↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Soul-Move -新章開始-  作者: 癒柚 礼香
【魔物の侵攻】
92/145

109話≫〔修正版〕

よろしくお願いします。


久しぶりの登場です。







【駆け出し冒険者達Side】



僕は友達と村を出て冒険者になる為に依頼を受けようとしていた。


生まれた村から離れた城塞都市ガルテン。


ここで僕と友達の冒険が始まる。

そう思っていた。


なのに…目の前の光景は何…?


数メイル先を逃げていた女性が真っ黒な悪魔に首根っこを掴まれ空高く飛んで行った。


「イャァァァァァアァア!!やめて!やめッ……ァ……」


そして数秒後、降り注ぐ血。


上をみれば首を千切られた女性に群がるレッサーデーモンの群れ。


皆のっぺりとした顔に付いた口を裂けたように歪ませて一心不乱に()に食らいついている。


そんな光景は空をみれば何処もかしこも…


ふと通りから顔を覗かせて外壁の方を見れば、王国の兵隊達が門を開け街の外に出て行くのご見えた。


それも相当な数だ、1万や2万じゃきかないかもしれない。


でも………空にいる魔物はどうするの?


その時。

魔法が虹の様に空にかかり、

レッサーデーモンの群れを次々と撃ち落としていった。


魔法の発生源に目を向ければ、

都市の中央広場に集まる王国の紋章を胸に抱いた魔術士の部隊。


そしてその前に控えた王国の騎士や歩兵達は撃ち落としたレッサーデーモンにとどめを刺すために剣を取り振り下ろしていく。


これなら勝てるかもしれない…


…そう思っていた時もあった…


不意に辺りに吹き付ける嫌な風、


次の瞬間には魔術士の部隊は全て両断されていた。


上半身と下半身が分かたれ、皆虚ろな目をしている。


何が起きたのか分かっていない顔の人が殆どだった。


その断面の切り口は鋭く、

まるでスライスしたかの様な断面だった。


僕は胃からせり上がる嫌な感じを抑える事が出来ず吐いた。


「……ウッ……ッ!…………ウウッ!…」


思わず膝を付き胃の中身を全て吐き出す、

すると横に居た友達はこういった。


「大丈夫。きっと助かる。

私達は一度助かったじゃない。神様はみているわ。」


そう言いながら友達は僕の背中をさすってくれた。


彼女も辛い筈なのに、やっぱりお母さんの言うとおり女の人は強いのだろうか…


彼女の名前はリリー。

命の恩人に憧れ冒険者を目指す1人の少女であり、

今言う事では無いが風神ウィコス様の加護を受けた緑の髪が風になびきより一層リリーの美しさを際立てていた。


そしてエメラルド色の瞳は宝石の様に輝き、強い意思を感じさせる。

その事からもまだ希望を捨てていない事が分かる。


そして僕はルーデンス。

両親と同じ金糸の様に綺麗な金髪とよく村の皆に言われていた。そして瞳も金色だ。


僕も目の前で見たあの人の強さに憧れ冒険者になった。


それと同時にもう一度あの人に会い、僕が今こうして冒険者になる事を決めたきっかけになったと、礼も伝えたいのだ。


だが本当に助かるのだろうか、

僕には希望が見えなかった。



そして、

充満する血と汚物の臭いが酷い広場に降り立つ数匹の魔物。


僕はその魔物を見たとき完全に希望が崩れ去り、絶望した。


それはリリーであっても同じだったであろう。


あぁ、終わった。


村から出なければこんな事にはならなかったのかな。

僕が無理言ってお母さんやお父さんを説得したのが悪かったのかな…


空から降りてきた魔物は[風鳥獣(グリフォン)]。


空の死神と言われ、

単独で遭遇したらBランクの中堅冒険者でさえ即撤退する事が推奨される危険な魔物。


Bランクの冒険者が数人で戦いを挑んでやっと単独のグリフォンと対抗出来ると言われるBランク中位の魔物、

それがグリフォンである。


それが数匹同時に広場に降り立ったのだ。


僕とリリーはまだ駆け出し冒険者であり、

行商人の馬車に相乗りさせてもらいこの街に付き、冒険者登録したのも数日前である。


まだお互いにEランクなのだ…勝てる筈がない…


僕とリリーは急いで建物の影に隠れグリフォンの動向を1つも逃さない様に目で追った。


でも既に生きている心地などなく、

僕は自分が囮になってリリーを逃がし、死ぬつもりでいた。


僕が立ち上がろうとしたその時、


奇跡はもう一度やって来た。



それは僕とリリーが生き残る事を諦めかけた直後だった。


優しい風が2人の頬を撫で、

僕とリリーは風が吹いてきた空を見上げる。


そこに居たのは、


黒い服を全身に纏った…


黒髪の青年だった。


「あっ……」


隣でリリーが声にならないと言う様に涙を流している。


「…カナデ…さんだ……」


同時に僕の頬にも、つーっと頬に熱い水がつたったのを感じた。


【深淵の密林】でゴブリンの凶刃から僕とリリーを救ってくれた命の恩人で、

僕たち家族と美味しそうにご飯を食べていた優しい人、


そんなカナデさんが、

まるで僕たちを助けにきた風神ウィコス様の様に脚に風を纏いながら降りてきた。




【SideOut】



人族(ヒューマン)[lv:5]』 :【農民】/【剣士(ソードマン)


ルーデンス


必要経験値/規定経験値:230/600


能力(スキル):【剣術補正:弱】





人族(ヒューマン)[lv:6]』 :【農民】/【剣士(ソードマン)


リリー


必要経験値/規定経験値:110/700


能力(スキル):【剣術補正:弱】









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。