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88 ミケロス共和国 人魚姫乃伝説編 part01

挿絵(By みてみん)


人魚姫 セイレーン


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フノンが古くからの言い伝え、人魚姫の伝説について、語り始めた。


<ミケロス共和国の伝説: 人魚姫セイレーン>

昔々、ミケロス共和国がまだ若い島国だった頃、その海には美しい人魚姫セイレーンが住んでいた。彼女は、海の神ポセイドンと大地の女神ガイアの間に生まれた子供であり、その美しさと慈悲深さで知られていた。セイレーンの歌声は、海を静め、嵐を鎮め、航海者たちを安全に導く力を持っていた。


王子リオンとの出会い

ある日、ミケロスの王子リオンが島を離れ、遠くの国へと旅立った。彼は知識と経験を求め、世界中を旅していた。彼の船がミケロスの海域に差し掛かった時、突然嵐が襲いかかり、船は激しく揺れた。乗組員たちは絶望し、祈りを捧げ始めた。


その時、セイレーンが嵐の中から現れた。彼女の美しい歌声が嵐を鎮め、海を穏やかにした。リオンはセイレーンの姿を見て、その美しさと力に心を打たれた。セイレーンもまた、勇敢で心優しいリオンに惹かれた。


しかし、セイレーンとリオンの愛は簡単には成就しなかった。ポセイドンは、娘が人間と恋に落ちることを許さなかった。彼は激怒し、セイレーンにリオンとの接触を禁じた。だが、セイレーンは父の命令に背き、夜な夜なリオンと密会を続けた。


ポセイドンの怒りはついに頂点に達し、彼は嵐を呼び起こしてリオンの船を襲わせた。リオンは海に投げ出され、命の危機に瀕した。セイレーンは彼を救うため、自らの命を賭けて嵐の中に飛び込んだ。


セイレーンの犠牲により、嵐は再び鎮まり、リオンは無事に島に戻ることができた。しかし、セイレーンは深い傷を負い、海の底に沈んでいった。彼女の魂は、ミケロスの海を守り続ける精霊となり、彼女の歌声は今もなお、海の中で響いていると言われている。


リオンはセイレーンの勇気と愛に深く感謝し、彼女の伝説を永遠に語り継ぐことを誓った。彼は島に戻ると、セイレーンを称えるための神殿を建て、毎年その勇敢な魂を讃える祭りを開くようにした。この祭りは「セイレーン祭」と呼ばれ、島民たちは人魚姫の勇気と愛を祝うために集まり、彼女の歌声に耳を傾ける。


セイレーンの石像は、島の中心に立ち、訪れる人々にその美しさと勇気を伝え続けている。人々は、彼女の歌声が海を越えて聞こえる夜に、セイレーンの魂が今もなお、彼らを守り続けていると信じているのだ。


フノン「というお話しでした。」


アリスとメリッサは号泣していた。


アリス「セイレーンが可哀想!ヒクッ!ヒクッ!」


メリッサ「私にはセイレーン様のお気持ちがよくわかります!うぇーん!」


アリス「島の中心のセイレーンの石像に行ってみたい!」


メリッサ「セイレーンの神殿にも行ってみたい!」


ミクリ「時間はあるから、ゆっくり行きましょう!」


翌朝、アリスたちは、島の中央を目指して歩き始めた。

お昼前には島の中央付近に着いた。


ミケロス共和国の中央には、セレーネの神殿が壮麗にそびえ立っていた。

神殿は、白い大理石で作られ、その柱は美しい貝殻や海の生物を彫り込んだ精巧な彫刻で飾られていた。


アリス「すごく綺麗だね!柱にキラキラした貝殻が埋め込んであるよ!」


メリッサ「幻想的ですね!彫刻もすごく精巧にできています!」


アリスたちは幻想的な空間に感動していた。


アリス「これ欲しい!」


ディネ「また始まった!欲しい欲しい病!」


アリス「だってすごい幻想的だよ!

この感動を北の魔王城にも欲しい!」


ディネ「ほんとうに中二病なんだから!」


広大な階段を上がると、巨大な白いアーチ型の入口が迎えてくれた。

入口をくぐると、神殿の内側は薄暗いが、天井からは虹色に輝く光が差し込んでいた。


アリス「すごい!まるで海中にいるような、幻想的な雰囲気が漂っているんだよね! 感動する!。


神殿の中心には、セレーネの大きな像が立っている。


挿絵(By みてみん)


人魚姫 セイレーン


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アリス「これこれ!セイレーンの石像だよ!」


彼女は穏やかな表情で、その姿はまさに美しさと慈愛の象徴である。さらに、手に持つハープを優雅に奏でている姿をしているが。


メリッサ「えっ!石像から、ハープの音が聞こえる。」


アリス「すごい演出だよ!ハープを奏でる姿から、ハープの音色を出すなんて、まさに感動!絶対欲しい!」


像の周りには、小さな泉があり、その水は清らかで透明だと言われている。


アリス「この水!めちゃくちゃ綺麗だよ!」


フノン「泉の水は神聖とされ、訪れる者たちはその水を一口飲むことで、セレーネの祝福を受けると信じられています。」


ミクリ「近くの人の話しだと、今日からセイレーン祭りをやるらしいよ!」


アリス「行く行く!」


セイレーン祭は、毎年夏至の夜に開催される。

島全体が祭りの準備に追われる中、島民たちは神殿に集まり、華やかな装飾を施す。


アリスたちは神殿の近くに宿をとって夜を待った。


祭りの始まりは、日没とともにセイレーンの神殿で行われる神聖な儀式から始まった。


神官たちが、古代の衣装を纏い、セイレーンの像の前で祈りを捧げた。その後、島中に灯された無数のランタンが、夜の闇を幻想的に照らし出した。


祭りのハイライトは、夜のパレードだった。

島の中心から出発し、海岸へと続く道を、色とりどりの衣装を着た人々が行進していた。


当然、アリスたちも加わった。人々はセイレーンの伝説をテーマにした仮装をし、セイレーンやリオン、ポセイドンなどの登場人物になりきっていた。美しいフロート車が通りを進み、セイレーンの歌声を模した音楽が響き渡った。


アリス「あー!まさに感動的!素晴らしい!」


ミクリ「お祭りは最高ですよね!」


パレードの最後には、巨大な海のドラゴンのフロートが登場し、島民たちの歓声が沸き起こった。

そのフロートは、セイレーンが試練を乗り越えた姿を象徴しており、その勇気と愛を讃えるためのものであった。


アリス「すごーい。まるで、D〇〇のショーみたい!感動的!」


サラ「〇〇ってなに?」


アリス「言えるわけがないでしょ!」


サラ「意味わからないじゃん!」


アリス「大概の人はわかるからいいんだよ!」


サラ「あっそう!」


アリス「せっかくの感動を台無しにして!もう!」


フノン「みんなで感動を味わいましょう!」


アリス「はーい」


パレードが終わると、島民たちは海岸に集まり、海の祭典が始まる。大きな焚き火が焚かれ、人々はその周りで踊り、歌い、セイレーンへの感謝を表現していた。


特に、若者たちはセイレーンの勇敢な精神を継ぐべく、互いに試練に挑んだ。これらの試練は、海の中に隠された宝物を見つけるものや、水中での持久力を競うものなど、様々な種類があった。


祭りの最後には、全員が神殿に戻り、セイレーンの像の前で最後の祈りを捧げた。神官たちが再び現れ、セイレーンの伝説を語り継ぐ重要性を説く。

その後、島民たちはそれぞれの家族や友人と共に、夜遅くまで祝い続けた。


アリスたちも宿に帰ってから、セイレーンについて語りあった。そして夜は更けていった。


次の日、地元のガイドに案内され、アリスたちは海底洞窟に向かうことにした。

この洞窟は、人魚姫の住処であり、セイレーンの宝物が隠されているとされている。

しかし、その洞窟には幾多の試練が待ち受けているという。


洞窟の入り口は、海面にぽっかりと開いた暗闇の中にあった。アリスたちは、懐中電灯と地図を手に、洞窟の奥へと進んでいった。


アリスたちがセイレーンの伝説を追って海底洞窟へと進むと、洞窟の壁には神秘的な模様が描かれていた。それらの模様は、古代の言葉で綴られた呪文と、様々な海の生物たちの姿で満ちていた。


壁には、緑青に輝く古代の文字が浮かび上がっていた。アリスたちは、古代文字を解読できる仲間のフノンに頼り、その意味を探った。文字はこう記されていた:


呪文の一部:「サーレム・アクアトゥス・ルーミナ」


この呪文は、「海の光を呼び覚ませ」という意味を持っていた。フノンは、呪文を唱えると壁から淡い青い光が溢れ出し、洞窟内がまるで海中にいるかのように輝いた。呪文は、洞窟を守る力を持つとされ、海の力を呼び覚ますためのものだった。


もう一つの呪文:「リクス・マリナス・プロテクトゥム」


これは、「海の守護者よ、我らを導け」という意味だ。

この呪文を唱えると、壁の模様が動き出し、海の生物たちが生命を持つかのように浮かび上がった。

アリスたちは、この呪文を使って、洞窟の中で迷わないように進むことができた。


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