第88話「発覚」
「それでお母様はヒルズさんにそんなことを言ったのね」
「でもその言葉が最後だったわけじゃないの、後で電話して」
会長とヒルズが会話してる間、麻友はお客様が誰だとは知らずそのまま林檎たちの会場へ向かった。
会場では林檎がマイクを使い最終的には指揮を取っていた。
「会長さんも呼んでも来ないということで美女コンテストはこれで終了にしましょう。優勝者は後日会長さんから発表されるということで」
「お疲れー、あれ、もう終わり?」
「来るのが遅いのよ。それであなたは何をしていたっていうの?」
「うーん、作戦会議?」
「子供みたいな事してたのね」
「そういう林檎もまだまだ子供だけどね」
そう麻友に言われると林檎は頬を膨らませた。
会長はここにいないがメイドさん達のおかげもあって美女コンテストの後片付けは無事終了した。
「そろそろ帰るわね、会長さんによろしく言っておいて」
「了解」
夕陽に続き林檎も帰る。
「主催者がいないってなると盛り上がりに欠けたわね」
「何か会長も用があるんだよ、こればかりは何も言えない」
「仕方ないわね。あっ!今考えたんだけど、明日学校の特集を作ろうと思うの」
「特集?」
「新聞部にお願いして高持女子高の良さを新聞で作ってもらってこの世の中に広めるの、ねっ、良いと思わない?」
「うーん、今更広めても仕方ないんじゃない?会長のおかげもあってもうみんな知ってると思うし」
「ダメか、まぁいいわ、何か良いネタ後で考えておいて」
「えっ、なんで私が!」
「美女コンテストに参加しなかった罰。じゃーねー」
そう林檎は言い残すと帰っていった。
「ちょっと!! もう林檎のやつ」
麻友が玄関で怒ってると玄関の横にあるお客様専用の部屋が開かれた。
「今日は楽しかったわ、またお話をしにここへ来てもいいかしら?」
「ええ、喜んで」
「あ」
麻友はヒルズを見て固まった
「あら、麻友さん」
「ヒルズさんどうしてここに?」
「ちょっと先ばしちゃって私から会いに来たの、麻友さんも1人でアメリカに来るのは大変でしたでしょうし」
「麻友がアメリカ?」
会長は気になる発言があったので聞いた。
「あ、ええと。ヒルズさんと決めてたんです、話しても大丈夫ですか?」
確認を取るため麻友は微笑んでるヒルズに聞いた。
「どうぞ」
「実は高持女子高がアメリカから表彰されたんですよ。それで代表で内緒にってことで私がアメリカに行くことになってて」
「それなら私に教えてくれても良かったのに」
「内緒にして後で驚かせようと考えてたんですよ」
「そうだったの。でも、私が知った以上麻友がアメリカに行くことはなくなったのね、良かったわ」
「私も助かりましたよ、実は喫茶店で仮先生と丸田さんとで話し合いをしててどうしようか悩んでたところだったんです」
「ふふ、仮先生はお世話になってばかりね」
「はい。今度生徒会メンバーで仮先生に感謝の気持ちがこもったパーティーとかしませんか?きっと喜ぶと思いますよ」
「そうね、最初会った時の印象とかも伝えたりして、きっとみんな喜びそうな企画だわ」
会長と麻友が楽しそうに会話してるとヒルズが会話に入ってきた。
「お邪魔のところ悪いわね、後で私達の学校からあなた宛てに賞状を送らせていただくわ」
「ありがとうございます、出来るのであれば私がアメリカに行って感謝の気持ちを伝えるのが良いはずなのに」
会長は帰ろうとしてるヒルズにそう伝えた。
「無理しなくていいのよ。あなたのお母様のお話を聞かせてもらえて楽しかったわ、それだけでも良いお土産よ」
ヒルズはコートを羽織ると玄関に手をかけた。
「それじゃ、また会いましょう」
「ええ、喜んで」
そう会長から返事をもらえるとヒルズは微笑み玄関のドアを開け帰って行った。
ガチャンとドアが閉められると麻友と会長は自分達の世界に入り談笑を始めるのであった。
お久しぶりです。
体調も良くなったり悪い日があったりと中々書けませんでしたが、ここまで書きました。
やっぱ物語を考えて書くのは楽しい物ですね、次回もなるべく早く更新出来るように頑張ります!
それでは。




