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第1話-A
「もう終わりなのだろうか」
僕がそう言うと、彼女は悲しい顔をした。別れ話を始めたのは君からだったのに。
「残念だけど、私は1度無理だと思ったら、もう続かないの」
僕はまだ彼女に好意があるし、この関係を続けたいと願ってる。その一方で、気を使い続けなければならぬ義務から解放される事に安堵している。
きっと気を使い始めた時からこの関係は瓦解し始めていたのかもしれない。
僕は頷き、別れを肯定した。すると彼女も解放されたような顔をした。僕も同じ表情をしていたと思うと、胸が詰まる。
「「じゃあね。」またね」
言い始めるタイミングは同じだったのに、いい終わったのは彼女が先だった。




