82 サンクレイド王国編 part01
アリス
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アリスたちは宿に帰ってから、ミクリとフノンと落ち合った。
アリス「さあ、やるべきことは終わったので、次に行こう!」
ミクリ「いいよ!剣の使い方も少し慣れてきたから。」
フノン「魔法文献も一通り読むだからいいよ。」
アリス「じゃ、次はどこ?」
フノン「西の隣国に、サンクレイド王国があるよ。」
アリス「じゃ、そこ!明日の朝に出発しよう!」
アリスたちは一晩ゆっくり休んで、翌朝出発した。
ラッセン王国内は馬車に乗って国境近くまで順調に進んだ。
国境近くで、馬車を降りて、歩きで国境を超えて、サンクレイド王国に入った。
サンクレイド王国周辺地域
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サンクレイド王国は、北の海産物と南の農産物によって繁栄する美しい国。
北方の冷たい海から獲れる新鮮な魚介類、そして南方の肥沃な大地で育つ豊かな農作物が、この国の経済を支えている。
王国の中心には、壮麗な白い城がそびえ立ち、その周囲には美しい街並みが広がっている。
東の国からサンクレイド王国へ向かう道は、険しい山々と広大な草原を越えて続いていた。
サンクレイド王国の境界に差し掛かると、美しい風景が広がり始めました。
広大な草原には色とりどりの花々が咲き乱れ、風に揺れる小麦畑が黄金色に輝いていました。
アリスたちはその美しさに心を奪われながら、旅路を楽しみました。
アリスたちは、サンクレイド王国の東端に位置する小さな村、レンフィールドという村には着いた。
レンフィールド村は、東の国からサンクレイド王国に入る旅人たちの休息地として知られていました。
この村は、豊かな農産物と温暖な気候に恵まれた穏やかな場所で、村人たちは親切で温かくアリスたちを迎え入れました。
村の中心にある市場で、アリスたちは新鮮な野菜や果物を手に入れようと足を止めました。
市場の喧騒の中で、彼女はふと、村人たちの間で囁かれる不安な声を耳にしました。
村人A「王子が失踪した…」
村人B「何か大きな陰謀が動いているのかもしれない…」
という声が聞こえてきた。
アリス「この辺りの国は随分と物騒なところだね。続けて王族が失踪するなんて、今度は王子らしいし、いい加減にして欲しい。」
フノン「この辺りの王族は裕福だから狙われやすいのかもしれない。」
レンフィールド村は、東の国からサンクレイド王国に入る旅人たちの休息地として知られていました。
アリスたちはその夜、長旅の疲れを癒すために村の宿屋に泊まっていました。
宿屋の木造りの部屋には暖かいランプの光が灯り、窓の外には静かな村の夜景が広がっていました。
ミクリは剣を手入れしながら、村で耳にした王子の失踪について考えていました。
ミクリ「王子の失踪だけど、大丈夫かな?」
フノン「また変なヤツらに捉えられているかもしれないですからね。」
その時、ドアをノックする音が静かな部屋に響きました。
アリスがドアを開けると、そこには深い皺と知恵の光を宿した目を持つ老人が立っていました。
老人「お邪魔してもよろしいか、旅の方」
老人は静かに言いました。彼の声には長い年月の重みと、深い洞察が感じられました。
アリス「どうぞ、お入りください」
老人を部屋に招き入れました。老人は木の椅子に腰掛け、暖かなランプの光に顔を映しました。
老人「私の名はビンデール、この村の長老であります。」
老人は村人たちの尊敬を集める長老でした。
老人「あなたを名のある冒険者と見込んで、お話したいことがあります」
長老ビンデールはゆっくりと語り始めました。
老人「数日前、この村の近くで王子アクシス様が目撃されました。
彼は王宮からの護衛と共に旅をしていたのですが、その後、村の近くで突然行方不明になったのです。
その夜、村の周辺で不審な人物が目撃されました。
彼らは黒いマントに身を包み、怪しげな雰囲気を漂わせていました。
私はその光景を目撃した村人から話を聞き、不安を感じているのです。
そして、王子の姿が見えなくなった現場に残されたのが、奇妙な紋章が刻まれた古いペンダントでした。」
ビンデールは深いため息をつき、アリスの目を真剣に見つめました。
老人「私たちは王国の平和を守るためにできる限りのことをしてきましたが、この事件は私たちの手に負えないほど闇が深いと考えております。
このままではこの村が王子の失踪に関与した村として国から厳罰がくだる恐れがあります。
あなたのような名のある強い冒険者なら、王子を救い出し、我が村を救う希望があるかもしれません。」
アリスは王子の失踪事件が単なる誘拐ではなく、サンクレイド王国全体に影響を与える陰謀の一部であることを感じ取りました。
アリス「ビンデールさんはこの事件の背後に潜む何かに心当たりがあるのですね。」
老人「黒いマントに身を包み、怪しげな雰囲気を漂わせていた不審者の目撃談と、
奇妙な紋章が刻まれた古いペンダントが落ちていたことを聞いて、ふと「夜の影」という組織のことを想い浮かべました。
この国では巨大な組織で王族も支配しているという噂もありますので、我々ごとき平民不勢では太刀打ちできません。」
アリス「わかりました。私でよければ、王子を救い出すために力を尽くします。
ところで、「夜の影」とはどんな組織なのですか?」
老人「ありがとう、冒険者さん。あなた方のような勇敢な者がいてくれることに、村人たちも希望を見出すでしょう。
「夜の影」については、噂程度となりますけど、サンクレイド王国の重要人物と繋がりを持っていて、王国を影で支配していると聞いています。
なので、逆らう者は合法的に始末されるとの噂です。」
アリス「なるほど、厄介な組織ですね。みなさんが躊躇するのもわかりました。
我々は元々他国の人間ですので、もし合法的に抹殺しようとすれば、いざとなったら国外に逃げます。
まあ、それまでに王子の件を解決しますのでご安心ください。」
老人「よろしくお願いします。」
その夜、ビンデールから得た情報を胸に、アリスはすぐに調査を開始しました。
メリッサ
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アリス「メリッサは夜の影について何か知っていますか?」
メリッサ「私が報告を受けていた範囲でよろしいでしょうか?」
アリス「いいよ。聞かせて。」
メリッサ「サンクレイド王国が繁栄する一方で、その影には暗い秘密が潜んでいました。それは「夜の影」という名の組織。公には知られていないが、その存在は王国の裏側で恐れられていました。
「夜の影」は、サンクレイド王国がまだ若い頃に誕生しました。国の初期、王国の建設を巡る権力闘争の中で、不満を持つ貴族や富豪たちが結託し、密かに組織を結成しました。
彼らの目的は、表向きの政治に干渉しつつ、自らの利益を最大化することでした。
時間が経つにつれて、その影響力は王国全体に広がり、次第に組織の存在は神話のように語られるようになりました。
「夜の影」の組織は非常に緻密で、秘密裏に運営されています。
組織のトップに立つのは「影の首領」と呼ばれる謎の人物。
彼の正体はほとんど知られておらず、存在自体が都市伝説のようなものです。
その下には、四人の幹部が控えており、それぞれが異なる分野で組織を支配しています。
セリーナ・ナイトフォール - 経済の天才であり、冷酷な策士。王国の市場と商業を陰で操り、経済的な支配を強めています。彼女の冷静な判断と非情な手段は、組織の強さの源です。
ドレイク・ブラックウォーター - 軍事の専門家であり、傭兵団を率いる強力な戦士。彼は暗殺や陰謀を計画し、敵対者を秘密裏に排除する役割を担っています。
ラヴィナ・シャドウリーパー - 情報と諜報活動の達人。彼女は王国内外の情報網を張り巡らし、重要な情報を収集して組織の行動を裏で支えています。
ヴァルド・ムーンストライク - 魔法と秘術の使い手。彼は古代の魔法や呪術を駆使して組織の目的を遂行し、時には王国全体を脅かす力を行使します。
「夜の影」の活動は多岐にわたり、彼らは王国の経済や政治に影響を及ぼすだけでなく、時には戦争や暗殺をも計画します。
彼らの手口は巧妙で、痕跡を残さずに行動するため、一般の人々は彼らの存在を知ることはありません。
しかし、その影響力は確実に広がり、王国の安定を脅かす存在となっています。
「夜の影」は、王国の表向きの秩序とは異なる独自の信念を持っています。
彼らは「真の力は闇の中にある」と信じており、表向きの権力者を操ることで自らの目的を達成しようとします。
そのため、彼らは常に表の世界と影の世界を行き来しながら、影響力を拡大しています。」




