49 トルメキア帝国 海運都市モンテール編 part 4(改訂)
南の魔王の情報部員 リリー
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アリスたちはモンテールに着くと、長期滞在できる宿を探した。
リリー「ゾーラ様!ただ今戻りました。」
ゾーラ「よく戻った。それで首尾はどうだ?」
リリー「大変申し訳ございません!北の魔王の妨害で失敗に終わりました。」
ゾーラ「北の魔王は、世界各地に行き、我々の動きを調べて妨害してきたのです。
我々が西の魔王と共同して諜報活動をしておりましたが、
北の魔王の一言で、西の魔王は諜報部隊をすべて引き払ってしまったのです。
それで残った南の魔王の情報部隊についても、北の魔王は妨害してきたのです。
また私は西の魔王と共同して、人間の国を混乱に陥れようと画策したのですが、これも北の魔王に邪魔されて、西の魔王軍の魔族が3万も一瞬で消滅してしまいました。
西の魔王は北の魔王にビビってしまい、次の作戦では西の魔王が我々を裏切ったのです。
さらに、北の魔王が、私の前に現れて、各地にいる南の魔王の情報部隊をすべて引き払い、今後一切人間に干渉しないようにと、ゾーラ様に言うように言われました。」
ゾーラ「なんと!忌々しい。理不尽な北の魔王め!
なんとかしたいが、今の時点で我々は何もできない!
無念であるが仕方ない!
リリー!ご苦労であった。ゆっくり休むがよい!」
リリー「有難き幸せにございます。それでは失礼いたします。」
ゾーラ「なんとかせねば。とりあえず、南の魔王様にご報告しないと。」
アリスは海運都市モンテールに戻った。ミクリとフノンを集めて、すべてを報告した。
アリス「これで当分は平和な日々が過ごせると思うけど。」
ミクリ「それだけ脅せば、ファスナー帝国は何もできなくなるでしょう!」
フノン「これで、西魔王も南の魔王も静かになるよね!
やっとゆっくりと旅が楽しめるよね。」
アリス「そうそう!ゆっくり旅を楽しもう!」
ミクリ「とりあえずは美味しい料理を食べに行こう!」
アリスたち3人は、メリッサと一緒に居酒屋に向かった。
居酒屋で食事をしていると隣の隣の席から、あるあるだけど、とんでもない話が聞こえてきた。
隣の隣の席の男A「しかし、あそこの村の亜人は楽勝だったな!」
隣の隣の席の男B「ああ、弱いし、いい女がいっぱいいたからな。」
隣の隣の席の男C「1人を味見したけど、おいしかったぜ。」
隣の隣の席の男A「あそこの村はもうないから、あの娘らの帰る場所ももうないしな。」
ミクリ「許せない!」
フノン「ここは貿易都市。奴隷商人もいっぱいいます。こういう話はたぶん一つじゃない。かまっていたら、相当な数になりますよ。」
ミクリ「わかっている。わかっているけど、聞いてしまった以上許せない。」
アリス「そうだね。アイツらを倒しても、代わるヤツらは五万といる。でも許せないかな。
この辺りに諜報部員のバーストエンドミラージュがいると情報が手に入り易いけど。」
ノーム「僕がヤツらの背後を調べてくるよ。」
アリス「大丈夫なの?」
ノーム「全部の人身売買の組織を調べるなら、ちゃんとした諜報機関がいいと思うけど、アイツらだけなら、僕でも行けるかな。」
アリス「じゃ、お願いします。」
メリッサ「諜報部員のバーストエンドミラージュってなあに?」
フノン「プッ!」
フノンが吹き出した。
ミクリ「アリスはインビジブルナイトが気に入って、マネして同じような組織を、北の魔王の組織に作ったんだよ。」
メリッサ「ヘェー!マネしたんだ。」
アリス「マネじゃない!ちゃんとオリジナルの名前を考えて作ったから。」
ミクリ「でも、やっていること一緒なんだけどもね。」
メリッサ(上目遣いで)「ヘェー!そうなんだ。」
アリス「さあ!調べがつくまで、宿で待機してよう!」
アリスたちは、居酒屋を出て、宿に入った。
少し経ってから、ノームが戻ってきた。
アリスたちは、部屋に集まって、ノームの話を聞いた。
ノーム「居酒屋にいた連中は、調達部隊で、調達した亜人をこの町の商会に運んでいました。ヤツらは、今、町の中央にあるラマンダという宿にいます。商品を届けたばかりのようで、当分はそこにいるようです。
親玉は、斑鳩商会の主人で、色々と悪いことに手を出しているようです。店舗がこの町だけでも10店舗あって、それぞれ違う商品を扱っていました。
人身売買も、亜人だけでなく、普通の人間の金髪の少女も扱っていました。こちらも地方の村人を無理矢理調達しているようです。村は魔族に襲われたことになっていました。
ただ並みの商人とは違って、強そうな私兵を雇っています。抜け目もなく、屋敷の監視は厳重でした。
まあ、私には無意味でしたけど。
あとは地方の町にも店を出していて、地方の貴族を相手にして手広く商売をしているようです。」
アリス「調達グループはどれくらいいる?」
ノーム「大小合わせてざっと13グループです。」
アリス「そのグループの位置はすべて把握できているか?」
ノーム「もちろんです。」
アリス「今捕えられている亜人たちの居場所もわかっているな?」
ノーム「もちろんです。市内に10箇所点在しています。」
アリス「それじゃ、計画と行きますか。
昼間は、ヤツらのアジトの位置を把握する。
その後、夜襲をかける。
まず亜人たちを助け出す!4つのグループに分ける。
ミクリとルナ、
フノンとルシファー、
メリッサ、
アリス
の4班に別れる。」
ミクリ「メリッサとアリスは、一人なの?」
アリス「ミクリとフノンは、ワープが使えないから、それぞれに、ワープが使えるルナとルシファーをつける。
メリッサとアリスは、ワープが使えるから単独で行動する。」
フノン「なるほど。時短ですね。」
アリス「そう。今回は奇襲です。相手に準備する余裕を与えません!余裕ができて、亜人を別の場所に移したり、処分する時間は与えません。」
ミクリ「そしたら、調達部隊を先に叩けば!これから捕まる人が減る。」
アリス「でも、その間に捕えられている亜人たちが売られたり、別の場所に移されたり、最悪、処分される可能性がある。できるだけ多くの人を助けたい。」
フノン「だから、速攻で助けて、速攻で壊滅させると。
移動する時間がもったいないから、みんなでワープできる体制を作るわけだ。」
アリス「その通りです。」
ミクリ「メリッサは一人で大丈夫なの?」
メリッサ「たぶん。」
アリス「メリッサはこれでも西の魔王の右腕だよ!
下手したらミクリより強いかも!」
ミクリ「なんか落ち込む!」
アリス「話を続けるね。
ミクリとルナは、南側の倉庫2箇所の解放、
フノンとルシファーは、南西の倉庫2箇所の解放、
メリッサは、中央の倉庫2箇所の解放、
アリスが、北側の残りの倉庫4箇所を解放する。」
ミクリ「解放した亜人たちはどうするの?
連れて行くの?」
アリス「いや、それぞれに亜人たちを解放して、亜人たちをワープで魔王城に送る。魔王城では、アルテミスが待機しているから安心です。」
ミクリ「なるほど。一旦、絶対安全な場所へ待機させるんだ。」
アリス「そうです。その後、ミクリは、ルナとワープして南側の調達部隊4箇所を叩く。
フノンは、ルシファーとワープして北側の調達部隊4箇所を叩く。
メリッサは、ワープして東側の調達部隊4箇所を叩く。
そして、アリスが中央の調達部隊1箇所を叩き、その後すぐに本部を叩く。
作戦は以上です。」
ミクリ「アリスは一人で本部を受け持って大丈夫なの?」
アリス「たぶん大丈夫でしょ!」
ミクリ「巨神獣は使えないよ!町が無くなるから、やめてね。」
アリス「キモに命じておきます。」
フノン「あと、アリスの精霊魔法はめちゃくちゃ強力になっているから、ファイアーボールで、たぶん屋敷が丸ごと吹っ飛びますから。」
アリス「あっ。あっ。あっ。そんなぁ!キモに命じておきます。」
ミクリ「よし!わかった。では、作戦行動までどうする?」
アリス「ルシファーとルナは、ワープ位置を確認しておいてください。ほかのみんなは時間まで準備しておくこと。」
ミクリ「メリッサはワープ位置を確認しなくていいの?」
アリス「メリッサは、インビジブルナイトをまとめていた立場だよ!すでに確認していると思うけど。」
メリッサ「はい。すでに把握しています。」
フノン「やはりさすがですね!」
メリッサ「ありがとうございます。」
アリス「では時間までよろしく!解散!」
ディネ「あーあ。また厄介事を引き受けてる。」
アリス「仕方ないじゃん!行きがかり上だから。」
サラ「それにしても奴隷商人を潰すだけなのに、大掛かりになったよね!」
ノーム「仕方ないです。調べると、次から次に繋がって大きくなってしまったので、すみません。」
アリス「ノームは謝ることないよ!あの短時間でよく調べてくれたよ!ありがとう!」
ディネ「それにしてもこんな巨大な組織を潰して、後は大丈夫でしょうねえ!」
アリス「わかりません!」
ディネ「まったく!後の交通整理もちゃんとやりなさいよね!」
アリス「バーストエンドミラージュを使うから大丈夫。」
サラ「また他人任せだよ!もう!」
アリス「ちょっとお昼に行ってきます。」
サラ「逃げやがったよ!」




