第二百九十四巻目 昔話を語る
内容薄いですが、少ないですが、とりあえず出します。
ここから文量を増やしていきたいと思います。
「なりに行くって、どうやって?」
「一つだけ方法があるんだ」
そういうと、インターフォンの音が部屋の中に鳴り響いた。
『教祖! 私たちは準備できたよ? あんたたちのほうはどうなの?』
おそらくスピーカから聞こえてくる荒っぽい口調。大音量で二人の空間に響き渡る。
「うん、もう少しで口説き落としそう」
『そうか! じゃあ、早くしてくれよ、もううずうずしちゃってしょうがないんだよ』
「分かったよ」
勝手に話が進んでいく。まったく何を話しているのかわからない。
「信長くん」
「お、おっ?」
「いま、すごく口汚い言葉がスピーカーから聞こえたよね?」
「そうだな……」
「彼らは、もう君も会ったとは思うけれども、上にいる連中なんだ。君が入ってくるときに色々言っていたと思うけど、まぁ、君だから特にどうとも思っていないだろうけれども、もし気にしているなら許してもらいたい」
「まぁ、気にしてないけど、お前がなんでわざわざそんなこと言う必要があるんだよ?」
「ふふっ」
ニヒルな笑顔を浮かべ、頭をポリポリと描く。ムカつく。
「今から言うことはもしかしたら偽善的に聞こえるかもしれない」
「?」
「でもね、偽善者なんだよね僕は。だからね、ちょっとばかし昔話を聞いてほしい」




