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81 ラッセン王国 不思議な森ファントムヴェール編 part04

挿絵(By みてみん)


メリッサ


--------------------------------------------------


メリッサ「アリス様。生命の種についてですが、伝説なら聞いたことがあります。」


アリス「伝説でいいから教えて。」


メリッサ「アリス様。寝ませんか?」


アリス「寝れない!」


サラ「寝るな!」


アリス「寝れない と思う!」


サラ「微妙だな!」


アリス「寝れない んじゃないかな?」


サラ「アウトですね!」


アリス「寝たら ごめんなさい!」


サラ「白状した」


アリス「メリッサ、お願い!」


メリッサ「わかりました。生命の種についての伝説ですね。


遠い昔、天上界の奥深くにある光り輝く庭園には、数々の神秘的な植物が生い茂っていました。


その中でも最も神聖で特別な存在が「生命の種」でした。

この種は、創造の始まりと共に存在し、全ての生命の源とされるものでした。


「生命の種」は、黄金の光を放つ小さな粒であり、その輝きは星々の光を集めたかのように美しく、見る者に希望と安らぎを与えるものでした。


この種は、一粒だけで広大な森を生み出すほどの力を秘めており、その中には無限の生命エネルギーが宿っていました。


伝説によれば、「生命の種」は天上界の最高神によって守られ、選ばれし者だけがその力を引き出すことができるとされていました。


ラビリンスは、その選ばれし者の一人として、生命の種を授けられました。彼女はこの種の力を使い、荒れ果てた土地に新たな命を吹き込む使命を帯びていたのです。


ラビリンスが生命の種を手にした時、その温かさと輝きに心を打たれました。彼女はこの種を慎重に抱え、大地に命をもたらすための旅に出ました。


ラッセン王国の地に辿り着いたラビリンスは、この荒涼とした土地にこそ生命の種の力を発揮すべきだと感じました。


彼女は種を手に取り、大地に膝をついて埋めました。種が土に触れると、ラビリンスはその上に手をかざし、心からの祈りを捧げました。


「この地に新たな命を、希望をもたらしますように。全ての存在が共に生き、喜びを分かち合う世界を創り出しますように。」


彼女の祈りが終わると、種は輝きを増し、地面から力強い芽が現れました。


その瞬間、周囲の大地は振動し、次々と生命が芽生え始めました。木々が一晩で成長し、花々が色とりどりに咲き乱れ、動物たちが姿を現しました。


ファントムヴェールの森が一気に広がり、その美しさと豊かさにリリスは感動しました。


しかし、ラビリンスの使命はここで終わりませんでした。

彼女は森の中央に「ラビリンスの泉」を創り出し、その泉がファントムヴェールの魔力の中心となるようにしました。


ラビリンスは生命の種の力を最大限に引き出し、この泉にその力を注ぎ込みました。泉の水はきらめき、触れる者の心を清め、どんな願いも叶える力を持つようになりました。


こうして、「生命の種」はラビリンスの手によってファントムヴェールの森を創り出し、その魔法の力をもたらしました。種の力は今もなお泉の水として息づき、森全体を守り続けています。

という伝説です。」


アリス「なるほどね。やっぱり神の領域なんだよね。生命の種って。」


ディネ「どうしようもないんじゃない。」


アリス「そうだよね!」


サラ「やっぱり涙で泉だね。」


アリス「メリッサさん。ラビリンスの泉について何か知ってますか?」


メリッサ「そうですね。こちらも伝説ならありますけど。」


アリス「伝説でお願いします。」


メリッサ「ラビリンスの泉の伝説ですね。

ラビリンスは、ファントムヴェールの森を永遠に豊かで魔法に満ちた場所にするために、生命を司る魔力が溢れる泉を創り出すことを決意しました。


ラビリンスは、森の中央に位置する静かな場所を選びました。そこは大きな古木に囲まれた開けた空間で、昼間には太陽の光が差し込み、夜には星々が輝く美しい場所でした。


彼女はここで、生命の泉を創り出すための儀式を始めました。


まず、ラビリンスは大地に深い穴を掘りました。

この穴は、泉の水が溢れ出るための器となるものでした。

ラビリンスは慎重に、丁寧に掘り進め、穴の底に清浄な白い石を敷き詰めました。

白い石は純粋さと清らかさの象徴であり、魔法の力を最大限に引き出すためのものでした。


次に、ラビリンスは天上界から持参した「神聖な水」を取り出しました。この水は、天上界の泉から汲んだものであり、全ての生命の源であるとされていました。

リリスはこの水を穴の中に注ぎながら、静かに古代の言葉で祈りを捧げました。


「この水に生命の力を与え、この地を永遠に守り続ける泉となりますように。全ての生命がこの泉から力を得て、平和と調和の中で生きられますように。」


ラビリンスの祈りと共に、神聖な水は白い石に染み込み、穴全体に広がりました。


その瞬間、ラビリンスは自身の魔法の力を全て注ぎ込みました。彼女の手からは温かい光が放たれ、その光は水に吸い込まれるようにして広がっていきました。


ラビリンスの力が水に完全に融合すると、水は美しい青い輝きを放ち始めました。その輝きは次第に強まり、まるで星々の光を集めたかのようにきらめきました。


泉はゆっくりと満ち始め、その水面はラビリンスの涙のように純粋で透き通っていました。


最後に、ラビリンスは自身の涙を一滴ずつ泉に注ぎました。彼女の涙は愛と希望、そして全ての生命に対する深い思いが込められていました。


涙が泉の水に触れるたびに、泉はさらに輝きを増し、その魔力が強まっていきました。


「この泉が永遠にこの地を守り、ここに来る全ての者に希望と平和をもたらしますように。」


ラビリンスの願いは泉に宿り、泉は永遠に湧き続けることとなりました。その水は、触れる者の心を清め、どんな願いも叶える力を持っていました。


泉から溢れ出る魔力は、ファントムヴェール全体に広がり、森の木々や花々、動物たちに命を与え続けました。


こうして、ラビリンスの愛と努力によって創り出された「生命の泉」は、ファントムヴェールの魔力の中心となり、森全体を守り続ける神聖な場所となったのです。


ラビリンスの遺したこの泉は、今もなおその輝きを失うことなく、訪れる者全てに希望と平和をもたらしています。

という伝説です。」


アリス「なるほど。やっぱり、天上界の泉から水を持って来るんだ。無理じゃん!」


ディネ「予想通り」


サラ「涙で作ったんじゃないんだ。なーんだ!」


アリス「ファントムヴェールの森ごと転送して北の魔王領に移動するしかない。」


ディネ「それはヒンシュクですよ!大問題になりますからね!」


アリス「そうだよね。」


ノーム「似たような紛いものなら作れるかも」


アリス「どういうこと?」


ノーム「根本的に同じものは作れません。

でも、木々が喋って、動いて、泉から新しい者が生まれるような森は作れるかもしれない。」


アリス「もっと詳しく」


ノーム「泉は、魔の沼にして、森の中は魔素でいっぱいにして、森の木々は、エントがいたところと同じ木々を出してもらえば、似たようなものになると思う。

根本が、魔に変わりますけど。」


アリス「なるほどねー。北の魔王領には、そっちの方がいいかもね!

早速、ディアブロに相談しよう!

メリッサ。ちょっと北の魔王城に行ってくるね。」


メリッサ「私がお連れします。」


アリスとメリッサはワープして北の魔王城に移動した。

すると目の前に、マリアが現れた。


挿絵(By みてみん)


ディアブロの秘書 マリア


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マリア「アリス様、どうなさいましたか?」


アリス「ディアブロに相談があって来た。」


マリア「ディアブロ様は生憎、野暮用とかで外出されています。」


アリス「なんだ!アイツ!最近、忙しそうだな!」


マリア「左様でございます。このところ魔王城にいる時間もないようでございます。」


アリス「何が忙しいんだ?」


マリア「国の運営となると影で動くことも多くなるようです。」


アリス「アルテミスはどうした?」


マリア「アルテミス様も色々と忙しいようで魔王国中を飛び回っておられます。」


アリス「そんなに忙しいんだ。」


マリア「アルテミス様も最近は魔王城にいることが少なくなりました。」


アリス「ウィンはどうしているの?」


マリア「ウィンは、アルテミス様について行って、色々と政治を学んでいるようでございます。」


アリス「なんかみんな大変そうだな。

仕方ない。マリアにお願いがある。」


マリア「はい。なんでございますか?」


アリス「北の魔王領に、ラッセン王国にあるファントムヴェールの森と似たような森を作りたい。

名前は?そうだな!ファントムヴェールフェイクの森にしよう!

泉は、魔の沼にして、森の中は魔素でいっぱいにして、エントの森の木々たちを配置したもの。細かいところは、ファントムヴェールの森を参考に作って欲しい。」


マリア「かしこまりました。数日で容易するようにいたします。」


アリス「じゃ、よろしく!」


アリスとメリッサは、ワープしてラッセン王国に戻った。



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