28 新魔王誕生編 エピソード15 part1
シェラール王女様
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アリスたちは翌朝、早々にシエステーゼ王国に向けて出発した。途中、リンゼン王国軍、カンタレラ王国軍と会って、魔王とその軍勢を撃ち破ったこと、残った敵兵を今殲滅していることを話した。
アリスが北の魔王になったことは話さなかった。今は言えない。
シエステーゼ王国に帰ると国王に報告した。アリスが魔王になったことは、国王と2人きりになってから報告した。
当然ビックリしていた。こうして魔王討伐は終わった。
シエステーゼ国王に、リンゼン国王とシグナス国王とカンタレラ国王の4国王による会談への召集をお願いした。
議題は、今後問題となる北の魔王の領地と3大魔王会議の行方の対策についてである。特に3大魔王会議については、人間にとっても重要な問題であった。
早々に、4国王による会談がリンデン王国にて行われることとなった。シエステーゼ王国は、国王とシェラール王女が出席することとなった。
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リンデン王国宮殿の大会議室。
出席者:
リンデン国王 フレデリック15世と宰相マイヨール
カンタレラ国王 カエサリス13世と軍師グスタファン
シグナス国王 フェヨール3世とノアール王女
シエステーゼ国王 ファルモス14世とシェラール王女
シェラール王女より、今回の闇の魔王討伐の詳細な報告を行った。その後、東の魔王との会談の内容を話した。
リンデン国王「シェラール王女を北の魔王とするなど、そんなことはありえん。議論する以前だ。話しにならん。」
アリス「私もやりたくないです。
それでは、3大魔王を敵にして全面戦争ということでよろしいですね!
私は魔王1人で精魂つきましたので、後2人の魔王はみなさんよろしくお願いします。
勝てる自信がお有りのようですので。
私は実際に魔王と戦って、後3人は無理だと判断しましたけど!」
リンデン国王「んーーーん」
シグナス国王「確かに、最初に話しを聞いた時にはとんでもないと思った。だが、魔王3人にとっても今回の事態は受け入れられるものではないはずではないだろうか。魔王たちにとってもパワーバランスが崩れては死活問題となる。
せっかく東の魔王が争うより、平和な解決策を望んでいるのであれば、こちらとて妥協せざるを得ないのではないだろうか?」
カンタレラ国王「私が今回の魔王討伐を言い出したわけだが、倒さないと人間が滅びる運命であったから、倒すことしか考えていなかった。いざ倒してみて、初めて、残った3人の魔王のことを考え始めた。3人の魔王と敵対することは、考えただけで恐ろしい。
闇の魔王は1人だったから倒そうと思ったが、魔王全員を相手にすることは無謀としか思えん。」
シエステーゼ国王「今は、魔王全員と敵対するか? 敵対しないか? のどちらかの選択である。
であれば、敵対しない方を取りたい。
シャルルが魔王になれば、北の魔王と東の魔王が人間の側に付くことになる。バランスが良い。
しかし、敵対すれば、人間も疲弊して、魔王たちも疲弊する。あまり良い結果は生まないであろう!
そう考えれば、東の魔王の提案も事態を収束するためとして理解できる。
我国としては敵対したくない。
ただ、例えシャルルが魔王になることをこちらが受け入れても、魔王会議で南の魔王が反対したら、北の魔王が不在のまま、魔王同士の戦いが始まる。人間はその煽りを喰らうかもしれん。どう思う?リンデン国王?」
リンデン国王「そうだな。言いたいことはわかる。確かに敵対するのはよくない。何か敵対しないで解決する方法さえあれば良いのだが。宰相!何か良い方法はないか?敵対せず!シェラール王女が魔王になることもない良い方法が?」
リンデン王国宰相マイヨール「魔王たちも納得する方法となると難しいかもしれませんね。もしシェラール王女が、東の魔王から情報を聞いていなければ、こういった議論もできていなかったと思います。他に交渉できる材料をこちらは持っていませんので、せっかく東の魔王が提案していただいているのでしたら、乗る以外ないかと思います。」
リンデン国王「そうか。宰相がそういうのであれば他に方法は無いのかもしれないな。あまり気は進まんが、東の魔王の提案で行くしか、事を収める方法はあるまい。」
シエステーゼ国王「私とてシャルルを魔王になどしたくない。だがそうすることが国々の一番の安定になるなら仕方あるまいと思う。それでは、リンデン、カンタレラ、シグナス、シエステーゼの国王が一致で、東の魔王の提案に乗るということで魔王会議に望むことにする。現時点では、東の魔王の提案が通ることは確実ではない。もしかすると却下されるかもしれない。その場合には、魔王の出方をみて対応するということにしたい。魔王会議には、4王国を代表して、シャルルに行ってもらうつもりである。
この度はわざわざ集まっていただき感謝している。
それでは皆さん。国の安定のためお互いに努力しましょう。」
こうして4王国の国王による会議が終了した。
数日後、アリスは魔王会議に向かった。
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精霊の会議 8人
場所は、亜空間の会議室。
「皆さん集合しましたね」
ノーム議長が木槌を叩く
「トントン」
「これから第18回8大精霊会議を始めます。
議題は、魔王会議の行方についてです。」
ディネ「やっぱり南の魔王でしょ。あいつは絶対反対してくると思う。」
サラ「南の魔王は性格歪んでいるからね。」
セレネ「アイツは嫌い。許せない。」
ジェイド「良く知っているんだ。」
シルフ「だって、セレネはキャバ嬢扱いされたのよね。」
セレネ「下品で、スケベで、私利私欲に走るとんでもないヤツよ!」
ノーム「それでは、西の魔王はどう出てきますか?」
ウィスプ「西の魔王は風見鶏だから、南についたり、東についたり、って感じでしょう!」
サラ「西の魔王は気にしなくていいかな」
エント「要するに、東の魔王と南の魔王が折り合いがつけばいいけどというところでしょうね。」
ノーム「それでは、魔王会議は、東の魔王と南の魔王の話し合い次第ということで結果を待ちたいと思います。
以上。」
パチパチ
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<天の声>
そして魔王会議を迎えた。
北の魔王候補として、アリスとディアブロの参加が許された。精霊たちは魔王には見えるので、指輪などに籠って待つか、浮遊したままシエステーゼ王国に残ることになった。ディネとサラとエントとセレネはそのままの姿で残ってお茶するらしい。今回の会議場は南の魔王城であった。
アリスとディアブロはワープで南の魔王城に飛んだ。
暗黒神ディアブロ
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アリス「ディアブロは、南の魔王城に来たことあるの?」
ディアブロ「はい。一度ございます。」
アリス「そっか。南の魔王ってそんなに横柄なの?」
ディアブロ「はい。前の北の魔王の次に横柄でございました。」
アリス「要するに、ナンバーツーの横柄さね。それは問題だね。実力ないのに、権威をかざすタイプってことね。言うことはハッタリだらけと思っていいよね。」
南の魔王城は、北の魔王城より少し小さかったが、中は豪華な装飾品や壁画、天井にも荘厳な装飾で立派だった。
まず控室に通されて、かなり待った後に会議室に通された。
会議室のテーブルは大きく、
そこに椅子が3脚置いてある。東と西の魔王はすでに座っていた。アリスたちはテーブルから少し離れた椅子に座った。
その後、少し待って、南の魔王が入ってきた。
さあ!魔王会議の始まりである。




