウフフ。」


よっぽどシャナに怯えていたんだと痛感したオーマだが、別のソウルシフターたちはどうするかも尋ねるのであったが、シャナを抱え、精霊神ララはスキップしながら、踊りつつ答えた。


「いっぱい、いるし・・・そうだ!ソウルシフターを使って、新たな知的生命体でもつくろうかなー!」


モニターで見ていたサラ達研究員は精霊神ララの秘めた力に動揺するのであった。そして、オーマは用意した地面に突き刺した3本の槍をみんなにわからないように、こそこそ片づけ始めるのであった。

ぼちぼち更新します。

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