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信長さん  作者: はいむまいむ
第七章A 美希、時を追う
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第二百五十八三巻目B 今も昔も

部屋の中に入ると、まだ細い通路がありその細い通路を家入の「いやぁ、暗いですねえ」というちょっとした煽りを聞いてイラつきながら本当に明るいところにたどり着いたのだった。


そして、目を覆い隠したくなるほど明るいその部屋に着いた時、家入がニヤッとして、私は一つ気づいたのだった。


そこにはなんと、たくさんのぱーそなるこんぴゅーたなるものが置いてあって、そしてその前にはたくさんのめがねなるものをつけて淡々と作業をしている技術者たちがいた。そして、真ん中には色々なひものようなものが括り付けてある、筒のようなものが建っていた。

その周りにも技術者のような人たちが、家入と同じようなニヤつきをして作業に当たっているのだった。そして気づいたことというのは、見知った人間がいたということだ。


「あぁ、リーダー。ようやく来たんですか」

「……」

「おや、どうして黙り込んでしまうんですか? 家入君、何か失礼なことでもしたんじゃないのか?」

「いえ、教授。私は何もしてませんよ」

「そうだよなぁ。私と君が人に対して失礼なことをすることはあり得ないからなぁ」

「本当ですよ……リーダーどうしたんですか?」


どうもこうも、この二人は頭がいいくせに馬鹿な奴だ。自らに陶酔しきっていて、現実というものをしっかりと認識しきれていないんだ。なんとも哀れな奴らだろうか。


「黙っているわけじゃない。ただ、あきれてものも言えないだけだ。こんなところにいきなり連れてこられてペラペラとしゃべる方がイカレているだろ」

「まぁ、リーダーの言い分も分かりますね。教授」

「そうだね、家入君」

「というか、なぜ鈴木もここに居るわけなんだ?」


私が呆れ口調で問いただす。本当になんで鈴木がこんなところにいるんだ?

そして、鈴木が答えを返す。それも笑いながら。


「私だけじゃないですよ、ほら杉原さんもいるでしょ?」


鈴木の指さす方にはにやにやしながらこんぴゅうたーを葬っている杉原の姿がいた。

全く持って、お館様の周りは可笑しい奴しかいないんだな。今も昔も。


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