迫る影
これは、我々 ✕✕社のカメラが捉えた、映像の一部――いまはもうない、記録である。
係員Aによると、その映像はどこかの神社を映していたらしい。しかし、その住所は現在山の自然である。
そして、これから綴られるのは係員Aの証言を元に再現した、当時の記録の様子だ。
この情報は一切世の中に公表することはない。そう、あくまで今回は特別なのだ。
高校生と思われる女:「ああー疲れた」
隣にいる背の低い男:「今日の任務過酷すぎた」
高校生と思われる女:「それなー、てかさ、地味に情報回ってるのに放置するんだね、トップ」
隣にいる背の低い男:「まあ、オカルトの分野だし、信じる人はあんまいないんじゃない?」
高校生と思われる女:「それもそうかー」
どうだろう?これは明らかに高校生の話ではない。
彼らが『なにか』に関与していることは確実である。
会話中の”任務” ”トップ” というワード。
オカルトの分野で記事になっている「消える少年少女」との類似点が多い。
隣にいる背の低い男:「明日はなんだっけ」
高校生と思われる女:「えーっと、兎探し...だって」
隣にいる背の低い男:「...そう」
『兎探し』と称された任務の内容は未だ明らかになっていない。
おおよそ、なにかの人捜しだと言われている。
高校生と思われる女:「そろそろ本部戻ろっか!」
隣にいる背の低い男:「だね...」
カメラ左側へと歩き出す。
高校生と思われる女:「あ、ちょっと待って、あれ」
カメラに向かって、指を指す。
(ここで係員Aによると、ここで目つきや口調が変わったらしい)
隣にいる背の低い男:「...カメラか」
高校生と思われる女:「リアルタイムで見られてるっぽいね」
隣にいる背の低い男:「モデルはそこまで新しいのじゃない」
高校生と思われる女:「そっか」
数秒の沈黙。
高校生と思われる女:「カメラの向こうの人〜聞こえてますかー?いまから話すこと、聞き逃さないでくださいねえ。いつから聞いてたか知らないけど、この映像を流されたら困っちゃうわけだ、だから、絶対に世間にも周りにも話さないなら、許してあげます。バレないと思っても無駄です。いまハッキングしたので、あ、現在完了形ね、データの保存もダメ。とにかく、もしも口外したら――」
(どこからか銃を取り出し、トリガーを引く)
高校生と思われる女:「ふふ、空でしたー。まあ、そういうことだから、じゃあねえ。」
カメラの破壊音とともに映像はここで途切れたそうだ。
いま、このことを知ってしまった君も、くれぐれも口外はしないこと。
さもなくば、きっと――。
ダンッ
「ばいばい、お二人さん。」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。伏線がある...かも?
ああ、もちろん、あなたも、消されないように気をつけてくださいね...。
(若干ホラーっぽくなりましたが、いつも通り、リアクション、ブクマ登録、評価、よろしくお願いします!笑
あと、しれっと名前変えましたので、把握よろしくお願いします。次の更新まで、しばしお待ち下さい!)




