その日、世界が動いた、かもしれない
「久しぶりー、宮原。元気してた?」
遼太くんの診察を下すまであと二日。
週末、僕、宮原は休みを使ってカフェで旧友の池田と会っていた。
「ああ、なんとか。」
数カ月ぶりの対面に思わず頬が緩む。彼は、僕の能力を知っている唯一の親友だ。彼のおかげで医者を志したと言っても過言ではない。
「それで、急にどうしたんだ?もしかして、この俺様に調べてほしいスクープが!あるのか!」
彼はフリーライターで、様々なジャンルを扱っている。彼曰く、業界では顔が精通しているとか、していないとか。
「忙しいところ悪いんだが、少し知りたいことがあってね。」
「まあまあ、そう遠慮するな。締め切りなんて無視して、宮原の依頼は優先するからよ。」
「それはダメだろ!」
すかさず突っ込むと、
「素晴らしい反応速度!」
と言われて、なんともいえなくなる。
「それで?本題に入ろうか。」
こうなれば、彼も真面目に話を聞いてくれる。
「実は...。」
自分に似た特殊能力を持った少年が現れたこと、彼を預かっていること、一応、二日以内に親御さんに返さなければいけないこと(先延ばしにすることはできるが)、なにかそれっぽい情報はないか。その他にも、色々話した。
「なるほどねえ。で、その少年はどんな能力なんだい?」
「なんでも、余命が日単位で見えるらしい。」
「お前と同じで頭上に?」
「らしいな。」
池田はしばらく考え込んだあと、パソコンを開き、ひとつの資料を見せてくれた。
「これとか、どうかな。」
画面を覗き込むと、オカルト系のブログが表示されていた。突然瞬間移動らしきもので現れる銃のようなを持った少年少女が全国各地で目撃されているらしい。それも、必ず同じような神社で現れていて、全員が共通のマークのようなものを身に着けている、と書いてある。情報が確かかどうかは怪しいが、そのような集団が存在するみたいだ。
「それと、これは目撃情報なんだけど、人体に危害を加えない銃弾を使うらしい。」
危害を加えない銃弾?組織を制圧できるほどの威力があるはずなのに危害がない、とはどういうことなんだろう。
「少年少女の件について、もう少し詳しく調べてほしい。」
「あいよ、依頼料はここの奢りでよろしく!」
「あんまり食いすぎるなよ――」
「うーん、なに食べようかな...これと、これと...これも気になるな...。」
おいおい、一体、いくら使わせるつもりなんだよ...。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
やっと本編の軸に近づいてきました。早く書きたい!笑
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