第二百八十九巻目 重要書類
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未来技術党改組及び改称に関する情報
そもそも我々が目指してきたものというのは、情報通信により人々が繋がりあい生活や世界を豊かにするというところである。しかし、我々の内部にはその大前提と乖離し日本国の権力を掌握し国民を情報によって管理するという野蛮な発想を持つものの存在が明らかになった。それ故に、入党時の使命をいまだに抱いている本来の党員と野蛮な発想を持つ党員との間に深い溝が出来、これ以上共同で党運営を行うことが不可能になった。また、日本中央党の政策が本来の党員が考えていた条項よりも高圧的であることを加味して、未来技術党は改組し、開党・入党時の考えを持つものは未来技術党より離脱し新組織を立ち上げることとする。また、現行主流派の考えを保持するものはこの党に所属を続けるが名称を変更し、日本中央党と合流後は日本未来中央党として活動をしていくことを決定する。
なお、新組織に関しては直接的に未来技術党とは関わり合いがないため本紙では明示を避ける。また、日本未来中央党は中央技術研究所と共同で政策を決定していくことをここに表明する。党首は鈴木宗一郎より現行主流派安藤恒夫とする。
以上
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未来技術研究所開設及び自治軍の設立に関する案内
我々は自らの考えの正当性及び、独立性を保つため未来技術党を離党し新組織である未来技術研究所を開設する事とする。未来技術研究所の使命は、我々が未来技術党時代に考えていた世界ないしは日本の情報技術を高レベルまでに引き上げ、我々の社会が発展するために行動しつづけ研究し成果を上げることである。しかし、現在の情勢は我々のようなものを排除するような風潮があり、それに立ち向かい闘うことも我々の使命を達成し正当性及び独立性を保つためには必要なことである。ゆえに、我々は自治軍を組織しわが研究所を防衛することとする。組織の設立場所は未来技術研究所の本部は上野不忍池。自治軍の本部は神田末広町とする。
以上
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