92 リンドバーグ島編 part03(改訂)
アリス
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フノン「続きを読みますね。それぞれの守護者の詳細が記されています」
水の守護者:フノン
フノンは水の守護者として、海や川、湖のエネルギーと深く結びついている。水を自由自在に操ることで島の水源を守り、あらゆる水害から島を保護する役割を担う。
力の使い方としては、手を振るだけで水を自在に動かす水流の操作。清らかな水で傷ついた人々を癒やす力。そして、外敵や危険生物を退ける水の壁の生成などが挙げられる。
風の守護者:アリス
アリスは風の守護者として、風や空気のエネルギーと結びついている。風を操ることで島の気候をコントロールし、天候を守る。さらには飛行能力も有する。
風向きを変えて嵐を避け、穏やかな風で涼しい気候を保つ風の操作。上空から島を監視し、異常をいち早く発見する飛行。さらには風に乗せて遠くへ声を届ける音の伝達といった力を持つ。
土の守護者:ミクリ
ミクリは土の守護者として、大地や岩のエネルギーと結びついている。地面を操る力を持ち、地形の保護や建物の修復、新たな防御構造の構築を行う。
地震の揺れを和らげ地割れを修復する地震の制御。大地の力で植物の成長を促進し、食料供給を支える力。そして岩や土を用いた強固な防御壁の生成が可能である。
火の守護者:メリッサ
火の守護者は島の火山や太陽のエネルギーと結びつき、温暖な気候の維持とエネルギー供給の役割を担う。
炎を自在に操って明かりや暖を取る火の操作。火山のエネルギーを生活の基盤へと繋げるエネルギー供給。そして、外敵を打ち払う守護者たちの最後の砦としての高い攻撃力を備える。
アリス「なるほどねー。つまり、それぞれの専門分野を活かして、ブラック労働……じゃなくて、全力で島を守れってことね!」
ディネ「本当にわかっているのかしら、この子は」
アリス「そのくらいはわかるわよ! 四元素の力を持つ四人が、お互いの足りないところを補い合って、仲良く協力して島を守りなさい……ってことでしょ!」
サラ「へぇ、たまにはまともな理解ができることもあるんだな。えらいじゃん」
アリス「当然よ! 私たちは一つのチームなんだから! 水、風、土、火の力を合わせて、この島と世界をバッチリ守り抜こうじゃない!」
サラ「……褒めるんじゃなかった。すぐそうやって熱いアホ発言が出るんだから」
アリス「ちょっと! いいこと言ったんだから余韻に浸らせてよ! で、他には何が書いてあるの?」
アリスたちは、さらに巻物の奥深くに記された、古代の呪文や儀式の詳細へと目を通していく。
フノン「守護者が自然の力を引き出すための具体的な方法も載っていますね。正確な発音、動作、そして使用する道具についての詳しい説明があります」
アリス「えっ! 発音に動作に道具? 何それ、そんなのどうでもいいじゃん! 魔法なんて気合とイメージでなんとかなるもんでしょ?」
ディネ「あなたのようないい加減な人が暴走させないために、こうしてマニュアルが残っているんじゃないの」
サラ「全くだな」
アリス「うっ……そう言われると、確かに私の魔法はいい加減かもしれないわね。うん、納得!」
サラ「自分で納得しちゃうのかよ」
フノン「続けますよ。呪文には独自のメロディーがあり、その響きが自然の力と共鳴することで効果を発揮するそうです」
水の呪文
発音は「アクアス・ヴェルディス」。水に向かって手を広げ、ゆっくりと回しながら唱える。道具として、ペンダントにある青い宝石を使い、力を増幅させる。
風の呪文
発音は「アエリス・ゼファロス」。両手を広げて風を感じながら体を回転させる。道具として、風の音を集める銀の鈴を使い、効果を高める。
土の呪文
発音は「テラ・フィルムス」。地面に片膝をつき、土に触れながら唱える。道具として、古代の石版を使い、意思を大地に伝える。
火の呪文
発音は「イグニス・フラムム」。両手を天に掲げ、太陽の光を集める。道具として、火打ち石と赤いルビーを使い、力を集中させる。
アリス「あえりす・ぜふぁろす……? 何その噛みそうな名前。それに銀の鈴なんてもらってないんだけど! 私の鈴はどこよ!」
フノン「私はこのペンダントの青い石を使えばいいみたいだけど……」
ミクリ「僕も古代の石版なんて見たことないよ。どこにあるんだろう?」
メリッサ「私は火打ち石と赤いルビーの二刀流ですって。そんな重装備、聞いていません」
アリス「ちょっと! フノンだけ最初から装備が揃ってるなんてズルいじゃない! あとの三人は素手で頑張れってこと?」
フノン「あ、ちょっと待って。巻物の隅に道具の保管場所についての記載があるみたい」
アリス「それを早く言ってよ! もう詰んだかと思ったじゃない! 空飛ぶ夢が鈴のせいで無駄になるところだったわよ! で、どこにあるの?」
フノン「ええと、順番に見ていきますね」
ミクリ「僕の石版の場所もわかるかな?」
フノン「大丈夫、それもちゃんと書いてあるよ」
メリッサ「火打ち石と赤いルビー……二つの道具の保管場所もわかりますか?」
フノン「はい、両方とも記載があります」
アリス「よーし! まずは私からね!」
ミクリ「ずるいよアリス。ここは公平にジャンケンで決めようよ」
アリス「えー! 主人公の私が最初って決まってるでしょ!」
ミクリ「決まってないよ! さあ、三人のうち誰から行くかジャンケンだよ!」
メリッサ「……私は最後で大丈夫です」
アリス「ほら! メリッサが譲ってくれたんだから、やっぱり私が最初でいいわよね!」
ミクリ「それはそれ! これはこれ!」
アリス「ミクリ……お願い! 一生のお願い!」
サラ「……おい。こんなところで女を使っておねだりするなんて、見てて気持ち悪いぞ」
アリス「気持ち悪いって言うな! ねえ、ミクリ様! お願い!」
サラ「キモッ!」
アリス「失礼ね! これでも王女なんだから!」
ミクリ「……ははは。アリスにそうまで言われちゃ仕方ないな。僕は一応、中身は女だけど……わかったよ、アリスが先でいいよ」
アリス「やったぁ! ミクリ、大好き! フノン、見つかった? 場所!」
フノン「はい、記載がありました。銀の鈴の保管場所の記載が!」




