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33 南の魔王編 エピソード18 part1(改訂)

挿絵(By みてみん)

シエステーゼ王国周辺地域

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シエステーゼ王国の東南、唯一の貿易港ベルムント。


異国からの商品で埋め尽くされた露店が立ち並び、見るものすべてが珍しい。


アリスは目を輝かせて叫んだ。


挿絵(By みてみん)

アリス

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アリス「わぁ、こんなの見たことないものがいっぱいあるよ!」


ミクリ「本当だね。面白い品がいっぱいある。見ていると楽しいよ。」


フノン「早く行かないと船が出てしまうよ。せっかく乗せてくれる約束を取り付けたのに。」


アリス「わかったよ。行くよ。でも珍しい物をゆっくりみたい。」


フノン「そんなに見たいなら、アリスだけ残れば。」


アリス「フノンってそんなに意地悪だったかな?

  最近、ディネに似てきていると思う。」


ディネ『失礼ねえ。私のどこが意地悪なの?

  こんな心優しいレディを捕まえて!』


サラ『十分意地悪だと思うけどね!』


ディネ『ほんと‼️サラはわかっていないわね!』


アリス「あの二人の言い合いはいつものことだから、放っておいて、船に行こう!」


三人が船に乗り込み、出発した。


ここから南東にある魔境大陸へ向かう。


一週間ほど経つと、魔境大陸の影が見えてきた。


挿絵(By みてみん)

シエステーゼ王国周辺地域

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船長「危ないから、船はここまでだ。これ以上は魔境大陸には近づけられない。

  後は小型ボートに乗って行ってくれ。」


アリス「わかった。船長、ここまでありがとう!」


三人が小型ボートに移ると、船はゆっくりと引き返していった。


魔境大陸。


その名の通り、強力な魔物が多く住む危険な土地。


ランクの高い冒険者でもなかなか足を踏み入れず、行ったきり帰ってこない者も大勢いるという魔の秘境。


しかも、ここは南の魔王ラファエルの支配する大陸でもある。


今回アリスが魔境大陸を目指した理由は二つ。


一つは、純粋な腕試し。


もう一つは、南の魔王の動きを直接確かめるためだった。


ボートが海岸に着くと、アリスは大きく伸びをした。


アリス「いよいよ着いたぞ! 魔境大陸!」


ディネ『アリスはなんでワープを使わないの?』


アリス「ディネ。ワープだと簡単に移動できてつまらないじゃん。

  冒険者なら船に乗って移動して、魔境大陸へ向かうのが醍醐味でしょう! 格好いい!」


ディネ『やっぱり、この子はアホだった』


アリス「ディネ! アホ言うな!」


サラ『そうだよ。アホじゃなくて、バカなんだから』


アリス「また、いつもの展開だよ。」


話していると、目の前に角が生えた巨大な白蛇が現れ、すごい速さで襲ってきた。


アリスは即座に避け、剣を取り気を込めて斬り込む。


ミクリも速攻で剣を突き、フノンは後方から火焔砲を放った。


数度の連携で、巨大な白蛇は倒れた。


アリス「着いた早々いきなりだよ! さすが魔境大陸だね!」


すると今度は巨大なムカデが次々と襲ってきた。


ミクリが先制攻撃、フノンが火焔砲を連発、アリスが一刀両断。


10体目を倒したところで、アリスはため息をついた。


アリス「なんだよ。全然海岸から進めないじゃない!

  もうワンパターンの闘いは飽きた!」


ディネ『また始まった。アリスのわがまま。腕試しに来たんじゃないの?』


アリス「もうザコの相手はいらないから……

  タイタン! 召喚!

  アースクエイク!」


巨大な魔法陣からタイタンが現れ、大地震が辺り一面を襲った。


一瞬で周囲の魔物たちが消えていく。


アリス「戻れ! タイタン!」


タイタンが消えると、アリスは満足げに笑った。


アリス「さあ! 行こう!」


海岸から山に入り、内陸部を目指す。


途中、とても強そうな巨大な魔人と遭遇したが、

ミクリ、フノン、アリスの連続連携攻撃で3ターンで倒した。


レベルはすでに90を超え、ミスリル級冒険者並みになっていた。


小高い山を抜けると、岩で覆われた荒野が広がっていた。


上空にはレッドドラゴンの群れが飛んでいる。


アリスはワイバーンでの嫌な思い出を思い出しながら、上空を警戒して歩いた。


途中でめちゃくちゃ巨大なワームが現れたが、

三人の連携で難なく倒した。


急に上空が暗くなり、雷鳴が響き始めると、

アリスたちの行手を巨大なグランドドラゴンが立ちはだかった。


ミクリが速攻で天地無双を繰り出し、

フノンが始めからメテオストライクを連発、

アリスも聖気を込めて縦一文字の連撃を放つ。


5ターン目で、グランドドラゴンが倒れた。


アリスたちは、かなり強くなった手ごたえを感じていた。


荒野を抜けると草原地帯に入る。


カイザーウルフやオーガが大量に出てきたので、

再びタイタンを召喚して弱い魔物を一掃した。


その頃、南の魔王城は騒がしくなっていた。


南の魔王ラファエル「どうした! 騒がしいぞ!」


魔王の手下「魔王様! 北西から島に上陸した人間がいます。」


ラファエル「人間など途中でくたばるであろう!」


魔王の手下「それが次々に魔物を倒して、北西海岸に魔物が居なくなっております。」


ラファエル「どういうことだ。北西海岸だけでも5万は魔物がいるはず。

  北西部を管轄している魔人はどうした?」


魔王の手下「それが先程から連絡が取れません。」


ラファエル「あの辺りにはグランドドラゴンを配置しているはずだぞ。」


魔王の手下「グランドドラゴンとも連絡が取れない状況でございます。」


ラファエル「どういうことだ! いったい何が起きている?

  すぐに調査隊を出せ! グレートドラゴンを使え!」


調査に行ったグレートドラゴンが戻ってきた。


魔王の手下「魔王様! 今、グレートドラゴンが戻りました。」


ラファエル「そうか! それで何が起きている?」


魔王の手下「グレートドラゴンが、レッドドラゴンと合流して、

  レッドドラゴンが見ていた話ですと、

  3人の人間たちが、魔物を次々に倒しながら、こちらに向かっているということでございます。」


ラファエル「なんだと! 人間ごときが、許さん!

  すぐに魔人軍団を出せ!

  それとブラックドラゴン部隊を先行して出せ!

  人間なんぞ! 殺してしまえ!」


魔王の手下「はい! 早速手配します!

  3万の闇の魔人軍団と30体のブラックドラゴンを出します!」


アリスたちは草原を進んでいた。


アリス「なんか。空から黒くてデカいのがいっぱい来る。」


フノン「アレはブラックドラゴンですね。

  メテオストライクで先制攻撃します。」


ミクリ「飛んでる敵は無理かも。」


アリス「大丈夫!

  こういう時には、出よ! バハムート!

  喰らえ! ギガフレア!」


空からメテオストライクの攻撃、地上からは、ギガフレアの放射攻撃で、30体のブラックドラゴン部隊は壊滅した。


そこに3万の闇の魔人軍団が現れた。


アリス「来た来た来た!!強そうな軍団がいっぱい!

  闇の群勢ね! こういう時には、オーディン!召喚!

  ヘブンズジャッジメント!神雷!」


3万もいた闇属性の魔人軍団は、神のサバキを受けて、壊滅した。


アリス「あれ?1匹も残っていない。何匹か残るから、腕試ししようと思っていたのに!ヨワ!

  もっと強いの送って来い!」


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魔王の手下「魔王様!大変です!」


ラファエル「どうした?人間たちが跡形もなく消えたか?」


魔王の手下「いえいえ!ブラックドラゴンと魔人軍団が消えました。」


ラファエル「何をバカなことを言っておる!3万の魔人軍団だぞ!1体でも相当の強さだぞ!それとブラックドラゴンだぞ!ドラゴン族の中でもめちゃくちゃ強いんだぞ!

  そう簡単にやられるはずがない!

  えーい。忌々しい!

  すぐに、グレーターデーモンとウォータードラゴンを出せ!

  残念だが、ここまでだな!

  これで決まりだ!」


魔王の手下「はい!早速手配します!」


グレーターデーモンとウォータードラゴンがアリスたちのところに向かった


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アリスたちはすぐに敵の気配を感じ取った。


アリス「なんだ?この強い魔力を持った2体は?」


フノン「凄まじい魔力の持ち主です。」


ミクリ「魔力の少ない私でもわかる」


黒い影が近づくにつれて、魔力の圧力が強くなる。

正直言って、立っているのが精一杯である。


ノーム「これは最強の悪魔と最悪の破壊龍ですね。」


ディネ「いよいよ敵さんも本気だね」


サラ「ムダだからやめた方がいいのに。だって魔力の使い方が馬鹿げているからね!」


アリス「サラ!バカ言うな!

  ルシファー!召喚!

  ルシファーはあの悪魔とどっちが強い?」


ルシファー「グレーターデーモンですね!多分、互角だと思います。」


アリス「じゃ、ディアブロを一時的に呼ぶかな?」


ルシファー「お待ちください。私にお任せください。」


アリス「ルシファー!行ってこい!」


ルシファーとグレーターデーモンが闘い始めた。

目にも止まらない速さで、高速の打ち合いをしている。


アリス「フェニックス!召喚!

  行け!フェニックス」


フェニックスとウォータードラゴンが戦い始めた。重厚な打ち合いが続いた。長い死闘の果てに、ルシファーとフェニックスが少し押され始めた。


アリス「じゃ!最後に一発!私が決めるか!

  聖気を剣に溜め込んで、思いっ切り踏み込んで、

  縦一文字の5連撃!」


聖気の5連撃で、グレーターデーモンとウォータードラゴンを倒した!


ディネ「あーあ。もう戦い方にセンスが無いんだよね」


ノーム「稚拙な戦い方ですね。力任せで!」


サラ「バカだから、バカ力しか使えない。バカ魔力だね!」


アリス「バカバカ言うな!私強いんだから!」


アリスたちは、再び進み始めた。


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魔王の手下「魔王様!大変でございます!

  グレーターデーモンとウォータードラゴンが倒されました。最後に魔王様自身がお相手を!」


その時、南の魔王は、新しい北の魔王オルブレスのことを思い出した。


ラファエル「まさか?まさかな!そんなまさかな!」


南の魔王は、北の魔王を滅ぼしたシェラール王女のことを考えていた。最近、シェラール王女の暗殺を失敗している。


ラファエル「もしかして、気付かれて、乗り込んで来たのか?

  このままではいかん。なんとかしなければ!」


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