表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
選ばれた異端  作者: 湯琉里羅
第1章 余命と病気
29/31

仲間

なんとか母親を返した翌日。

宮原さんに「大事な話がある。」と言われた俺は、休憩時間に診察室へ向かった。


「おお、来たか。」

部屋に入ると、いつにもまして真剣な表情で資料を読み込んでいた。


近くの空いた椅子に座り、話が始まるのを待った。


「ふーっ...さて、いきなり本題に入るが...」


「はい」


緊迫した空気に、少し言葉が硬くなる。


「おまえは、仲間が欲しいと思ったことはあるか。」


それは、特殊能力について、なのだろうか。

すると宮原さんは、俺の心の中を見透かしたように「あ、能力の話。」と付け加えた。


「...考えたことないかも」


「まあ、そうだよな...。」


しばらくの沈黙。そして、迷った末に口を開く。


「欲しい、かな...。その、別に孤独とかじゃないけど、辛かったのは事実だし、」


また沈黙。

宮原さんは一瞬驚いた表情を見せたあと、柔らかい表情になって、「そうか。」と言った。


「さて、そんなおまえに朗報だ。実は、もしかしたら仲間が見つかるかもしれないんだ。」


「...」


「昔の知り合いに聞いたんだ。いまはライターやってるんだけど、明日はその調査に行く。」


「なるほど」


「連れて行くつもりなんだけど...いいか?」


「行くよ。気になるし。」


すると、ふっと力を抜いて、

「よかった...。早速だが、この資料を渡しておくから、軽く読んでおいてくれ。」


仲間、かあ...。自分でも気づいてなかったけど、寂しかったんだな、俺。

とにかく、今日は明日に備えて早く寝よう。

そんな事を考えながら、資料に手を伸ばした。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

頑張って更新してます...。

もう少しすれば一旦落ち着くはずなので、しばしお待ち下さい。

感想・リアクション・アドバイス等、お待ちしています。

よければ、ブクマ登録もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ