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能力者VS能力者

「違う、そっちだけじゃない~~~だ」

怜君が何か言っているがこっちはこっちで考えていて、聞いている場合じゃない

級長がすでにありじごくに食われそうで、必死に

「砂!」

と連呼している。

えっと、砂とそっちだけじゃない、か。

そうか!

僕は能力使い、再び元の位置の空中に三人を戻し、砂も初め見た平らな状態に戻

した。

そして三人で大きなため息をはくと、三人とも急いでダッシュした。

100メートルほど走ると、やはり、元の場所は円形にへこんでいた。

「なんとか、助かった、ようだな」

怜君もびっくりしたのだろう。

「私も死ぬかと思った。」

うん、それは僕もだ。

一難去った。と思うのも束の間、本当の悪夢が僕らを襲う。


 感じでわかった。敵が近づいて来てると。魔石の効果だろう。


 それは、薫さんだった。

その目はまるで野獣を彷彿させるほど、恐ろしい目をしていた。

「また会ったな、子供達よ」

「薫さ……」

僕は気軽に薫さんの元に駆けつけようとしたが、怜君に手で制止された。

「魔石が反応している。奴と何があったか、知らないが、奴は、敵だ」

薫さんが口を開く。

「私はいまだかつてこれほどまでに激昂したことはない」

薫さんはぶつぶつ何か言っていた。

あの時に殺しておけば……と。

「早く世界を戻せ、さもないと、殺して能力を解くことになる」

なぜ……あ! 薫さんは時を止めた能力者を検索した結果、ここに出た。そして

僕らがいた。……完全に濡れ衣だ。

僕のリミットリームはすでに、

薫さんが右手から薄緑色のブレードを出しているのを捉えていた。

「薫さん、話を聞いて」

級長の声も聞こえてないのか、無言でこちらに向かって来る。

「問答無用!」

僕と級長は薫さんに睨まれて動けなかった。動くと殺される気配すらした。僕ら

は時を止める能力者ではないとふんだのか、薫さんは怜君の方へ向かって行った

薫さんはダッシュすると、いきなり右上から斜めにきりつけた。怜君は持ってき

た両木刀で左の木刀で弾き、右で突きを繰り出したが、後ろに避けられる。怜君

の木刀を見ると、武器を能力で纏ってるように見えた。

次は薫さんの左から右へ横薙ぎの攻撃。怜君は両木刀二枚を右脇に縦に重ねて防

御したが、あまりの威力に五メートル程、吹き飛ばされてしまった。体制を崩し

た怜君にすかさず薫さんの攻撃、

「奥義、大月」

すると、怜君の服の至るところが破けていた。両腕、両足、腹、数ヶ所等。

本来ならば、僕が盾でサポートしなきゃいけないのに。かなり、悔しい。

「次は本気で当てるぞ」

「やめて!」

級長が叫んだ。薫さんは動揺したのか、一瞬動きが止まった。その隙に怜君の両

木刀による二撃が決まった。一撃目は力一杯打ったただの木刀によるダメージ。

二撃目は能力を纏った一撃。

どちらも左足を狙った為、薫さんは、片膝をついた。

「ぐっ」

「やめて」

級長は動けないながらも叫ぶ。僕は級長以上に無力感を感じた。

怜君は両木刀を薫さんに向けると、

「話を……きけ」

と だけ言った。

そして、事情を説明した。薫さんは、すまなかった、早とちりしていたようだ、と

、又、謝罪と言ったらなんだが、子供達がピンチの時、助けにこよう、と言

い、去って行った。


 ここには他にも能力者がくるかもしれない、ということで、僕達は一旦、源さん

の元へ帰った。時計も止まっているので疲れたら帰るを繰り返すしかない。

ところで、と、怜君に何の能力者なの、と訊いたところ、ダメージを倍にする能

力だそうだ。かなり、強そう。それにしても、かっこいい。



漫画と小説ってぜんぜん違いますよね。……違いますよね。

いえ、それだけです。

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