表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
信長さん  作者: はいむまいむ
第七章A 美希、時を追う
351/358

希望の兵姫プロローグ 

4/1

世界は混沌とした闇に包まれようとしていた。人間は魔物を恐れ家に籠り、家畜たちは土にかえるまでになっていた。草木はかれ、外に吹き付ける風は異様な空気をまとっていた。

 絶望という言葉が似合うようなこの世界にもし一つの望みがあるとすれば、それは幸せな平和な世界なんかではない。ただ、人々が太陽の下で生活が出来、時に笑い時に争い合う。そして、いつの間にかいつも通りの生活に戻る。そんな世界をみんな望んでいるのだ。

 しかし、そんな世界にはまだ希望の光なんて言うものはどこにもなかった。


――――この時までは。


 「あぁ……私たちはいつまで土の中にいればいいんだ。いつか、この場所も魔物に見つかってしまい、殺されてしまうんだ」

 「大丈夫だよアルティ……きっと誰かが……」

 「うぅ!」

 「大丈夫!?」

 「もしかしたら……お腹の子が……」


産みの苦しみというのは突然やって来る。そして、夜が明け地下の世界には産声が響き渡った。この声が希望の光の一端であったことをまだその時は誰も知る由はなかった。


子の母の名はアルティ。内気で弱気な母であるが、幼いころに父と母を亡くし責任感と人間性に関しては抜群な信頼感がある。そんな母の子であるミィセルは可愛らしくも周りの子供たちをまとめ上げるような存在に育っていったのである。

地下の生活の中でも、何となくの平穏な日常を手に入れることが出来ていたのだ。

しかし、奴らは着実に迫ってきていたのだ。


『第三ゲート突破されました!』

「ミィセル……」

「大丈夫だよ、お母さん! きっと希望がやって来るはずだよ!」

「希望ねぇ……」


すると一筋の光がミィセルの体を包み、暖かな空気がそこ一帯を包んだ。そして、ミィセル意識が戻るとそこには大きな人影のようなものがありこう尋ねてきたのだ。


『力が欲しいか?』

「ちから?」

『そうだ……力が欲しいのか? 巨悪と対峙するための力を……』

「……ほしい! 私、お母さんを助けたいの!」

『ならば、すべてを捨てる覚悟はあるか?』

「すべてを……捨てる?」

『力の代償に貴様の命を預かる。それさえ認めれば力を授けよう』

「……」

『どうした? やめるか?』

「…………私やる! お母さんのために、世界の幸せのために!」

『ならば、祈れ! 世界のために。そして、手始めに闇を打ち払うのだ、希望の光よ!』


ついに始まる人類の報復戦争。希望の光となったミィセルは果たして勝利が出来るのか? そして、力の主とはいったい何者なのか?


時に笑い時に泣き、私の世界を取り戻せ。


 次回、最終決戦

 その勝利は悔いのないものであるか?


同時上映 劇場版 それいけ!バンブー☆メモリー

 おっす!俺蒼木! ひょんなことから剣道家から魔法少女に転職した23歳の男だ! 最近、協会の幹部の動向が気に食わないからバンブーマジック(暴力)で解決しちゃうぞ☆

 劇場版 それいけ!バンブー☆メモリー 哀~熟れたその果実の温もり~


みんなも一緒に、バンブー☆チェンジ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ