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75 東の海に浮かぶ孤島編 part 02

挿絵(By みてみん)


アリス と クリスタル


--------------------------------------------------


遺跡のさらに奥に進むと、光のパズルが待ち受けていた。

部屋の中央には宝石がはめ込まれた台座があり、その周囲には鏡が配置されていた。


アリス「今度の部屋はどんな仕掛けになっているの?」


フノンが宝石を手に取り、ノームが光を反射させる仕掛けに気づいた。


ノーム「宝石からの光を鏡で反射させて、特定の模様を壁に映し出す必要があるみたいだよ。」


フノン「なるほど。それじゃ、鏡の位置を調整するから、光のパズルを解き明かそう。」

フノンはちょっとずつ鏡の位置を変えていった。

光が正しい模様を描き出すと、隠されていた扉が開き、彼らはさらに奥へと進むことができた。


アリス「やったぁ!フノンとノームは名コンビだね。」


サラ「アリスが使えないだけでしょ!バカだから」


アリス「うるさい!バカ言うな! あっ!着いた!」


ついに遺跡の最奥部にたどり着いたアリスたちの前に、巨大な石室が広がっていた。

石室の中央には、輝く宝石が安置されていた。その宝石は、まばゆい光を放ち、部屋全体を照らしていた。


アリス「これが…古代の力が封じ込められた宝石なんだ」


ミクリ「想像していたよりすごいですね!」


フノン「外からの見かけとは雲泥の差ですね。」


アリス「よく見てみようっと」


アリスが宝石に手を伸ばした瞬間、宝石がまばゆい光を放ち、遺跡全体がその光で満たされた。アリスたちは目を細めながらも、その光の中で何かが現れるのを感じた。


アリス「まぶしい!どうなっているの?」


ディネ「アリスの魔力に反応したんでしょ!」


アリス「そうなんだ。」


ノーム「触る人の魔力で自動的に起動するシステムみたいですね。」


アリス「なるほどね。」


サラ「本当にわかっているの?」


アリス「わかっているよ!失礼な!」


サラ「ちんぷんかんじゃないの?」


アリス「そっ、そっ、そんなことはないから。」


サラ「やっぱりわからないんだ!」


アリス「うるさい!黙れ!」


次第に光は収まり、その中心に古代の王の幻影が浮かび上がった。王は壮麗な鎧をまとい、威厳に満ちた姿でアリスたちを見下ろしていた。彼の眼差しは鋭く、まるでアリスたちの心の奥底まで見透かすようであった。


王「勇敢なる冒険者たちよ、よくぞここまでたどり着いた。」


アリス「いやいや!簡単でしたよ!」


王の声は低く、しかし力強く響いた。彼の言葉はまるで遺跡の壁や石床に共鳴するように広がり、アリスたちはその声に引き込まれるように耳を傾けた。


王「この宝石は、古代の力を宿す特別なものであり、世界のバランスを保つための重要な鍵だ。太古の昔、この宝石は氷と炎の力を一つに束ね、調和をもたらしていた。」


アリス「うんうん!それで!」


王はゆっくりと手を伸ばし、宝石に触れると、その輝きが一層増した。


王「この宝石には、氷と炎の力が封じ込められている。あなたたちがこの力を正しく使うことで、世界のバランスを保つことができるのだ。」


アリス「うんうん!知ってる。前の島で聞いた。」


王の言葉を聞き、アリスは深く頷いた。


アリス「では、この宝石をどのように使えばよいのですか?」


王は微笑みを浮かべた。


王「この宝石を用いれば、氷と炎の力を自由に操ることができる。その力を正しく使い、世界の調和を取り戻すのだ。」


アリス「わかりました」


王「だが、覚えておくがよい。この宝石の力は、使い方を誤れば大いなる破壊をもたらす。慎重に、その力を使い、世界に平和と調和をもたらすのだ。」


アリス「了解です。」


サラ「別に答えなくていいんじゃないの!自動再生だから」


アリス「こういうのは雰囲気があるのだよ!」


王は一瞬間を置き、深く息を吸い込んだように見えた。


王「あなたたちには、この宝石を守り、正しく使う責任がある。氷と炎の島で得た経験を生かし、世界を救うために旅を続けるのだ。」


アリス「氷と炎の島の出来事と連動していたんだ。」


その言葉を残し、王の幻影は徐々に薄れ、再び光となって消えていった。遺跡は再び静寂に包まれ、アリスたちはその場に立ち尽くしていた。


アリス「終わった? それだけ? 氷と炎の島で聞いた話しと一緒じゃん!」


アリスは宝石を手に取り、その輝きを見つめた。


アリス「これが氷と炎を自由に操れる宝石ね。

私は、ディネとサラがいるから、そんな力はいらないんだけどね。」


フノン「力のあるところに力は集まるものです。」


ミクリ「奥が深いですね。」


アリス「私たちの使命は明確ね。世界のバランスを保つため、この宝石を正しく使わなければならないということ。

別に無くてもそうするけどね。」


アリスたちは遺跡を後にし、再び光と希望に満ちた未来へ向けて歩き出した。


遺跡から出た彼らは、輝く宝石を手にし、新たな冒険の旅を続けていく。


アリス「この石、ミクリが持つとどうなるのかな?」


フノン「試して見たら?」


アリス「そうだ!剣に装備したらいいかも。」


ミクリ「力が出なかったらどうするの?」


アリス「その時はあきらめる。」


ミクリ「そんな」


アリス「さあ、世界のバランスを守るために出発しよう!

    で、次はどこ?」


フノン「この島から、南に海をずっと渡れば大陸に出る。そこに確か小さな国があった気がする。」


ミクリ「リト王国だったと思う。」


アリス「よし!そこへ行こう!船長さん船出して!」


船長「あいよ!」


挿絵(By みてみん)


リト王国周辺地域


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長く乗っていると気安くなって行く。

船はあっというまにリト王国の港町ポートノアに着いた。

アリスたちは船を降りて、王都リアルに向かった。


リト王国は、絹の生産を唯一の産業とする小さな王国である。この王国は海と山々の美しい自然に囲まれており、その風景はまるで絵画のようである。


アリス「きれいな国だね。」


ミクリ「久しぶりにまともな旅になった気がする。」


フノン「美味しいものでも食べたいですね。」


サラ「僕も美味しいもの食べたい!」


王国の中心には古い城壁で囲まれた王都リアルがあり、その中には賑やかな市場や絹織物工房が立ち並んでいた。


アリス「王都に着いたね。」


ミクリ「小さな国だけど、市場は賑やかだね。」


フノン「絹織物がたくさんありますよ。絹の町ですね。」


ミクリ「行商人がたくさん来ているよ」


アリスたちは町を見物した。町の人々は絹の生産に誇りを持ち、その技術は代々受け継がれてきているようだ。


アリスたちは、とりあえず宿を探した。

宿で少しゆっくりして、居酒屋に向かった。宿の主人が美味しい料理が出てくる居酒屋を教えてくれた。



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