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罪と嘘

「どこ行くんだよ」

『ついてくれば分かるよ』

言われるがままついていくと1台のビデオカメラが置いてあった。


「なんだこれ?」

おもむろにさわろうとした瞬間、いきなり動き出した。

「うわっ!」



何か写し出された。



「うぎゃー、うぎゃー」

お母さんから元気な男の子が生まれた。


「おめでとうございます。元気な男の子ですよ」

看護婦さんがお母さんに赤ちゃんを抱かせた。


「あたしの赤ちゃん…」

微笑みながら赤ちゃんを抱き締めた。



映像が乱れ別の映像に変わった。


「カエルさん待って~」

追いかけて捕まえると、ペットボトルの中に入れた。


「またカエルさん見っけ」

捕まえるとまたカエルをペットボトルの中に入れた。


「義樹!これじゃカエルさん可哀想だよ」

お母さんが駆け寄ってきて、優しく声をかけた。


「そんなの知らない。あ、また見っけ!」

取ってペットボトルの中へ入れようとした。


「義樹!もし義樹が同じことされたら嫌でしょ!」

俺の腕をつかむとお母さんは怒鳴った。


「そんなの知らないよ!カエルの気持ちなんて」

反抗して暴れた。


「そんな生き物の命を大切にしない人は知りません!」

そう言い残してお母さんは家の方へと帰っていった。



また映像が乱れ別の映像に変わった。



「お、財布見っけ」

周りを見て何食わぬ顔で財布をポケットへ入れた。


「あれ?おかしいな…」

目の前で何かを探している人がいた。


「ちょっとそこの君いいかな?」

素通りしようとしたが話しかけられた。


「どうかしましたか?」

きっと財布を探しているんだろう。


「ここへ来るまでに財布を見なかったか?」

男は焦っているように見えた。


「いえ、見てませんけど」

ばれないようにするのは結構きつい…。


「そうか…ありがとう」

残念そうに男はまた財布探しに戻った。


家に着き、自分の部屋へ行き財布を開け目を見開いた。


「1、2……29、30…!」


なんと30万も入っていた。

怖くなり財布を机の奥へ押し込み頭の中を他のもので埋めつくし、忘れようとした。



映像が終わりビデオカメラが止まった。



「これって俺がこれまでしてきたこと…か?」

動揺を隠しきれず震えていた。


『そう、これはあなたがこれまでしてきた罪と嘘』

キルミーは淡々(たんたん)と言った。


「ほんと…かよ…」

我慢しきれず涙が出てしまった。


『泣いてる暇なんてないよ。これからやることはたくさんあるんだから』

そう言って”パチン”と手を鳴らすと目の前に扉が現れた。


「な、なんだよこれ…!?」

思わず尻もちを付いてしまった。


『これからあの中に入って、罪と嘘を倒し、二度とやらないようにしていくんだよ』

キルミーは俺の手をつかんで扉に向かって走り出した。


こうして、俺とキルミーの罪と嘘倒しが始まりを告げた。

本当の心実しんじつ、第2話を読んでいただきありがとうございます。

これを読んで気を害してしまった方がいましたらすみません。

ですが、これ読んで皆さんの優しさが増してくれれば幸いだと思っています。


これからもどうぞよろしくお願いします。


感想も聞かせていただければと思っています。

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