56話
よろしくお願いします。
【ロザリアSide】
私の名前はロザリア
両親は農民なので名字やミドルネームはありません
職業は剣士をやっています
小さい頃から聞かされていた御伽噺にでてくる王国の騎士やドラゴンを倒す英雄様に憧れていたので
私は剣士になりました
剣を扱い続けると何故か剣の扱いが上手くなるそうです
昔の偉い魔術師様はスキルがどうとか言っていたそうですが
私にはわかりません
よく周りにはバカだと言われます
確かに御伽噺は好きですが
バカではありません
農民の子にしては言葉遣いも良いと良く言われます
この世界の農民は教育を受けられない子供が殆どだからです
そんな事はおいといて
私はこの前にギルドのオススメで組んだパーティ
正式名称は【クラン】と言うそうですが私は意味が分からないのでパーティと呼んでいます
私達のパーティの名前は【オルペイの竪琴】
オルペイの竪琴とは昔の御伽噺に出てくる水の女神様が使っていたとされる神器という物だそうです
関係ないお話ですが昔からこの世界では女の人が多いと言います
やはり11人いらっしゃる神様の内7人も女神様が居るからなのでしょうか
昔の魔術師様も言っていたと聞きますし
すみません話が逸れてしまいましたね
その音色を聴くと岩をも持ち上げられるとされていてその音色を聞いた昔の英雄様は持ち上げた岩をぶつけて悪い悪魔の城を壊したそうです
凄いですよね
私はお母さんにこの話を聞いた時にぞくぞくしてしまいました
私達のパーティは今も見つかっていないその神器をいつか見つけられるようなパーティになりたい
そう思ってこのパーティを設立しました
パーティのリーダーは私と同じ農民出身の盾剣士カロン
とっても真面目でリーダーシップがあるのです
いつも大きめの盾を構えて前に立ち敵の攻撃を受け止めてくれます
何事にも真っ直ぐなので時々変な方向に突っ走っちゃいますが良い人です
もう1人の男性は城塞都市ガルテン出身の雷魔法使いポール
城塞都市ガルテンは魔物と帝国の侵攻や侵略から守る為に王国が出来上がった時からある
大事な都市です
城塞都市ガルテンは今は国が大きくなって国境の直ぐ近くではありません
今は帝国が時々国境沿いのとしに攻めてくるので戦争になった時に防衛の要となるガルテンはとても緊張しているとポールは言っていました
話がすこし逸れましたね
ポールはあんまりムキムキじゃなくてツンツンの黄色頭です
カロンみたいに時々
「俺はジャスティスッ！！」とか叫んだりしながら魔物に突っ込んだりはしません
まだ下位の魔法しか使えないそうですが
いつかは王国に100人ちょっとしかいない
魔術師になりたいそうです
そのまま王宮に仕える宮廷魔術師になってウハウハ…とか言い出しましたが私は優しい女なので気にしません
最後の1人はパーティに居る同性
王都出身の聖職者で私達のパーティの回復役を務めてくれる光魔法使いエマ
光魔法使いの人達は弾、槍、盾、固有魔法の他に回復魔法が使えるそうなのです
光魔法を使う人たちはずるいです
いや、悪口ではないですよ、実際にエマのおかげで助かった場面もたくさんあるのですから
また話が逸れてしまいましたね
私達のパーティのバランスは結構良い方だと思います
盾を剣を使うカロン
剣を使う私ことロザリア
魔法を使って攻撃するポール
魔法で回復させてくれるエマ
勿論エマは攻撃も出来ますが
そんな事をしたら回復する魔力が無くなってしまいます。なので基本回復に回るのです
こう見ると攻撃的なパーティですね
ちなみに私は土神アンティア様の加護を得ているので茶髪に茶目ですが
魔法の才能が無かったのか土属性下位弾魔法さえ撃つ事ができません
自分の中にある土属性の魔力は分かるんですけどね…
なので私は純剣士
王国の軍隊には魔法も使える剣士様が居るそうなのですが私には無理そうです
話を戻しますが
カロンの髪と目は岩神ガルシア様の加護を得ているので綺麗な灰色です
なのに心は燃えているのですから加護の基準はわかりません
本人は気にしていないようですが
ポールは雷魔法使いなのでもちろん
黄色の髪と目をしています
エマは光魔法使いなので金髪に金色の目をしていて美人、
羨ましくないもん
「おーい！ロザリア！もう行くぞー！」
カロンが私を呼んでる
私が考え事をしている内に他の皆はダンジョンにはいる準備を済ませてしまった様です
急がなきゃ…
【SideOut】
『獣人族/猫人族［lv：１２］』 :【農民】/【剣士】
ロザリア
必要経験値／規定経験値:９２０/１１００
能力:【筋力補正:弱】【剣術補正:弱】
【食いしん坊】【俊足補正:弱】
実は猫耳
4/27.［修正］エマの名前がエラと表記されていた所を修正致しました
ご指摘感謝します
