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95 リンドバーグ島編 part06

挿絵(By みてみん)


アリス


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フノン「守護者たちは、自然との深い共感を持っていました。彼らは自分たちの直感を信じ、自然が伝えるメッセージを感じ取ることができました。

例えば、海が穏やかでないと感じた場合、それは嵐が近づいているサインとして受け取られました。

こうした直感は、日々の観察と長年の経験から培われたものであり、守護者たちの重要な能力の一つということです。


例えば、自然の声に耳を傾けるシーンを想像してみてください。


守護者たちは夜明け前の森の中を歩いています。

静寂の中、鳥たちが目を覚ます前のわずかな時間に、彼らは耳を澄ませていました。風の音、木々の囁き、遠くの波の音が微かに聞こえてきます。


自分自身に問いかけてみます。「何か感じませんか?」と。


守護者は目を閉じ、自然の声に集中します。地面の振動、葉の揺れ、そして空気の微細な変化が彼女の感覚に伝わってきます。


その時、嵐が近づいているような。風がいつもより冷たくて、湿気が多いように感じることがあるはずです。


そうしたら、準備が必要です。自然の声を聞いたおかげで、嵐に備える時間ができたようです。ということです。


では、次に、湖のほとりで水の精霊と対話するための儀式を行うことを想像してください。


守護者たちは湖の静かな波を見つめながら、古代の呪文を唱え始めます。

呪文の言葉は、湖の表面にさざ波を立て、エネルギーが共鳴し始めます。


湖が教えてくれる。私たちの道を示してくれる。と守護者は呪文を続けます。


すると、湖の水が静かに光り始め、その中に映し出された映像が、彼らの進むべき道を示しています。

自然の声に耳を傾けることで、彼らは次なる進むべき道の手がかりを得たのです。

というようになるようです。」


アリス「なんとなくイメージできるようになった。‥ 気がする。」


サラ「ほんとうにわかったの?」


アリス「大丈夫だよ!ちゃんと、自然の声に耳を傾けることで、島の平和と調和を保つための行動を取れるということでしょ。」


サラ「ちゃんとわかっている。」


アリス「でしょ! 私はできる女ですから!」


サラ「いや、絶対何かあるはず。」


フノン「巻物には、守護者たちが行っていた重要な儀式の詳細も記されていますね。例えば、年に一度行われる「四元素の祭り」では、守護者たちがそれぞれの元素の力を使って自然の調和を祝う儀式を行ったとか。祭りは島全体が参加する大規模なものであり、踊りや歌、食べ物などが豊かに振る舞われたなど。」


アリス「年に一度、儀式とか祭りをやるの?面倒くさ!」


フノン「この祭りは、我らが自然と一体であることを示す証だ。と守護者たちが祭りの準備をする姿が描かれていますね。」


アリス「マジか? 守護者って面倒くさ!」


フノン「守護者たちは、島のエネルギーのバランスを保つために絶え間なく努力していたとあります。特定の季節や月の満ち欠けに合わせて行う儀式や、自然の異変を察知するための特別な呪文を使い、島の平和を守り続けたそうです。」


アリス「随分と面倒くさいね!」


フノン「あとは、火打石と赤いルビーはどこにあるのかですよね。」


メリッサ「よろしくお願いします。」


フノン「巻物には、リンドバーグ島に隠されたさらに2つの重要なアイテム、火打石と赤いルビーの所在についての手がかりも記されています。これらのアイテムは、火の儀式を行うために不可欠なものであり、島の守護者としての力をさらに強化するものであったようです。


火打石は、島の北側にある「炎の洞窟」に隠されていると記されています。この洞窟は、古代の火山活動によって形成されたものであり、内部には炎の精霊が住むと言われているようです。」


アリス「じゃ、早速、島の北側の炎の洞窟に行こう!」


アリスたちが洞窟付近に着いた。洞窟の入り口は険しい崖の中腹にあり、登るのは容易ではなかった。しかし、彼らは慎重に登っていった。


アリス「やっと登れた。ここが炎の洞窟だね。中には火打石があるはずだよね。」


アリスたちが洞窟の中に入ると、洞窟の中は暗く、時折炎がちらついていた。彼らは巻物に記された呪文を唱えると、火の精霊と共鳴して光が灯り、進む道を照らした。

やがて、洞窟の奥深くにたどり着くと、巨大な火打石が祭壇の上に置かれているのを見つけた。


アリス「これが火打石だね。でも、ちょっと待って。罠があるはず。」


ノーム「残念ながら、今回は罠はないよ。」


アリス「いや。いつものこのパターンなら罠があるじゃん!」


ノーム「よく探したけど、今回はないね!」


アリス「つまらん!このドキドキ分損した!」


火打石は、その周囲に炎のオーラを放ち、温かな光を放っていた。

メリッサが慎重に火打石を手にすると、その力が彼女の中に流れ込んでくるのを感じた。


メリッサ「なぜか?不思議な感覚ですね!」


アリス「次は赤いルビーの手がかりだけど」


フノン「赤いルビーは、島の南東に位置する「竜の谷」に隠されていると記されています。この谷は、かつて竜が住んでいたと言われており、今でもその力が残っている場所だそうです。」


アリス「今度は島の南東なの? 随分と離れたところに隠したんだね!」


アリスたちは竜の谷に向かうことにした。

谷は深く、険しい道が続いていた。

谷の奥には、古代の遺跡があり、その中央には赤いルビーが輝いていた。


アリス「これが赤いルビーだね」


赤いルビーは、まるで生きているかのように脈動し、強力なエネルギーを放っていた。

メリッサが慎重にルビーを手にすると、その力が彼女の中に流れ込んできた。


アリス「これで火の儀式ができるようになったわけだね」


アリスたちは火打石と赤いルビーを手に入れたことで、火の儀式を行う準備が整った。


彼らは、巻物に書いてある島の中央にある聖なる場所「火の祭壇」に向かうことにした。


フノン「火の祭壇は、島のエネルギーが集まる特別な場所であり、ここで儀式を行うことで、守護者としての力を最大限に引き出すことができるとされていますね。」


アリスたちは火の祭壇に到着すると、火打石と赤いルビーを祭壇の上に置き、巻物に記された儀式の呪文を唱え始めた。


メリッサ「火の力よ、我らに力を与えたまえ」


とメリッサが呪文を唱えた。


祭壇からは眩しい光が放たれ、火打石と赤いルビーが共鳴して輝き始めた。

その光はメリッサたちを包み込み、彼らの中に新たな力が宿るのを感じた。


フノン「これで私たちは、島を守るための更なる力を得ました。」


アリスたちは火打石と赤いルビーの力を手に入れた。


アリス「ようし!これで道具はすべて揃ったぞ!」



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