第68話 ルルとの夜
出産まであと1か月になり、大きくなったお腹を自分で見て。
私は少し怖くなってきていた。
ロナリアお姉さまが出産したとき……
『うん、死んじゃうかと思った。痛すぎて。……でもね、ルミナが生まれて、顔見た瞬間に全部忘れちゃったんだよね』
そう言っていた。
でも。
(…やっぱり怖いな)
私は叔父様に無理やり手折られ、男の人が怖かった。
それにやっぱり。
女の子が好き。
だから…
男性を避けていたけど……
シュラド様のことは……大好き♡
あの時、凄く悩んでいるロナリアお姉さまの背中を押した私は。
凄く幸せそうなロナリアお姉さまとミリーさんを見て、羨ましかったんだ。
だから……
少しイジワルしてシュラド様に抱き着いてみた。
そしたら……初めて感じる電気みたいなのが私の体に走った。
叔父様に無理やり求められたときは感じなかった感覚。
私は好奇心で飛び込んだ。
シュラド様、最初はすごく驚いていたけど。
凄く優しく私に触れてくれて……
ああ、私女なんだって、初めて思った。
彼に抱かれて、
求められて……
凄く幸せだった。
えっと。
……恥ずかしいけど……
とても気持ちよかったの♡
ロナリアお姉さま、凄く優しい顔で……私たちのこと認めてくれた。
それからはもう夢中でシュラド様の事どんどん好きになって……
そして子供まで授かった。
幸せで……
――少し怖い。
※※※※※
「ルル、シュラドだけど、入っていいかな」
色々思いを馳せていたら愛する人の声がした。
本当に来てくれて私はとても嬉しくて……
ドアが開き優しい目をしたカッコいいシュラド様が私を抱きしめてくれる。
凄く優しく、まるで宝物を抱きしめるみたいに……
涙が出てしまう。
「えっ!?ルル、大丈夫?どこか具合悪いの?」
「ううん、違うの……嬉しくて……」
「そっか、良かった。……ルルはとても可愛い。……大好きだよ」
もう。
この人は……
優しすぎる。
私は大きなおなかが邪魔だけど、彼に抱き着く。
優しい彼の体温が私の恐怖心を溶かしてくれる。
「こら、ダメだよ?お腹圧迫しちゃうから……ね♡」
そして優しいキス……
――もう、溶けちゃうよ♡
この人はきっと。
どれだけ私がシュラド様を好きか知らないと思う。
でも……本当に私を愛してくれている。
凄く優しい。
もう、大好きが止まらない。
※※※※※
可愛いルル。
小柄でいつも元気で……
そしてすごく“魅力的”な女の子だ。
(ははっ、日本ならこんなに可愛い子と結ばれるなんてありえないね)
でも。
この子のことを好きな気持ちに嘘はない。
ずっと舞奈を助けてくれていた可愛い女の子。
あの時、急に抱き着いてきて……
色々限界で、興奮していた俺はもう我慢できなかったんだ。
欲望で彼女を抱いてしまっていた。
でもそんな俺を許してくれて、しかも好きになってくれたルル。
俺は一生愛するって決めたんだ。
(…3股の“クズ”みたいなことしているけどね…)
――この世界に感謝かな。
地球なら在りえないもんね。
「ルル、可愛い。……お腹苦しいかな?」
「はい。でも、シュラド様が来てくれたから……平気です」
ああ、この子本当に健気で可愛い。
俺は彼女にキスをする。
可愛らしい彼女の唇はとても魅力的だ。
「ん♡……もう、したくなっちゃう♡」
「うあ、それはダメだよね……うん、本当は俺もしたい」
「……エッチ♡」
「ぐうっ」
そして二人笑い合う。
ああ、本当に好きだな。
愛しているよ……可愛いルル。
「さあ、もう遅いよ。一緒に寝ようか」
「はい、嬉しいです……お腹さすってくれますか?」
「もちろんだよ……ベッド少し起こした方が楽かな」
「はい。……ありがとうございます……シュラド様」
二人より添いぬくもりを感じながら横になった。
ルルは安心するように目を細めた。
「あの、シュラド様?……ありがとうございます」
「ん?どうしたの……俺のセリフだけど」
「私、その、以前……」
「…うん」
舞奈から聞いた。
ルルはおかしくなったジェラルドさんに……
今では考えられないけど……
「男の人恐かったんです。でもシュラド様、とても優しくて…わたし、本当は女の子が好きなのに……気持ち悪いですよね……」
あー、百合の件かなあ。
うーん、俺はむしろ………
「えっとね、俺ね、その。――ルルと舞奈とか、絵美里とかがその、あれしてるの見てさ……興奮したんだ」
「……え?」
「あーうん、ごめん、俺の方が気持ち悪いかも……でも綺麗だなって思ったんだよね」
俺はルルを見つめる。
うるんでいる瞳に吸い込まれそうだ。
「可愛いルルと、その、エッチなことしたいって……思っちゃったんだ」
「っ!?……ほんと?」
「う、うん。だから……ルルが俺に抱き着いてきてくれた時……めっちゃ嬉しかった」
うわー、なんかハズイかも……でも。
「だから俺はね、ルルとずっとそういうことしたい。いつでも君を感じたいんだ……うう」
やばい、俺たぶん顔真っ赤だ。
ルルが俺に顔を寄せてくる。
「チュッ♡」
うあ、嬉しい。
俺はそっと彼女を抱きよせる。
「シュラド様と会えてよかった」
「俺もそうだよ……好きになってくれてありがとう」
「うん♡」
俺は彼女のお腹を撫でてあげる。
たまにお腹が動く。
ははっ、可愛いな。
「あ、すごく喜んでる。……優しいパパだよ?元気に生まれてきてね♡」
ルルが優しい顔でお腹を見る。
ああ、なんて美しいんだろう。
お母さんってすごいな……
「……尊敬する」
「えっ?」
「あ、ごめんね、変なこと言って……でも、女の人ってすごいよね。絶対に守りたい」
「……シュラド様」
「ああ、話しすぎちゃった。もうおやすみ」
「はい」
俺はお腹を優しくなでながら、可愛いルルを見つめる。
凄く可愛い顔をしている。
お人形さんみたいだ。
ああ、本当に可愛い。
この子と俺の赤ちゃん……
やばいくらい可愛いんだろうね。
本当に罰が当たるほど俺は幸せだ。
だんだんルルの呼吸が落ち着いてきて、静かな寝息に代わっていく。
落ち着く。
俺は彼女のサラサラな髪を撫でて目を閉じた。
大好きな可愛いルルの香りに包まれて……
※※※※※
それから20日後。
絵美里が元気な男の子「リカルド」を出産した。
俺の二人目の子供だ。
うん、泣いちゃうよね。
どうしても。
出産で頑張った絵美里は、本当に聖母みたいだった。
そしてその3日後。
ルルが女の子「メリア」を出産した。
3人目の俺の宝物。
ルル、出産のとき、結構出血しちゃって心配したけど……
良かった。
母子ともに健康だった。
ちょっと長めに入院したけど。
ルル、やっぱり元気で回復凄く早かったんだよね。
舞奈も祈ってくれたから……
ああ、俺はいきなり3人のパパになった。
責任重大だけど。
――すごく嬉しい。
「シュラド様、可愛いメリア……ありがとう」
「うん。ルル、大好きだよ。ありがとう」
二人顔赤くして見つめてた。
ああ、慣れないよね。
俺の3人の奥さんたちはきっと……
世界で一番可愛いから。
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