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選ばれた異端  作者: 湯琉里羅
第1章 余命と病気
23/30

拒絶、その果てに

あれは高校生の頃だった。


ある日突然、人の頭上に病名が浮かんで見えるようになった。

知らない病名があっても調べないようにしたり、極力、というか絶対に本人やその他の生徒がいるところでは、病名を口にすることもなかった。


はじめて声に出してしまったのは、親友と登校しているとき。

彼はそれをきっかけに話してくれたけれど、あれ以来、少し距離を感じる場面が増えた。


大学に入って彼とは一切連絡も取らない仲になり、僕の記憶からも消えつつあった。

当初、親戚のすすめで医学部を専攻し、忙しい日々を送っていたのも理由だ。

新しい戦友もでき、ひたすら医学に励んだ。


大学卒業後、父親から病院を引き継ぎ、たくさんの診察を受け持つようになった。

僕の能力は大活躍で、診察の精度が高いと地域でも話題になった時期もあったそうだ。


いまでは、たくさんの人に頼られ、信頼されているけれど、一方で距離を感じる人も少なくはない。

でも、それが宿命なんだと、最近は思えるようになった。


遼太くんにも、いつかそんな日が来てほしいな、と心から思う。

そして、時間はかかるけれど、少しでも心の支えになれたらいいな、と。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

感想・リアクション・アドバイス等々お待ちしています。

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― 新着の感想 ―
一気読みしました。執筆おつかれさま。 祖母と主人公の回想シーンとかがあると、祖母を喪った気持ちがより伝わるのかなって思いました。女子二人の恋愛については、これからバチバチになるんじゃないかと予想してお…
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