65 グスタン共和国編(改訂)
アリス
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アリスたちはギルドでの依頼を受け、沈没事故が多発する「伝説の海域」へと船を出した。
目的地に近づくにつれ、海は牙を剥き、荒れ狂う波が船体を叩く。海面下を覗き込めば、そこには巨大な渦が口を開けていた。
渦の底、魔力が凝縮された中心部には古代神殿のような影が見える。そここそが、水神アクエリアスの力の源泉であることは間違いなかった。
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【神殿への潜入とお姫様(自称)のワガママ】
荒れ狂う波の中でなんとか船を固定した一行。海底の神殿へ向かうため、フノンが「お宝」の中から魔法のコンパスを取り出した。
アリス:「じゃあ、いつも通りに……ディネ、セレネ! よろしくね♪ 入り口はあっちみたいだよっ」
アリスは首を傾けて可愛く指示を飛ばした。
ディネ:「……何その顔、気持ち悪いわね。自分で行けばいいじゃない」
アリス:「だって、濡れちゃうじゃない。あたしはお姫様なんだから!」
ディネ:「都合のいい時だけお姫様にならないで! ほんっとムカつくわね!」
文句を言いながらも、ディネは完璧な水バリアを展開。一行は濡れることなく海底へと降り立ち、神殿内部の空気がある区画へとワープした。
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【三つの回転盤と水槽のパズル】
神殿の奥へ進むと、巨大な石の扉が立ち塞がった。扉には三つの回転盤と、何やら複雑な仕掛けが組み込まれている。
フノン:「回転盤には海洋生物や神々のシンボルが刻まれていますね……イルカ、クラゲ、貝殻、海の巨人、波。どうやらパズルのようです」
フノンは扉に刻まれた古代文字を読み解く。
「イルカが跳ねる海の上、波はクラゲを揺らし、巨人は貝の中に眠る」
「最初の水は左から、二番目は右、最後は中央」
ノーム:「なるほど。詩に合わせてシンボルを並べ、指定の順序で水を流し込めばいいんだね」
フノンの指示に従い、ミクリがテキパキと仕掛けを動かしていく。
1.第一回転盤: 「イルカ」に設定。
2.第二回転盤: 「クラゲ」に設定。
3.第三回転盤: 「貝殻」に設定。
4.注水順序: 「左」→「右」→「中央」の順で水槽を満たす。
『カチッ』と重厚な音が響き、石扉がゆっくりと左右に分かれた。
アリス:「やったね! 楽勝じゃん!」
ディネ:「……あなたは見ていただけでしょうが!」
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【神殿の試練:魔獣軍団との激突】
神殿の内部は、海藻と珊瑚に覆われた不気味な水中通路だった。アリスは念のため、アンデッドのアシンを先行させる。
* **海蛇の群れ:**
十匹もの巨大海蛇が襲いかかる。メリッサが石化させようとするが、アリスが「通路が塞がる!」と慌てて阻止。アシンの暗殺剣、フノンの火炎魔法、ミクリの閃光攻撃。最後はアリスの『横一文字』で一掃した。
* **雷鳴の魔獣クラゲ:**
電気を帯びた触手を振り回す巨大クラゲ。アシンとミクリが触手を切り落とし、フノンとメリッサが魔法で防御を崩す。剥き出しになった本体をアリスが真っ二つに。
* **神殿の守護巨人:**
最奥の部屋で待ち構えていたのは、巨大な海の巨人。フノンのアイスカノンで巨人の動きを鈍らせ、膝を突かせたところにアリスが止めの一撃を叩き込んだ。
水の神 アクエリアス
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【水神アクエリアスの真実】
ついに到達した最奥の広間。そこには、神々しい姿をした水の神アクエリアスがいた。……が。
アクエリアス:「おのれ人間めぇっ! イテテ! イテテテテッ! 何しに来たのよ!」
アリス:「(……なんか様子が変?)ええと、話し合いに来ました。これまでの乱獲を謝罪して、今後は節度を守ると誓うので、沈没事故を止めてほしくて……」
アクエリアス:「乱獲!? そんなこと知るもんですか! それよりこの痛みをどうにかしなさいよ、人間め! イテテッ!」
フノン:「……話が噛み合っていませんね」
アリス:「あの、何に対して怒ってるんですか?」
アクエリアス:「見ればわかるでしょ! 私の尾に刺さった、この大きなトライデント(三叉槍)よ! 抜けないし痛いのよ! イテテッ!」
見れば、アクエリアスの立派な尾びれに、無骨な槍が深く突き刺さっていた。アリスは呆れながらも近寄り、槍を一気に引き抜くと『ヒール』の魔法をかける。
アクエリアス:「……あ。……あ、痛くない。治ったわ!」
アリス:「もう暴れないでくださいね?」
アクエリアス:「約束するわ! 痛かったから暴れてただけだもの。ああ、身体が軽いわ!」
アクエリアスは機嫌を直し、アリスに向かって微笑んだ。
アクエリアス:「私は宝瓶宮を司る神、アクエリアス。助けてくれた礼に、お主たちの力となってやろう。好きな時に呼ぶがいいわ」
アリスはアクエリアスから美しいペンダントを授かった。
こうして新たな召喚獣、**【水神アクエリアス】**が仲間に加わった。
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町に戻りギルドへ報告を済ませると、ドアンの港には再び活気が戻った。人々は海への感謝を忘れず、乱獲をしないことを改めて誓い合ったという。
アリス:「ふぅ、一件落着。……さて! 次はどこに行こうか?」




