年末&新年特別編 守れ、弾丸娘 第六話 行為
そのとてつもなく大きな声の後、俺がいる台所に向かってどたどたと駆け寄ってくる足音が聞こえた。
なぜだかわからないけれども、この足音を聞くと俺は無性に緊張してくる。というか、分からなくはないな……犯罪と間違われていたらどうしようか、それが今一番俺が危惧している問題だ。
そして、ついにその足音の主が台所の入り口にやってきて、俺に大きな声で聞いて来るのだった。
「の、信長様ぁ!? あ、あそこに女の子がいますが……ど、どどどどどうしてこの家に?」
まずはどうしてこの家に女の子がいるのかを聞いてきた。
「いやぁ……それに関しては俺にも…………」
「まっ、まさか信長様……さすがに色恋も幼きものに対してでは今生きる世ではかなり罪深い物ですよ……?」
なるほど……こいつは俺が犯罪を犯しているとは思っておらず、むしろ俺が小さな子に対して特別な感情(つまりは恋愛感情)を抱いていると考えているのだ。正直、今まで生きてきた中でこのような屈辱を受けたのは初めてだし、むしろ俺はこんな小さな子に対して恋愛感情を向けるほど感情豊かではないし、むしろ対象外という感情すら芽生えないぐらいだ。まったくもって、こいつにはあきれてしまう。
「おまえ……さすがにその考えには至らないだろ……俺を何だと思ってるんだ」
「生きる天魔と思っていますが……あっ、まさかあの子を生贄に!?」
「そんなことをするはずがないだろう。俺は、あの子をただ家の中に招き入れて、あの子が帰るまでお茶とお菓子を出し続けているだけだ!」
俺は冷静に今の状況をこいつに説明した。
すると冷静なトーンで偽美希はこう言った。
「信長様……それは、単純に犯罪行為ですよ?」
どうやら、俺は犯罪行為を犯していたようだ。これにはびっくりだ。
約束しましょう、今週中にも一本必ず出します……と




