表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
信長さん  作者: はいむまいむ
第七章A 美希、時を追う
343/358

第二百八十五巻目 一理あるように思える

『おい、悩んでるんであれば扉を開けるんだ。君はどうせ、このまま階段を引き戻ったとしても上にいる奴らに「しっかり会ってきてから戻ってきてください」といわれて、またここに戻るのがおちだ。それであれば、今ここで目的を達成してしまうのが得策だと私は思うぞ』


俺が扉の前で、扉を開けるかどうか悩んでいるとスピーカーを通して声が聞こえた。上を見上げると、スピーカーが設置してあった。


「別に俺は悩んでいるわけではない。ただ、お前がどうも胡散臭すぎるから少し気が引けてしまっただけだ」

『胡散臭いのは君自身もだろう』

「何をいう。俺の一体どこが胡散臭いというんだ?」

『人間はみなしっかり作られて、正規品ような見た目をしているが実はどこか偽物臭かったり、中身が空っぽだったりすることだってある。もちろん、君が正規品であるという確証があるのであれば、私は今の言葉を訂正するが君に自分自身が正規品であるという確証はあるのかね? そうでなければ私も君と同じぐらいの正規品というわけなのだ』

「……」


なかなか弁のたつやつだ。ただなぜかむかつく。ジョンも確かにムカつくがこいつはなんだか、気に食わない話し方をする。ただ、こいつの言う事も一理あるように思える。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ