第89話「将来と突然の発言」
会長は職員室で先生と会話していた。
今はお昼時、生徒たちも職員室内は少なく密かにコーヒーの良い香りが漂っている。
「高持は進学しても意味ないだろ、家を継ぐっていう方法のほうが良いと思うぞ」
先生は会長にそう告げた。
「でも、親の希望で家のことより自分のしたいようにしなさいって遺言があるんです」
「んー、高持本人は進学したいのか?」
「大学に行けたら良いなって考えてはいるのですが」
「でも、学業と家の仕事と両立するのは難しいはずだよ」
「それは今やり遂げているので大丈夫だと承知の上です」
「んー、もう少しじっくり考えてみなさい。まだ時間あるだろ」
「はい」
そう会話が終わると会長は職員室を出た。
夕方になると生徒会メンバーはいつものように生徒会室に集まった。
「今度テストがあるのよね、麻友ちゃんと勉強してる?」
「もちろんしてるよ、ただ」
林檎の問いに麻友は答える。
「ただ?」
「ちょっと家のほうが慌しくてね、それがあって集中できない感じ」
「ふーん、会長の家なのに集中できないのは痛いわね」
「図書館に行きなさいよ、私は優芽と秘密の勉強してるわよ」
会話の途中に夕陽が流れ込んできた。
「もう分かってはいるから改めて聞くけどどういう勉強してるの?」
「まず綺麗な字を書けるように書道で練習して間違えたら背中を筆でツーっと」
「もうそこからしておかしいじゃん!」
「麻友も興味あるのね、じゃあ私が指導して」
「ないない、絶対嫌だ!」
「そんなに拒否しなくてもいいじゃない」
「だっていつまで経っても2人は変わらないんだもん。もう高校生なんだしたまには大人になった自分考えたことある?」
突然のまともな麻友の発言に夕陽は答える。
「もちろんよ、私は偉い女社長の下で働くの、ビシバシと下っ端たちに指導していくわよ」
「いかにもありえそうな環境だわ。優芽はどうするの?」
「んー、私は動物が好きだからそういう関係の所で働けたらいいかな」
「優芽らしいわね、あなたも私の下っ端で働きなさいよ。今ならあなたにだけ残業させないであげるわよ」
「ほんと?じゃあ夕陽のところで働こうかな」
優芽と夕陽は自分の世界に入っていった。
「みんな楽しそうな夢があって良いわね」
そう会長は呟くと手元にあった温かい紅茶を一口飲んだ。
「会長は夢とかないんですか?」
ふと会話に入ってきた会長に麻友は言った。
「夢ねぇ……」
机に肘を乗せ手を組み遠くを見つめる。
「ちょっと麻友」
小さい声で林檎は麻友に話しかけた。
会長はそのまま遠くを見つめている。
「何?」
「今のは聞いちゃいけない質問だと思ったわ」
「え、何で?」
「会長を見なさいよ」
相変わらず会長はぼんやり考え事をしているようであった。
麻友たちは会長を見つめる。
「会長?」
「……この生徒会を終わらせたほうがいいのかしら?」
突然の会長の発言に生徒会メンバーは驚く発声をして室内に響き渡ったのである。
お久しぶりです。
前回の更新をしてからずっとYouTubeなどで心霊スポットに行って検証してくるなどの動画を見てました。ですが最近になって頭痛がひどく色々調べた結果心霊動画見るのは良くないと知りました。
またいつものように海外ドラマや映画を見るのが一番ですね。
ちなみにここで怖かった経験を話すと、クローゼットの中で物音がして猫もその音に驚き警戒してたところ確認すると閉じてたはずの衣装ケースが開いてました、しかも、音がした直後に電子レンジが光りました。あまり心霊動画見るのはよくないので反省します。
それでは。




