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第63話 俊則との結婚式

この世界は異世界だし、ゲームが元の世界だ。

まあゲームについては私が完全に壊しちゃったから……


コホン。


それで一応“乙女ゲーム”だから。

色々おかしいけど。

こういうスチル映えする場面というか施設は、それはもう大層力が入れられている。


聖教会大聖堂。


つい先日最終決戦だった場所だ。


あの時は当然被害が出ることを予想し、色々なものを片付けていた。


確かに、ここの装飾品とか頭がおかしいくらい高額なものばかりだもんね。

まあ教皇様が意外といい人で。


信者からのお布施をこういうことに全振りしていたからだけどね。


あ、一応和解済みだよ?

凄くお礼も言われたし。

アイノリア嬢が礼儀正しくなったって泣いて喜んでいたからね。


まあ、私じゃなくてルルのおかげだけど。


うーん。

素直にお礼受け入れられない気分なんだよね。

だってあの子……


完全に覚醒しちゃったし……

百合に。


まあ個人の自由だし?

私もその、き、気持ち良くなったから……


アイノリア嬢……あの子もやばい。

あうう。


何はともあれそういうわけで。

凄いんですよもうキラキラで。


私も地球で38歳だったけど。

やっぱりこういうの憧れるのよね。



※※※※※



「うわー凄いな。ここで舞奈と結婚式挙げるのか……なんか夢みたいだ」


俊則が呆けた顔でつぶやいた。

嬉しそうな顔に私は安心した。


「意外。俊則もっと質素な方が良いかと思っていたけどね」

「うん?あーそうかも。でもさ……綺麗な舞奈がさ、ここで見れるんでしょ?――最高だよね」


「あ…うう……もう♡」


俊則が優しい顔で私を見てくれる。

それだけで私はときめいてしまう。


「ねえ舞奈。……ありがとう」

「えっ?なに、突然」


「うん。言ってみたかっただけ。ううん言わせてほしかったんだ。大好きだよ。俺に希望をくれた舞奈が、世界で一番好きだ。……3股の悪い男だけどね」


照れて顔を赤くする俊則。


もう、ズルい。


――可愛い♡


「もう、ムードないよ?3股とか言わなくていいの。今は……私だけ見てほしい」

「うん。……舞奈、キスしたい」


「ん…ん♡……んう♡……んん♡……はあ」


そして優しく髪を撫でてくれる。

優しい瞳が私を見ている。


「ああ、可愛い。舞奈、可愛すぎるよ?もう離したくない」

「あう♡……もう、好き♡」


ああ私たぶん。

ずっと慣れないと思う。


大好き過ぎて……幸せ。



※※※※※



「はあー♡素敵です。ロナリアお姉さま」

「キレイ♡……あーあ、やっぱり舞奈さんに勝てる気しない」


私たちは誓いを終え。

皆が待つ大聖堂へと二人腕を組み出て来た。


少し緊張しちゃったけど。

教皇様が凄く優しく教えてくれて、問題なく儀式を済ますことができた。


今からお披露目が始まる。


「ロナリア、キレイよ。とっても。……シュラド様。娘を泣かせたら、たとえ勇者様でもわたくし許しませんからね」


お母様が最初に私たちのところへ来てくれた。

とても3児の母とは思えない美しく可愛らしいお母様。


私は涙が浮かんでしまう。


「もう、ロナリア、ダメよ。せっかくのお化粧落ちちゃうでしょ?もう、可愛い私の娘、幸せになるのですよ」


「はい。お母様。……貴女の娘で良かった」

「っ!?もうっ、お母様まで泣いちゃうじゃない。全く……ありがとう」


「はい」


「おおう、ロナリア~、ぐふっ…ヒグウ…」

「ははは、は。ありがとうお父様」


あー、お父様大変なことになってるわー。


「ロナリア、シュラド様、おめでとう」


そこにすっとお父様を隠すように現れるお兄様。


まあ、ハンカチお父様に渡しているわ。

相変わらずスマートね。


「ありがとうございます。お兄様。ラナお姉さまは……無理ですよね」

「ああ、もうかなり目立つからな。…おめでとうと伝えてほしいと言われているよ」

「はい。あとでお手紙書きますわ」


「ああ、喜ぶだろう。……“中の君の事”を俺は知らない。でもお前は俺の可愛い妹だ。これからも仲良くしてくれると嬉しい」


「っ!?……いつから…」


「ん?ああ、お前が馬の事故で亡くなって…起きた後からだな。――エスコートを頼まれたときか」


はー、やっぱりね。

この人はあり得ないくらい“優秀”だったわ。


「それでも…“妹”で良いのでしょうか」

「当たり前だ。母上が認めている。他に何か必要か?まあ寂しくはあったがな。でもお前が生きていることが俺は何よりうれしい」


ああ、この家族は…

私転生してきて本当に良かった。


「お兄様、カッコよすぎです。もう、惚れちゃいますよ」

「ははっ、嬉しいが俺はラナ一筋だよ。シュラド様、可愛い妹を頼みます」


「はい。絶対に幸せにします」



※※※※※



そのあとも皆から祝福され、私たちのお披露目は終わった。

私たちは本当に幸せ者だ。


幸せ過ぎて沢山泣いたよ?


あの日。


――雨の中で、沢山泣いた時よりも。


もちろん。

メチャクチャ幸せだった♡


――もう、離れない。

※※※※※



侯爵邸に帰ってからもそれはもう盛り上がったよ。


はあ、絵美里もルルも、メチャクチャ可愛いんだもん。

ちょっと心配しちゃうくらい。


俊則もデレデレしてるしね。

もう。


……でも許してあげる。


だって。

絵美里もルルも。


とっても幸せそうだったから。


あー、やっと一区切りだね。

色々あったけど……


幸せだ。

うん。


私生まれてきてよかった。

もう会えないけど地球のお母さんとお父さん。


大好きだよ。


地球の私……

あんたもいい加減幸せになってね。

私はもう。


とっくに幸せなんだから。


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