女帝に転生しまして(本編完結)
「王太子が見た同盟国の婚約破棄」に出てくる登場人物が出ます
ごきげんよう、私はオリビア・アスファードと申します。此度の一件の手打ちが済み、私たちのシマのシノギが1つ増え、クソガキと泥棒猫の始末も完了、万々歳でございます
【メイド長】
「奥様、カイル・セルベックス王太子とマリア・セルベックス王太子妃がお越しになられました」
【オリビア・アスファード】
「ここへ、通してちょうだい」
【メイド長】
「こちらへどうぞ」
メイド長の案内で私の甥のカイル・セルベックス王太子とマリア・セルベックス王太子妃が来ました
【カイル・セルベックス】
「伯母上、お久しぶりでございます、カイル・セルベックスでございます」
【マリア・セルベックス】
「お初にお目にかかります。私はマリア・セルベックスと申します。以後、お見知りおきのほどを」
【オリビア・アスファード】
「遠路、はるばる、よく来てくれたわ!さぁ、席に付きなさい」
【カイル&マリア・セルベックス】
「失礼します」
二人は席に座り私たちは談笑した
【オリビア・アスファード】
「アーシアは元気にしているかしら?」
【カイル・セルベックス】
「はい、母上はご壮健です。また父上とともに鷹狩をして楽しんでます」
【オリビア・アスファード】
「そうだと思ったわ。あの子ったら三度の飯よりも鷹狩が好きなのよね、手紙にも"大きい猪を仕留めた"って嬉々と送ってきたもの」
【マリア・セルベックス】
「私も頑張っているのですが、なかなか上手くいかなくて、お義母様からは"私に無理に合わせなくてもいい"とおっしゃっていますが・・・」
【オリビア・アスファード】
「無理して、あの子に合わせる必要はないわ。あの子はあの子、貴方は貴方よ、マリア嬢、貴方には貴方の良さがあるわ」
【マリア・セルベックス】
「ありがとうございます」
会話も弾んだ時にカイル・セルベックスがとんでもないことを言い出した
【カイル・セルベックス】
「そういえば伯母上、あの話は本当なんですか?」
【オリビア・アスファード】
「あの話って?」
【カイル・セルベックス】
「叔父上の皇太子(第二皇子)のアレス・インジェント殿と伯母上の娘のミーナ嬢との婚約ですよ」
【オリビア・アスファード】
「何ですって?」
【カイル・セルベックス】
「いや、まだ決まっていないようですが内々に進めているようですよ」
私は直ぐに席を立ちお城へ行く準備をした
【オリビア・アスファード】
「私、ちょっと出掛けてくるから、貴方たちは城下を観光してらっしゃい」
【カイル・セルベックス】
「あの伯母上、どちらへ?」
【オリビア・アスファード】
「城へカチコミにいくのよ」
【マリア・セルベックス】
「カチコミですか?」
【オリビア・アスファード】
「えぇ、フフフフ・・・・」
【カイル・セルベックス】
「おっ伯母上・・・」
【オリビア・アスファード】
「あのクソガキャー!ただじゃおかんぞ、おらぁ!」
女帝「オリビア・アスファード」は武勇伝は国内外に轟き、諸国から一目も二目も置かれ、87歳までその華々しい人生を送ることになった
「女帝に転生しまして」はこれで完結させていただきます