34 南の魔王編 エピソード18 part2
アリス
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ラファエル「ゾーラはいるか?」
魔王の手下 ゾーラ「何でございましょうか?」
ラファエル「北の魔王を見たことがある者を至急見つけて、人間の中に北の魔王かを確認させよ!」
魔王の手下 ゾーラ「はっ、かしこまりました。至急探索部隊を編成して出します。」
探索派遣部隊が帰って来た。
魔王の手下 ゾーラ「魔王様にご報告がございます。
探索部隊の報告によりますと、あの人間たちの一人は、確かに北の魔王オルプレスでございました。」
ラファエル「やはりそうだったのか!
なるほどさすがに強過ぎる!
こっちに向かっているということは私に用があるはず
やはり暗殺の件であろう
このまま会うわけにはいかん
どうすれば?
そうだ。実は私は留守だったことにしよう!
うん!それが良い!
ゾーラ!」
魔王の手下 ゾーラ「魔王様!何でございますか?」
ラファエル「ゾーラに命ずる!
あの人間たちを攻撃することはもうやめよ!
それから、
私は今からサルベール山に籠るから。
私は今日はずっとサルベール山にいたことにせよ。
私がいない間は、ゾーラが代理で皆に命せよ
いいな!」
ゾーラ「かしこまりました。
今回の件、ゾーラの一存ということにいたします。
あとはお任せくださいませ!」
ラファエル「よし!ではゾーラ、あとは任せた」
ラファエルは転移して消えた。
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アリスたちの目の前から、あんなにいた魔物たちが消えた。
ディネ「あれ?魔物の気配が消えたわね!」
サラ「やっと気づいたんじゃない!相手する方もバカかも!」
ノーム「闘いもこれで終わりのようですね。半径5キロ以内に魔物はいません。」
アリスたちが進んでも魔物に遭遇することは無くなった。
歩き続けて、ついに南の魔王の城の前に着いた。
城壁の護衛に魔人兵がいたが、何もなく通された。
城の玄関前に着くと、魔王の手下が待っていた。
魔王の手下 ゾーラ「よくぞ参られました。北の魔王オルプレス様」
アリス「南の魔王に会いに来た。」
ゾーラ「誠に申し訳ございませんが、南の魔王様は本日はずっとサルベール山に籠っておられますので、不在でございます。」
アリス「それは残念。
では、こと付けを頼む。
もう私に干渉はしないで欲しいと」
ゾーラ「かしこまりました。
北の魔王オルプレス様には干渉しないようにとのこと、南の魔王様にお伝えしておきます。
それから、知らなかったこととは言え、こちらにいらっしゃるまで、不審者と間違えて攻撃したことをお詫びいたします。
誠に申し訳ございませんでした。」
アリス「その件は、こちらも訪問することを伝えていなかったので、申し訳なかった。
それでは、伝言をよろしくお願いする。」
ゾーラ「承知いたしました。それでは失礼いたします。」
ゾーラは城の中に入って行った。
アリス「それじゃ、用事も済んだから、ミクリ、フノン、我々も帰りますか。セレネはいる?」
セレネ「いますよ」
アリス「それじゃ?シエステーゼ王国の港町のベルムントまで、3人をワープして!」
セレネ「わかりました。3人をワープします。」
アリスたち3人がキラキラ輝きながら消えて行った。
その後、すぐに南の魔王ラファエルが、魔王城に戻ってきた。
ゾーラ「魔王様。お帰りなさいませ。」
ラファエル「で、北の魔王はどうした?」
ゾーラ「はぁ。今後関わらないで欲しいと伝言を残して帰って行きました。」
ラファエル「そうか!逃げていったか!
フン!大したことないヤツらだな!
オメオメと逃げて行くとは。」
ゾーラ「魔王様。現在、北西部の魔物が壊滅的、中央の魔人軍団とブラックドラゴン部隊も壊滅して、国の4分の1の魔物が居なくなりました。
今後の国の体制をいかが致しましょうか?」
ラファエル「大したことはない。すぐに配置を見直して、魔物たちを再配置するように。それと、今後は、情報部隊を国中に満遍なく配置しろ。
二度と不審者の侵入を許すな。
特に北の魔王の侵入は、すぐに中央に連絡するように体制を整えよ!」
ゾーラ「かしこまりました。すぐに体制を整えて、魔物を再配置いたします。」
ラファエル「2度とごめんだからな!」
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アリスたち3人は、一瞬で、南の魔王城からベルムントに転移していた。
アリス「港町のベルムントだ。それじゃ、ゆっくり珍しい物を見物して回ろう!」
ミクリ「行きましょう!」
アリスたち3人は片っ端から露店や商店を周り始めた。
アリス「おおおお!これは珍しい魔道具だよ!」
フノン「ほんとだ。あまり見たことないよね。」
ミクリ「こっちには美味しそうな果物があるよ。」
アリス「あっ、食べたい!」
ディネ「化粧品の新作はないの?」
アリス「珍しい化粧品があるかもよ」
ディネ「探そうと!」
サラ「ボクも美味しい食べ物が欲しいから、探そうと。」
レストランに入って、食事したり、買い物したりして時間が過ぎた。宿屋でアリスたち3人は、今後の冒険について話し合った。
アリス「次はどこに行こうか?」
ミクリ「今度は西かな!」
フノン「船に乗ってさらに東に行くのもありかも」
アリス「どちらもワクワクするね」
フノン「せっかく港にいるから、さらに東に行ってみようよ!」
ミクリ「そうだね。船もいいけど、ライリッヒ共和国の中を巡る旅もいいよね!」
アリス「そういえば、アルメール王国もまだ行ったことないから、行ってみたいな」
ディネ「アルメール王国には珍しい化粧品あるかも。」
サラ「アルメール王国には美味しい食べ物あるかも。」
アリス「こいつらそれしかないんかい!」
ミクリ「アルメール王国の都はとても住みやすいと聞いているよ。
小さい国だけど、食べ物も豊富だし、大きな貿易港もあるから、リンデン王国を含めて周辺国とも交易があって、すごく栄えていると聞いているよ。
私は行ったことないけどね。」
サラ「美味しい食べ物が豊富!」
ディネ「化粧品もきっと豊富!」
アリス「じゃ、アルメール王国を通って、ラインリッヒ共和国に行こう!」
アルメール王国周辺地域
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港町ベルムントから東に進むとすぐに、アルメール王国に入る。王都はそこからさらに南東に進んだ先にある。
ラインリッヒ共和国は、アルメールの王都からずっと北に向かうと入ることができる。アルメール王国とラインリッヒ共和国は交易があるので、街道が整備されているらしい。
シエステーゼ王国とラインリッヒ共和国は、交易も国交もないので、ルートは整備されていないため、シエステーゼ王国から見ると未知の国である。共和制を強いていながら、中央集権で、一部の者達が権力を持って、人権を無視して民を支配しているらしい。周辺国に対して、軍事力を誇示して、圧力をかけている。シエステーゼ王国との国境線には4000m級の高い山脈が連なっていて、侵略の圧力はなかった。
アリスたちは船に乗って、南東方向のアルメール王国の最大の港町のトレントを目指すことにした。
船に乗って2、3日で港に到着した。
港には、何隻も船が停泊していて、船の往来も多かった。
港町に向かうと、ベルムント以上に栄えていて、商店、露店の数も桁違いであった。当然、ベルムント以上に珍しい品々や変わった食べ物もいっぱい陳列していた。
アリス「これはすごい。ちょっと長めに宿泊して、トレントの町を堪能しよう。」
フノン「いいですね。珍しい魔道具もいっぱいありますし。」
ミクリ「武具もいっぱい種類があるよ。宝石のついた装飾武具がいっぱいある。著名な鍛治氏の作品も色々揃っているよ。」
ディネ「私は化粧品ね。アリス!ちょっと散歩してくるから。」
ノーム「僕は本屋を探索するよ。」
サラ「私はとなりの海岸で、のんびりと日光浴するから。」
確かにトレントの港のとなりには、綺麗なビーチが広がっていた。ここは、貿易港というだけでなく、リゾートとしても最高のようだ。
アリス「いつも思うけど、精霊って自由だよね。ほんと。」
フノン「先に宿屋だけ決めて、後は自由行動ということにしませんか?」
アリス「そうしよう。」
数日後、宿の部屋でみんなが集まっている。
アリス「よく遊んだ。ゆっくり静養もできた。」
ミクリ「それじゃ。旅の続きをしましょうか?
トレントの町も十分に堪能できたから。」
フノン「次は、アルメール王国の王都エリザベートに向かいましょう!」
エリザベートは、トロントを北にまっすぐ行く感じで、平坦な道が続きます。トロントとエリザベートの間は、行き来が盛んで、途中の町も宿場町として栄えていた。
人を運ぶ馬車の数も多く、3人はその一つに乗って、のんびりと馬車の旅を楽しんだ。
アリス「南は暖かくて気持ちいい」
ミクリ「街道も整備されていて、揺れないから快適だし。」
フノン「野盗に襲われる心配もないから気を使うこともないし、ゆっくり休めるよね。」




