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信長さん  作者: はいむまいむ
第七章A 美希、時を追う
331/358

第一話 バンブー☆メモリー

           魔装少女☆バンブーメモリー


――望みは何だ?

――有り余る富か? 永遠の命か? 強大な権力か?


「違う」


――では、問う。なぜ貴様はここまでやってきたのか? そして、なぜ我を消そうとするのかを。


「お前が人間の敵だからだ!」


――違う。それは、違う。本来、貴様はそんなことを思うような器では無い。本来の貴様は正義感なんて言うものが全くない空っぽの瓶のような人間なのだから。


「なぜ、俺のことを知ったような口を聞くんだ!」


――ふっ。それに対して答えを与えるのはまだ早いようだ。悲しいが、それが貴様の運命であり宿命なのだ。


「な、なんだ! この腕を縛る紐を早くとけ!」


――暴れるな。貴様はまだ未熟だ。我と戦うには早すぎたのだ。もう一度機会を与えよう。その時に貴様が我が認める力を持ち得ていたのであれば、その時は……考えておこう。


「な、何を考えておくっていう……あぁぁぁ……―――」



※※※※


「くそっ。なんで俺がこんな目に合わなきゃなんないんだ」


地面に落ちている石を強くけり、電柱に強く打ち付けた。竹刀を肩に担ぎ、立派な体格とジャージの具合はまさに歴戦の戦士と言った具合だ。

なぜ、彼がこんなにも痩せぐれて誰もいない道を歩きながら一人でぼやいているのかと言うと、それはつい先日に遡る。

彼の名前は蒼木。剣道を志すものであり、剣道界の中ではかなりの有名人だ。なぜ、彼がそこまでの有名人になったのかというと、それは彼が初めての試合から一度も敗北をしたことが無く、次々とタイトルを手に入れていったからである。試合のスタイルはまるで鬼人の様であり、通称鬼の蒼木とも呼ばれている。

しかし、つい先日彼が11度目の連覇を狙った全日本剣道選手権の決勝において今までライバル視もしなかった糞雑魚の選手に、なんと敗北をしてしまったのだ。それは、蒼木がすり足をしたときに転んでしまいそこに攻撃を受けたからである。さらに、その攻撃をもろに受けてしまい、蒼木は当分の間動けない体になってしまったのだ。

そこから一か月、彼はリハビリ生活を始めた。しかし、練習することは出来ず、剣道の感覚も鈍り、その間に練習をしていた他の選手たちはどんどんと成長をしていて、ちょうど今日行われた地区大会の一回戦で敗北をしてしまったのだ。これは、蒼木にとって屈辱的な結果であり、生涯忘れることの無い傷となったのだ。


「はぁ……死のうかな」


夜の道には、薄明かりの電灯しかなく見通しも非常に悪い。だけれども、彼は家に帰るために歩を進める。下をうつむきながら歩いていた。


「ニャーゴ」

「!?」


ふと野良猫の鳴き声が聞こえ驚いた蒼木が目の前に目線を向けると、そこにはピンク色の光があった。薄明るい電灯では表すことのできないとても奇妙で不思議な光だ。


「なんなんだ、これは?」


一瞬戸惑った蒼木であったが、その光を超えなければ家に帰れないので進むことにした。そして、その光に入った途端、体がピンク色の光に包まれたのだ!


「な、なんだ、これは?」

彼は、意識をそこで失った。


※※※※


「――ここは?」

目を見開いてみると、辺り一面ピンク色だ。それも健康に悪そうなピンクで吐きそうになるほどだ。


『聞こえるか?私の声が』

「は?」


声のする方に顔を向けるとそこには宙に浮くピンク色の竹刀があったのだ。


『貴様は選ばれたのだ。魔装少女に』

「まそう……少女?」



☆☆☆☆次回予告☆☆☆☆

突如として現れたピンク色の竹刀に魔装少女に選ばれた蒼木。半ば強引に契約書に契約を書くはめになり、それを公証役場に提出に行かれてしまい、立場的にはもう魔装少女になるしか無くなってしまった!

でも、一体魔装少女ってなんなの?


次回、暗天丸覚醒

バンブーメモリー♪


☆☆☆☆☆☆☆☆


「こんな感じで書けば売れるかな、美希?」

「さすがに文脈も設定もがばがば過ぎて、読者が理解してくれませんよ」

「読者は理解することが仕事なんだよ。俺が理解させようとしてはつまらなくなってしまうさ」

「そんなのは屁理屈ですよ」

「……屁理屈かな?」

「屁理屈です」

「……じゃあ、おとなしく転生ものを書くことにするよ。どうせこのサイトはそっちの方が伸びるんだろ?」

「その方が利口ですよ信長様」


あぁ、新年度が始まった。つらい

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