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女帝に転生しまして  作者: マキシム
女帝に転生しまして(番外編)
30/42

部下は上司を思う

部下についての話

ごきげんよう、私はアスファード公爵家のお仕えする部下です。名前ですか?草の者に名はありません

私はとある男爵家に生まれました。私の母は元々は忍びの家系で父とは行きずりの関係で結ばれ、たまたま妊娠しただけのことです。しかし男爵である父から認知されず私は母方に引き取られました

私はその後、母方が所属している草の者に入り、忍びの技術を必死になって磨きました。草の者はアスファード公爵家に仕える諜報組織であり、情報収集・破壊活動・奇襲・暗殺等を専門にしています

私も草の者としての仕事も経験し、人を殺したこともあります

そんな私にある御方と運命の出会いを果たします。その御方の名はオリビア・アスファード、先帝陛下の第一皇女であり、現皇帝陛下の姉君にあらせられる皇族の御方です。私は仕事柄、いろいろな高貴な御方を目にしてきましたが、オリビア様は型破りな行動力と冷徹な判断力と頭の切れ、何より家臣と領民を大切にし家族思いな御方でした。オリビア様は普段は淑女ですが、一度怒らせると高貴な御方とは思えないほどの口の悪さと折檻と怒号を発し、高貴な御令嬢が絶対にやらない草の者も顔負けの拷問や殺人も平然と行い、なにより迫力が凄くて私も最初の頃は思わずびびってしまいました

しかしオリビア様は身分が下の者でも気さくに接する人柄で私にもお目をかけてくれました。オリビア様は公爵家の領地を御自ら視察し、領地発展の方策を行い、アスファード公爵家を繁栄させた傑物です

この御方といるといろいろと面倒事が起きますが、退屈せずに済みますし、何より楽しいです


【部下】

「オリビア様は本当にたいした御方です」


【オリビア・アスファード】

「何かいった?」


【部下】

「いいえ、何でもありません」


【オリビア・アスファード】

「まあ、いいわ、ほら次に行くわよ。メイル」


【部下】

「いきなり私の名を呼ばないでください」


【オリビア・アスファード】

「何言ってるの?貴方の名前でしょ。ねぇ、メイル・ラヴィ」


【メイル・ラヴィ】

「いじわるです。オリビア様」


【オリビア・アスファード】

「普段は男口調な貴方でもたまには女性らしく振舞ったらどうなの?」


【メイル・ラヴィ】

「オリビア様には言われたくありません。それに私は女を捨てました!ほっといてください!」


【オリビア・アスファード】

「ほぅ、言うようになったわね。まあ、そうゆうことにしておくわ」


オリビア様、どこまでもお供いたします



部下の名前は「メイル・ラヴィ」ラヴィは母方の姓です。普段は男口調の男装の女性です。

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