50 トルメキア帝国 海運都市モンテール編 part 5
アリス
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深夜になって、アリスたちは集結した。
アリス「それでは各自それぞれ任務遂行をお願いします。」
ミクリとルナは、南側の倉庫に行った。
倉庫の番人は5人で、ミクリが一瞬で倒した。
扉を開けて、亜人を解放して、ルナが北の魔王城にワープした。魔王城では、アルテミスが迎えて、お風呂に入って身なりを整えて、食事を取った。
ミクリとルナは、次の倉庫にワープして、同様に解放した。
その後、南側の調達部隊にワープして、瞬殺した。
フノンとルシファーも同様に、南西の倉庫2箇所を解放して、北側の調達部隊を瞬殺した。
メリッサは、自分でやるのが面倒だったのか、インビジブルナイトを呼んでいて、彼らに中央の倉庫2箇所を同時攻撃して同時に解放、その後、東側の調達部隊4箇所を、インビジブルナイトが同時に攻撃して壊滅させた。
アリスは、アシンを使って、北側の残りの倉庫4箇所の倉庫の番人を次々に倒して、亜人たちをセレネを使って、次々と魔王城へ送り込んだ。その後、中央の調達部隊を瞬殺して、警戒厳重な本部に乗り込んだ。
本部には魔法結界が何重にも張られていたが、アリスは、オートキャンセルで普通に入った。
侵入者に気づいたらしく魔法攻撃部隊が、強力そうな魔法を放ってきた。
魔法攻撃隊「グランクロスフィニッシュ!」
アリス「オートキャンセル!
なんの魔法だったんだろう? 消えたからわかんないや。」
そのまま中に入ろうとしたら、ついに、強そうなヤツが出てきた。
強そうなヤツ「メテオストライク!」
アリス「オートキャンセル!
おやおや、たった一人にメテオストライクね!
効果は消えたけど」
強そうなヤツ「魔法が効かぬなら、剣で!」
強そうなヤツが超大型剣を引き出した。
強そうなヤツ「残鉄無双!」
鋭い五月雨式の無数の剣の攻撃が襲ってきた。
アリスは、剣に10%気を込めて受け止めた。
アリス「なんだよ!この程度かよ!つまらん!」
アリスは剣に50%気を込めて、「横一文字!」を放った。
すると強そうなヤツも含めて、本部ごと吹っ飛んでしまった。
あとには瓦礫の山が残っていた。
アリス「あちゃー!やっちゃった!」
サラ「だから言ったじゃん。思いっきりやっちゃダメだって!」
ディネ「あーあ。これは後で問題になるよ。」
ノーム「仕方ないですね。とっとと逃げましょう!」
アリス「そうする」
アリスは誰にも見られないように、その場を離れた。
翌朝、大変なことになっていました。
豪邸が夜中に吹っ飛んでいて、関係者は誰も生きていないので、事情がわからない。
悪どい人身売買をやっていたことはみんな知っていたので、それに反感を持つ組織の仕業であると噂になっていた。
貴族たちの間では、亜人奴隷の価格が急上昇して、前みたいな使い捨てが無くなった。でも亜人の売買が無くなることは無かった。
アリスたちはすぐに船に乗ってトルメキア帝国を離れた。
アリス「おかしいな!もっとこっそりとやる予定だったのに」
ミクリ「アリスが、一番派手にやっていましたよ。」
アリス「おかしいんだよ。だって魔法を使っていないのに!ほんちょっと、ちょっとだけ気を込めただけなのに、あんなになってしまったよ。」
フノン「最近、自分で戦ってなかったから、加減がわかっていなかったんじゃないかな。」
ミクリ「最近、オークキングやアシンをよく見ていたような気がするね。」
アリス「すみません。反省します。」
ディネ「ところで、解放した亜人たちはどうしたんだっけ?」
アリス「解放した亜人たち…。 あっ!忘れてた!」
サラ「やっぱり、コイツはバカ!駄目人間に認定だね!」
アリス「バカ言うな! 亜人たちはまだ魔王城にいる。」
フノン「彼女たちには帰る村はもうないんだよね。」
アリス「北の魔王領地なら好きに使ってもいいけど。
あと、シエステーゼ王国の北部なら使えるけど。」
ミクリ「とりあえずどうしたいか?聞いてみるしかないかな?」
ノーム「そういえば、前にリザードンにやられた村があったよね。あそこなら生活できる下地が整っているからいいかもしれないですね。壊れた家は修復して使えばいいから。」
アリス「そだね。アルテミスに言っておくよ。」
ディネ「これからどうするの?」
サラ「きっと何も考えていないよ」
アリス「ちゃんと考えているさぁ。
これから、これから、んーーーーと。
北の国を周ってみよう!」
トルメキア帝国周辺地域
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ミクリ「北の国ねぇ」
フノン「トルメキアの北の国は、どこだっけ?」
アリス「なんかアメーバじゃない、アルーじゃない。」
ミクリ「アシット共和国だよ」
アリス「そうそう、アシット共和国だった」
ミクリ「あまり行きたくないかな」
フノン「なんで?」
ミクリ「確かチグリス教の宗教国家だからだね。
宗教国家はあまりいい思い出がないから」
アリス、フノン「たしかに!」
アリス「アイツらは異教徒に対して、怖いよね!」
ミクリ「自分たちの宗教が絶対だから、何をやっても許されると思っている。」
フノン「みんな平等なのにね。」
アリス「悪人は違う!」
ミクリ「ヤツらにとって異教徒は悪だから」
アリス「納得。じゃ他の国にしよう!例えばアシット共和国のとなりとか。」
フノン「パルキニア共和国の北の国だよね」
ノーム「ここは地理の勉強会だね。」
サラ「試験にはでないから、覚えても無駄です」
ディネ「ルクレール王国!」
アリス、フノン「おーーー!ルクレール王国だった。」
ミクリ「そこまで行くと知らない。何があるの?」
アリス「王室で教わった。なんとか旅団って言う強い集団がいるんだよね。」
フノン「何旅団?」
アリス「忘れた!」
サラ「やっぱバカ!」
アリス「バカ言うな!」
ミクリ「何旅団だったっけ?」
アリス「幻影旅団?」
ノーム「それ!アウトですから。キロアに怒られますよ。」
アリス「それは困る。キロアが大好きだから」
ミクリ「ゴンじゃないの?」
アリス「私はキロア派です!」
ノーム「この辺にしておいてください!」
アリス「はい」
フノン「なんの話しでしたっけ?」
ミクリ「旅団!」
アリス「ミラージュブリゲイド」
ノーム「それは英語にしただけです」
アリス「ミラージュって格好いいよね」
ミクリ「僕はレッドミラージュが好きだね」
フノン「ヤクトミラージュの変形が格好いいと思う」
アリス「やっぱりナイトオブゴールドでしょう」
ノーム「脱線し過ぎです」
アリス「それじゃ、第11旅団」
サラ「お前は陸軍省の回し者か?」
ノーム「国家を敵に回してはいけない」
アリス「ごめんなさい」
ミクリ「いつから雑談大会になったんだっけ?」
アリス「すみません。」
ディネ「暗黒旅団でしょ!」
アリス「あっ!そうだった!暗黒旅団ね!」
ミクリ「強そうな名前だね!」
アリス「強かったと思う。」
フノン「闘うの面白そうだね!」
アリス「でしょ!‥‥旅団」
サラ「もう忘れたのか?」
ディネ「あんこくりょだん!」
アリス「そうそう! あんこくりょだん!」
ミクリ「それでは、ルクレール王国に行こう!」
ディネ「どうやって?」
アリス「船で」
ディネ「ルクレール王国には港がないよ」
フノン「ということは、船でアシット共和国に行って、陸路で、ルクレール王国に向かうということかな?。」
ミクリ「結局、アシット共和国を通るのか!嫌だね。」
フノン「それしかないよね!」
アリス「じゃ、それで」
アリスたちは、アシット共和国の港で船を降りた。
今回はほぼ雑談で終わってしまった。すみません。反省します。それから、今後の投稿は毎日ではなくなり、不定期になります。すみません。続編を推敲中ですのでしばらくお待ちください。よろしくお願いします。




