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64 ジュノン共和国 動く迷宮攻略編 part 02(改訂)


シバン迷宮の守護者を倒したアリスたちは、ついに迷宮の最深部で「エルダの秘宝」を発見した。

フノンは、その青白く輝くクリスタルを手に取り、うっとりとした表情で眺めている。


フノン:「これが伝説の……。手のひらサイズだけど、信じられないほどの魔力を秘めています。クリスタルの中に刻まれたルーン文字が、脈動するように光を放っている……」


クリスタルは幾重もの魔法的な層で構成されており、単なる宝石ではない「意志」のようなものさえ感じさせた。


アリス:「すごーい! キレイだね、その石!」


フノン:「あげませんよ。これを見つけたのは私なんですから」


この「エルダの秘宝」は、ジュノン共和国の建国以前、古代の賢者エルダが自らの知識と力を結晶化させたものだと言い伝えられている。


• 知識の集積: 古代の言語、失われた魔法技術、天地創造の秘密が封じられている。

• 力の増幅: 持つ者に強大な魔力を与え、特に治癒と防御において絶大な効果を発揮する。

• 迷宮の制御: シバン迷宮そのものを操作するリモコンのような役割も果たす。


フノン:「……おかしいですね。私が持っても、何の反応もありません」


アリス:「ちょっと貸して。……わわっ、光りだした!」


挿絵(By みてみん)

アリスとエルダの秘宝

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アリスが手に取った瞬間、クリスタルのルーン文字が激しく輝き始めた。

それと同時に、アリスの精神に直接、膨大な「古代の知識」が流れ込んでくる! ――はずだったのだが。


アリス:「……。……。……なにこれ? 呪文? 数式? さっぱりわからないんだけど!」


ミクリ:「あー……。アリス、右から左に抜けてるだろ」


アリス:「うん。なんか頭の中をすごい勢いで文字が流れていくんだけど、脳みそが受け取り拒否してるみたい。馬耳東風!」


フノン:「せっかくの古代の知識が……! アリス様、脳の容量が足りないんですか!?」


ミクリ:「これじゃ宝の持ち腐れ以前の問題だよ。……フノン、残念だけどこれは元の場所に戻しておこう。このままだとアリスの頭がパンクする」


アリス:「賛成! なんか頭がムズムズするもん!」


一行は秘宝を台座に戻し、迷宮を後にした。すると、止まっていた迷宮の壁が再び『ゴゴゴ……』と音を立てて動き始める。


アリス:「これで良かったんだよ。迷宮は動いてこそ迷宮だしね!」


フノン:「(涙を拭いながら)……そうですね。思い出だけ持っていきましょう」


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次なる目的地:グスタン共和国


ジュノン共和国を後にした一行は、南に位置する**「グスタン共和国」**へと足を進めた。


挿絵(By みてみん)

グスタン共和国

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**【グスタン共和国:国家概要】**

項目: 特徴

地理: 長い海岸線を持つ「海の国」であり、中央には険しい「山の国」。

主要産業: 水産業: 経済の柱。国民の多くが漁業や加工業に従事。

今後の展望: 鉱業: 山間部に豊富な資源が眠るが、人手不足と環境保護の観点から未着手。

観光: 美しい海岸線と、手付かずの自然を楽しむエコツーリズムが人気。


アリスたちは険しい南の山を越え、グスタン共和国へと入った。

その夜、山間の村で借りた小屋の外に出ると、空には溢れんばかりの星々が輝いていた。


アリス:「ふふっ。こんなにゆっくり星を見るの、なんだか久しぶりな気がするね」


ミクリ:「ここ最近は革命だの五十万の大軍だの、慌ただしかったからな」


フノン:「たまにはこういう時間も大切ですよ。……さ、明日は首都ブエリアです。早く寝ましょう」


---


港町ドアンの異変


翌朝、首都ブエリアに到着したアリスたちは、町が異様な熱気に包まれていることに気づく。


アリス:「なんか、みんなピリピリしてない?」


商店を覗くと、商品棚はガラガラで、一部の品物に異常な高値がついている。通りでは買い占めを巡る小競り合いまで起きていた。


ミクリ:「……貿易船が次々と沈没して、物資が入ってこないらしい」


その噂を追って、一行はさらに南の港町**「ドアン」**へと向かった。


ドアンの冒険者ギルドは、かつてない混乱に陥っていた。

沈没事故が多発している海域には、古くから不吉な伝説が残されていたのだ。


【伝説:アクエリアスの怒り】

海の神アクエリアスが、過剰な乱獲によって崩れた海のバランスを正すために起こす天罰。 標的となった船は、巨大な渦巻きに呑み込まれ、跡形もなく消え去るという。


アリス:「アクエリアスの怒り、ねぇ……」


フノン:「単なる自然現象か、それとも本当に神や高位の精霊が怒っているのか。放っておくと、この国の経済が死んでしまいますね」


アリス:「よし、決まり! ギルドの依頼、受けるよ。船を出して、その『怒りの海域』を調査しよう!」


一行は沈没の謎を解き明かすべく、未知の渦巻く海へと漕ぎ出した。


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