お休み処・実在する鳥をモデルにしたオロオロ鳥
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89話に登場したオロオロ鳥は、筆者が住む島に実在する鳥をモデルにしています。
◆シロハラクイナ(白腹水鶏、学名:Amaurornis phoenicurus)
ツル目クイナ科に分類される鳥類の一種。
沖縄県に留鳥として分布。
全長約32cm。成鳥は額から顔、腹にかけてが白色でよく目立つ。
頭頂部から体の上面は、やや光沢のある褐色がかった黒色。
下尾筒は茶色。嘴は黄色で、基部は赤い。
「自殺鳥」の異名を持ち、石垣島では路上に死体がよく転がっている。
交通事故に遭う確率は島内ダントツ1位。
彼らが草むらにいたら要注意、ほぼ確実に車の前に飛び出してくる。
減速しても接触する絶妙なタイミングで飛び出す。
飛び出して道路の真ん中でグルグル回り始めたこともある。
酷いのになると、通り過ぎるまで待とうと停車した車めがけて突っ込んでくる。
※フリー画像をフォトショップで加工して掲載
【第9章の新たな生物情報】
◆オラオラ鳥
フラミンゴみたいな淡紅色の体色、ダチョウサイズの巨鳥。
翼は退化していて飛べない。
オスの鶏冠は炎を纏う。
凶暴で好戦的な鳥だが、メスを得る際はダンスの優劣が決め手という意外な一面もある。
神の島では東の岬に縄張りをもつオスが最もダンスが上手く、ハーレムを形成している。
卵は親鳥と比較すると小さく、鶏卵L玉3個くらいの大きさ。
◆オロオロ鳥
白と黒のツートンカラーの体色、鶏サイズの鳥。
嘴は長く、尾は短い。
翼は退化していて飛べない。
非常に臆病な鳥で、人間を見るとパニック状態になる。
我を忘れて木や岩に激突したり、剣に向かっていって刺さったりする。
まるで自死するような行動に出るので【自殺鳥】の異名がついている。
卵は鶏卵M玉くらいの大きさ。




