76 リト王国編 part 01
アリス
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翌日の午後、リト王国の市場は賑わいに満ちていました。色とりどりの絹が風に揺れ、香ばしい食べ物の匂いが漂う中、人々の笑い声と取引の掛け声が響き渡っていました。
アリスたちは市場の中を興味津々で歩き回っていました。
アリスたちは地元の特産品や工芸品を楽しみながら、リト王国の平和な日常に浸っていました。
ミクリ「鍛冶屋を見つけたから、剣に宝石を埋め込めるかお願いして来るね。」
アリス「いってらっしゃい」
フノン「魔道具屋があるから見て来る。」
ディネ「化粧品店だわ。見て来るから」
サラ「僕は美味しいもの探して来る」
アリス「あらら、みんな行ってしまった。
メリッサは行かなくていいの?」
メリッサ「私は大丈夫です。」
アリス「メリッサは欲しいものはないの?」
メリッサ「私が欲しいものは、アリス様の信頼です。」
アリス「そんなもん何の役にも立たないでしょ。」
メリッサ「何を仰います!アリス様は西の魔王様よりずっと怖い魔王様ですよ。付いて行けば一生安泰じゃないですか!」
アリス「あのー。こんなに可愛いお姫様を捕まえて、怖いはないと思いますけど。」
メリッサ「だって南の魔王様、西の魔王様、東の魔王様よりお強いのですよ。魔族界隈ではみんな北の魔王様のことを恐れていますよ。」
アリス「いい。見て見て。こんなにチャーミングなお姫様ですけど。どこが恐ろしいのかな!」
メリッサ「アリス様。人は表面上だけで判断してはいけません。普通は見えない部分。アリス様の場合にはバックに見える悍ましい魔力の揺らぎです。これを魔族が見たら、瞬間で氷つきます。」
アリス「ひどいなぁ!こんなに可愛いのに!」
突然、悲鳴が市場の喧騒を切り裂きました。
高く、恐怖に満ちた声が町中に響き渡り、一瞬にして市場の賑わいが止まりました。
アリスたちが振り向くと、信じられない光景が目の前に広がっていました。
高貴な少女が連れ去られているのです。
彼女は豪華な絹のドレスを身にまとい、その美しさはまるで絵画から飛び出してきたようでした。
王女 エリーゼ
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彼女の金色の髪は陽光を受けて輝き、その青い瞳は恐怖と驚きに満ちていました。高貴な少女の美しさと高貴なオーラは、一目で彼女がただ者ではないことを示していました。
町の人「大変だ!エリーゼ王女が!」
町の人の叫びで、この国の王女エリーゼが連れ去られたことを理解した。
王女の姿は、一瞬のうちにアリスたちの心に深く刻まれました。犯人は黒いフードをかぶった謎の人物で、その姿は影のように市場の混雑の中に紛れ込んでいました。
犯人は王女を強引に引きずりながら、迅速に市場の外れへと向かっていました。
アリスは即座に動きました。
アリス「王女が危険だ!助けないと!」
メリッサ「これはただの誘拐ではないと思います。背後には何か巨大な陰謀があるのではないかと。」
アリスは「急ごう、逃げられる前に追いつくんだ。」
アリスたちは市場の混雑をかき分けながら、王女を連れ去る犯人を追いかけました。人々は驚きと混乱の中で道を譲り、アリスたちは次第に犯人に近づいていきました。
しかし、犯人は狡猾で、町の裏通りを抜け、迷路のような路地へと逃げ込んでいきました。
アリス「えっ!そっちに行くんだ?
こっちは道知らないのに! よく知っているね!」
市場の華やかさから一転し、アリスたちは暗い裏通りの中で犯人を追い詰めました。石畳の道は狭く、建物の陰が不気味に立ちふさがっていました。
犯人は町の裏通りを抜け、古い城壁の隙間を通り抜け、やがて王国の外れにある不気味な森にたどり着きました。
メリッサ「この森は古くから「影の森」と呼ばれ、恐ろしい怪物が住むと噂されていたところです。」
アリス「そうなんだ!別に恐ろしい怪物が出ても平気だけど!」
メリッサはニコッと微笑んだ。
アリスたちは、王女を追ってリト王国の北に広がる「影の森」へと足を踏み入れました。森の中は昼間でも薄暗く、木々は高くそびえ、枝葉が空を覆い隠していました。鳥の鳴き声もなく、静寂が漂う中、ただ風が木々を揺らす音だけが響いていました。
森の中の道なき道を進むうちに、彼らはやがて巨大な廃墟の前にたどり着きました。
犯人は廃墟の中に逃げ込みました。
廃墟はかつてリト王国の王宮だった場所で、今では苔むした石壁と崩れた塔が残るだけでした。かつての栄光を思わせる壮麗な建築の名残が、荒廃とともに悲しげに佇んでいました。
メリッサ「この廃墟はかつてリト王国の王宮だった場所で、今では悪の組織「闇の蜘蛛」が拠点にしていると言われていました。組織のリーダーである「影の王」は、王国を支配しようと暗躍していたようです。」
アリス「メリッサはよく知っているね。」
メリッサ「それは当然です。この国のインビジブルナイトからの報告を受けていたから。でも、今はいませんよ。」
メリッサは微笑みながら答えた。
アリス「なるほど!やっぱりインビジブルナイトはかっこいい!でも、負けていないから!」
アリスは、ディアブロの秘書 マリアに思念を飛ばした。
アリス「マリア!聞こえるか?」
マリア「はい!アリス様」
アリス「リト王国にバーストエンドミラージュはいるか?」
マリア「はい!おります。」
アリス「いるんだ。こんな小さな国にも。」
マリア「当然です。バーストエンドミラージュは現在では200名いますので。」
アリス「えっ!20名じゃなかったっけ?」
マリア「現在、北の魔王様のご命令で拡大しております。」
アリス「そんなことを言った覚えないけど。ディアブロだな!まあ、そんなことはいい。
至急、この国のバーストエンドミラージュが私のところに来るように手配して欲しい。私のいるところはすぐにわかると思うから、よろしく。」
マリア「わかりました。すぐに手配します。」
とマリアが言った瞬間、小さな女の子が現れた。
バーストエンドミラージュ「お呼びでしょうか?魔王様」
アリス「はやっ! しかも小さ! アリスでいい。」
バーストエンドミラージュ「はい!アリス様!」
アリス「君はいくつですか?」
バーストエンドミラージュ「はい!112歳でございます。」
アリス「えっ!確かに “人は見かけによらぬもの” か。
それより、現状の悪の組織「闇の蜘蛛」とそのリーダーである「影の王」についてわかっていることを説明して。」
バーストエンドミラージュ「かしこまりました。
「闇の蜘蛛」と呼ばれる秘密結社は、リト王国の裏社会において恐れられている存在でした。その名の通り、彼らは糸を紡ぎ、王国の暗部にその影を落としています。
彼らのメンバーは、暗殺者、魔法使い、情報屋など多岐にわたり、王国の深淵に根を張っています。
組織のリーダー、「影の王」はその存在感と冷酷な手腕で知られています。
彼の本名は知られておらず、その姿は常に闇に包まれていました。彼は戦略的に王国の政治と経済に介入し、その裏で暗躍しています。
彼の野望はただ一つ、リト王国の支配であり、そのためならば手段を選ばないとされています。
影の王は魔法の才能にも恵まれており、その力は恐ろしく強大です。
彼の指揮する闇の使者たちは、彼の命令に絶対服従し、王国内外で彼のために働いています。彼らはその黒いマントと冷たい眼差しで、ただ影の王の意のままに動く忠実な配下です。
王国の人々は、闇の蜘蛛の活動を恐れ、彼らの影響が及ぶ限り王国の安全が揺らぐことを心配しています。闇の蜘蛛の存在は王国の平和を脅かすものとして、この国の冒険者たちや王国の守護者たちの注目を集めています。
この廃墟が今の『闇の蜘蛛』の巣窟です。
影の王がこの場所を拠点にしているという噂は本当です。」




