登場人物紹介(四章【カリーナと図書館の鍵】)
更新しました。
~カルデラ一族~
──カリーナ・カルデラ(18)──
身長:153㎝/体重:40.5㎏
黒の長髪に灰色の双眸をした少女。政界にも名を轟かせ、絶大な権力を持つカルデラ一族の現当主。若年でありながら、豊富な知識と行動力を併せ持ち、魔物が迫る危機的状況にも怯まずに的確な指示を出す剛胆さ。
母アカリを心の底から尊敬しており、彼女の為にも、厳格な規律を己に強いている。相手の意見を聞かない頑固さは、そこから起因している。
また、血縁上ではユウタの従姉妹にあたる。矛剴の血を継ぐ者で、本編では明かされていないが、腰の辺りに『白印』がある。
甘い物には目がなく、ジーデスと町に出ては店を回ることが定番となっている。
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──ムンデ・カルデラ──
カリーナの兄。ムスビを気に入り、ユウタへと勇者を相手に差し向け、勝利条件に彼女を懸けて手にいれようとした。周囲からは用意周到で性格が悪いと言われるまでで、カリーナもあまり好きではないという。
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──アカリ・カルデラ──
元<印>の一員で、カリーナの母。当主を務めていた時期があり、その際にカルデラ一族に仕えていたユウタの師とも面識があった。カリーナに似た容姿をしている。
べリオン大戦の時期に脱退し、カルデラ一族に嫁いでからは、至って平穏な日常を歩んで、カリーナを愛している。ユウタの噂を聞いてからは、甥の彼を案じて、いつか町に訪れる日を願っていたという。
ユウタの叔母として、彼を優しく迎い入れ、強引なカリーナを制して気遣うなど、温厚な性格の持ち主である。
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──ヒビキ──
カリーナの祖母。数十年前に行き倒れとなっているところを、当時のカルデラ一族に引き取られ、妻となった。ユウタの師であるヤミビトことアキラとは幼馴染の関係にあり、家族を得て幸せになってなお、彼に対する愛を忘れる事はなかった。
想いが報われる事もなく、最期にべリオン大戦終結の一手となる任務をアキラに任せて、この世を去った。
約束は悉く守られたことがなく、それでも彼に失望する事はなかった。理解者の居ないアキラを、ただ一人愛して支えた人物。
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──ダフスト・カルデラ──
ヒビキの夫で、カリーナの祖父にして二代前の当主。
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~首都からの人間~
──ジーデス(24)──
身長:179㎝/体重:77㎏
赤い頭髪と鎧を身に纏う、首都の騎士団に所属していた騎士。神樹の倒壊の原因を調査する視察団の護衛としての帰りの途中、リュクリルでカルデラ一族の招待を受けたハナエに道中の危険を考慮して随伴する。その際に彼女に惚れたが、ユウタの存在に対する絶対的な想いに諦めた。
恋敵ではあるものの、ユウタに対して好意的に接し、戦闘で救われてからは信頼を置いている。
カリーナからも信用され、今では彼女の随身としてロブディの屋敷に勤務している。
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──セラ(15)──
身長:147㎝/体重:46㎏
ジーデスと同じく、鮮紅色の鎧と髪と目をした少女。西国では聖女と同等とされる『御三家』の一角である勇者。自由奔放な性格と、危険に対して物怖じせず突貫する戦闘狂。
ムンデに雇われ、ユウタと激突したが、彼の実力を認めて敗北した後は、初めての友人とした。また、カリーナを大層気に入っており、頑固で傲岸な彼女にも臆面なく渾名を付けたり、気軽に対応している。
ハナエをリュクリルへと送り届けた後は、期間限定無しで屋敷に滞在する方針を固めた。
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~<印>・矛剴の氣術師~
──タイガ──
身長:192㎝/体重:89㎏
赤みのかかった黒の短髪をした氣術師。『酉』の名を冠する者で、矛剴の分家の一つリンドウ家の長。
氣巧法――氣巧眼を用いてユウタを圧倒し、過去の氣術師とヤミビト、神族の因縁の顛末を語った。その後、ヤミビトとしての力を開放したユウタに片脚を切断され、戦闘不能になる。
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──シズカ──
『子』の名を冠する、矛剴の分家サトウの長。氣巧法――氣巧服でムスビを欺いていたが、その後彼女の猛烈な逆襲に灰塵となって死亡。
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──若君――本名???──
タイガが従う人物。白衣の少年で、ムスビ曰くユウタと似ている。
ムスビの魔法にも軽々と応じてみせる実力を持つ。
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──追跡者たち──
矛剴の里に侵入したガフマンを殺すべく差し向けられた刺客。
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~東国の山里~
──カンタ(27)──
身長:174㎝/体重:72㎏
東にある山間部の里で暮らす男性。狩りの途中で倒れていたガフマンを保護した。気前の良い性格をした人物。
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──スズネ(15)──
カンタと同棲する魔族の少女。銀髪と金の瞳をした美貌の持ち主。ガフマンをも警戒させる尋常ならざる魔力を有し、湾曲した角を見られて魔族と察知されると、自身の素性を『魔王の娘』と告げた。
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第四章完結です。
次回は、ユウタとムスビの現状報告を挟んで、第五章に移行します。ここまで書き続けられたのは、本作を読んで下さった皆様のお蔭です。
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次回も宜しくお願い致します。




