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プロローグ
本日より『あるじとかな』連載開始しました
お付き合いいただけましたら嬉しいです
森の中に高い塔を持つ奇妙な建物があった
そこには塔の魔術師と呼ばれる青年と、雪豹の子供が住んでいた
世界には未だ、解き明かすことができない謎がある
魔術師は魔導書を傍らに、今日も静かに机に向かっていた
カチンっと高い音を立ててペン先が瓶の底へ当たった
魔術師はその音にハッと周りを見渡した
部屋中でいちばん日当たりの良い出窓に、丸くなって眠る雪豹の子供がいた
その穏やかな寝姿はサイズも相まって家猫のようだ
魔術師はその姿をしばし微笑ましく眺めると、インクを瓶に足し、また手元へと目を戻した
今日も塔には穏やかな時間が流れていた




