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『龍霊雨器 ― 脅迫から始まる両片想いの後宮事件録 ―』 〜女装して後宮に潜入したら、正体を見抜いた俺様文官(次期皇帝候補)に囲われました〜  作者: 麻倉ロゼ
第三章 「これは恋じゃないと、思っていた」

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第十二話 「この気持ちに名前をつけるなら」

ご覧いただきありがとうございます。


本作は

「中華風後宮ファンタジー」

「年上攻め×主人公受け」

を詰め込んだBL作品です。


シリアスになりすぎず、基本はコメディ寄りで進みます。

どうぞ肩の力を抜いてお楽しみください。

 夕方、離れの一階は静かだった。

日が傾き、窓越しの光がオレンジ色に伸びている。


「……遅いな」


玄曜げんようはまだ戻らない。

仕事が長引いているだけ――

そう分かっているのに、胸の奥がそわそわする。


(早く帰ってこないかな)

「……はぁ」


自然と、ため息が出る。

気づけば何度も庭の方を見ていた。


その時、扉の向こうから足音がした。


玄曜だ。


無意識に、ぱっと顔を上げてしまう。

玄曜の顔を見て、胸が、ほっと緩む。


――あ。


その瞬間、すべてが繋がった。


帰ってきて安心したこと。

姿を探していたこと。

自分が、玄曜の隣で一緒に過ごして、感じてたこと。

一つ一つ、誤魔化せていたはずなのに。


今はもう――

逃げられなかった。


(……ああ)


(そうか)


流星は、ゆっくりと息を吸う。


(オレ)


(玄曜のこと)


胸の奥が、じんわりと熱を帯びる。


(好き、なんだ)


名前をつけた瞬間、

その感情は一気に輪郭を持ち、重く、

確かにそこに在った。


「……何ぼーっとしてるんだ?」


玄曜が怪訝そうに見る。


「……なんでもない」


そう答えながら、流星は視線を逸らした。


心臓の音が、うるさい。

逃げ道は、もうなかった。


恋だと知ってしまった。

知らなかった頃には、もう戻れない。


――それでも。


視界の端に映る玄曜の横顔を、

流星は、もう一度だけ、そっと見た。


(……どうしよう)


(玄曜のこと、好きになっちゃった)

※作者より


お読みいただき、ありがとうございました。

龍霊雨器と流星、そして玄曜の物語は、まだ続きます。


龍霊雨器は【火・木・土 19時頃】更新です。

続きを読みたいと思っていただけましたら、ブックマークで追っていただけると嬉しいです。


もし物語を楽しんでいただけましたら、評価で応援いただけると励みになります。

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